1
/
5

事例紹介Vol.⑧ 40代男性 (担当 : 毛利)米バイオベンチャーは資金調達額も桁違い?!ベンチャーからVCへ転身した理由と展望

Photo by Louis Reed on Unsplash

ペクさん・男性・40代  担当コンサルタント:毛利

京都大学大学院を卒業後、ブラウン大学で生物医科学の博士号を取得したペクさん。ハワイにてバイオベンチャーに創業メンバーとして参画したのち、日本のバイオベンチャーでもご活躍。いずれ自身でファンドを立ち上げたいという想いから、ヒューマンンシップ・毛利が転職活動をサポートすることに。2021年に、ベンチャーキャピタルであるアクシル・キャピタルへの転職を果たしました。肌で感じてきた日米バイオベンチャーの違いや、転職時に得られたサポートについて、お話を伺いました。


 *
  *

【 自立したアメリカベンチャー、チームプレーの日本ベンチャー 】

−アメリカと日本の2カ国でバイオベンチャーを経験されていますが、人材の特徴や違いがあれば教えてください。
日本でもベンチャー企業への関心は高まってきていますが、アメリカではより、優秀な人材が大企業よりもベンチャー企業でチャレンジしたいという意向が強い印象です。また、アメリカのベンチャー企業は職務やプロジェクトが細分化されており、独立性の高いチームがどんどん仕事を進めていくイメージ。一方日本は、チーム意識が強い印象があります。組織の雰囲気が良い一方で、全員でペースを合わせるのでプロジェクトのスピードが落ちるデメリットもありますね。
組織構成にも違いがあります。日本のバイオベンチャーでは大学の教授が研究の延長線上で起業し、そこにご自分の学生をマネージメントに就任させるというケースが多いですが、これはあまり望ましい形とは言えません。教授の発言力および決定権が強くなってしまい、事業として上手くいかないからです。ビジネスと研究では要する専門性や知識が全く異なります。アメリカでは技術を提供した教授は起業後にはアドバイザー役になり、一線を退くケースが多いです。会社のマネージメントにその後の事業展開を任せ、必要な時にサポートする形をとり、会社を成長させやすくするためだと考えています。

−資金という観点ではいかがでしょうか?
日本とアメリカでは株式市場の規模がまるで違いますね。アメリカでは勢いのあるベンチャーであればシリーズAで30〜50億円を集めることも多々ありますが、日本ではなかなかそうはいかないですよね。また、アメリカでは政府からの助成金を返済すると条件は全く存在しないため、結果的にチャレンジングな事業も生まれやすいです。資金調達額や助成金の条件が異なることで、事業規模・スピード感も日本とアメリカでは大きく異なります。日本でも資金力のある投資家がもっと日本のアーリーステージの企業に投資する機会が増えると、スタートアップ企業が挑戦し成長しやすくなり、スタートアップ全体が盛り上がるのではないでしょうか。
日本ではM&Aは「負け組」という考えが多いですが、アメリカではほとんどのスタートアップ企業がM&Aでイグジットを果たしています。さらに、IPOさえ達成できたら成功という考えも強いようですが、IPOがゴールではなく、むしろスタート時点であり、その際調達した資金を使ってどのように事業を発展させていくことが大事になります。


【 業界を広い視野で見るため、ベンチャーキャピタリストに 】

−バイオベンチャーでご活躍の中で、ベンチャーキャピタリストを目指した背景を教えてください。
ベンチャー企業1社にいると、どうしてもその会社の事業のみ、視野が限られます。再生医療業界、ヘルスケア業界全体を見渡しながら事業を行う方が面白いし、貢献できることも増えるのではないかと考えたんです。それができる職種は何かと考えた時、ベンチャーキャピタリストであれば企業の意思決定にも関わりながら広範囲で仕事ができると考えました。将来的に自分のファンドを作りたいというビジョンがあったので、投資について現場で学びたいという思いがありました。
また、前職のベンチャー企業では経営企画部に入っていたのですが、ビジネスの基礎的な知識が足りないと実感し早稲田大学のビジネススクールに通ったんです。基礎からビジネス知識を学んだことで、共通言語や体系としてのビジネス理解も深まったので、このタイミングであればベンチャーキャピタルに転職できるのではという考えもありました。そんな時にヒューマンシップの毛利さんと連絡を取り、チャンスを逃さず飛び込もうと決意しました。

−転職してみて、今の仕事はいかがですか?
海外2社、国内2社のバイオベンチャーを担当しています。支援方法も、製品の開発や製品製造、治験の準備、資金調達まで様々。サイエンスの専門家とビジネスに強いCEOとを繋ぐ橋渡し的な役割を果たすこともあります。先日はうち1社のCOOに就任しました。投資会社として業界全体を勉強しながら、ベンチャーの立ち上げにも関われる。意思決定の裁量も大きいので、実質3~4社に就職しているような感覚です。忙しいですが、楽しいので全然苦にならないですね。

−今後のキャリアビジョンを教えてください。
まずは自分の担当している会社がイグジットできるよう尽力したいと思います。そして将来的には、自分のファンドを作ったり運営したりすることを目指したいですね。ヘルスケア事業に限らず、日本の未来あるベンチャー企業に出資したい。自分が学びに飢えている時に日本政府からの奨学金のお陰で、2度にわたり日本で留学もできて、自分の学びを深めることができたので、何としても日本のベンチャー業界を盛り上げて、日本の経済成長に貢献することで恩返ししたい気持ちが強いです。これは自分の一生の仕事になると思いますし、自分の一生をかけられる仕事があると、人生楽しいですよね。


【ヘルスケア領域で新しいチャレンジをしたいならヒューマンシップに連絡を】

−転職時、ヒューマンシップからはどんなサポートがありましたか?
担当の毛利さんとは長いお付き合いで、近況報告などコンスタントに連絡を取っていたんです。人間関係が既に構築されていたので、私のパーソナリティを充分理解した上で企業を提案してくれました。毛利さんはとても話しやすいので、少し話しづらいことでも、何でもオープンに会話ができる。そういった存在が転職活動中はとてもありがたいです。

−他の転職サービスとヒューマンシップとの違いは?
大手の転職サービスでは転職者1人1人のパーソナルな部分や目指していることを理解するというより、今ある求職情報をテンポよく紹介してくれるイメージ。一方、毛利さんはまず人間関係を築こうとしてくれました。また、転職者のサイドに立って、企業に交渉やコミュニケーションを取ってくれます。企業側の要求をただ転職者に伝えるのではなく、転職者を主軸に考えてくれる。結果的に納得できる仕事に巡り会えたと感じています。

−ヒューマンシップをお勧めするとしたら、どんな人にお勧めしたいですか?
毛利さんはヘルスケア業界のネットワークも多く、知識も豊富です。ロングタームでその人のキャリアに寄り添ってくれるので、時には“今は転職しない方がいい”というアドバイスをしてくれることもある。ベンチャー企業に興味のある方や、自分のキャリアの大きな分岐点に立っており将来について悩んでいる方がいれば、ヒューマンシップに一度話してみたらと言いたいですね。




Invitation from 株式会社ヒューマンシップ
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社ヒューマンシップ's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Like 小林 久実's Story
Let 小林 久実's company know you're interested in their content