みなさん、こんにちは!HRクラウド人事の上森です。今回は代表の中島にHRテック事業の事業構想についてインタビューしてみました!
◾️プロフィール
学情、楽天を経て現職。学情では新人賞、楽天では入社2年目に全社員9,303名のうちから選出される楽天賞を獲得するなどトップ営業マンとして活躍する。社内ベンチャーとして新規事業の立ち上げ経験後、2014年にHRクラウド(旧Roots)を創業。2016年『採用一括管理くん』をリリースし、HRテック市場に参入を果たす。現在、採用一括管理くんは500社以上の企業が導入。HR領域におけるプラットフォーマーを目指し、着々とその機能を拡充している。
ーーまずHRテック事業に関してご説明をお願いします。
はい、HRテック事業で展開しているサービスはSaaS型の採用管理システム「採用一括かんりくん」、適性検査を活用した就活支援サービス「Job Spring Online」が主力サービスとなります。
当社に関しては「採用一括かんりくん」を運営しているSaaS会社という認識をお持ちの方が多いかもしれませんが、私はそうは考えていません。
あくまでも最適なマッチングを実現するためのリクルーティングプラットフォームをいかに拡大させるかを考えており、その過程として「採用一括かんりくん」の利用企業増大が重要であると考えています。
また同じように、「Job Spring Online」に関してもこのプラットフォームを拡大させるためのサービスとなります。
ーーそれぞれのサービスについてご説明していただけますか?
はい、まず「採用一括かんりくん」はクラウド上で採用管理を一元化することができるサービスで、今まではエクセルやそれぞれの採用媒体で応募者を管理していたものが「採用一括かんりくん」一つで簡単に集約、管理をすることができるサービスです。
また、LINEやZoomとの連携を始め、Googleカレンダー、Chat Work、Slack等、様々なサービスと連携をしており、ここ数年でより使いやすくなっています。
短期的には「採用一括かんりくん」でSaaS型の採用管理システムマーケットのシェアNo.1を狙っています。特に我々のサービスは新卒採用において強みを持っていますが、大手企業の導入も年々増えており、他社サービスからのリプレイスも多いことを考えると直近で新卒領域でのシェアNo.1はかなり現実味を帯びてきています。
嬉しいことに解約率は1.0%と驚異的に低い数字をキープしているので、引き続き顧客満足度を下げないように従来通り顧客と向き合った開発に力を入れていこうと思っています。
ーー独特なサービス名をされていますが、何か理由はあるのですか?
よく言われますが、戦略的にサービス名をつけています。我々のようなベンチャー企業はプロモーションにかけられるコストや労力には限界があり、より効率的にサービスを広めることが必須です。
その上で重要なことは何ができるサービスか?が一発で分かること。だと考えています。
そうすればサービス名が独り歩きをして口コミで拡がっていってくれます。
実際、指名検索は毎月増えている実感値もあり、クライアント企業様からは「かんりくん」と親しみを持ってサービスを呼んでいただいてます。
ーーなるほど、そういった理由だったんですね。他のサービスに関するご説明をお願いします。
はい。2つ目のサービス、リアルとAIを活用した就活支援サービス「Job Spring Online」に関しては採用成果課金型の採用支援サービスです。
適性検査CUBICと連携し、求職者に合う会社を判別。その後当社のエージェントがその企業の魅力付けや、求職者に対する支援、フォローを実施しています。
こちらは通常の人材紹介とは違い、適性検査を活用していることにより、よりその人に合った企業を紹介することができています。
また、一般的にはレコメンドをするだけで終わるマッチングサービスは世の中にはよくありますが、敢えてエージェントを挟むことによって、より求職者本人の納得感や入社後のミスマッチを防ぐことに繋がっています。
OMO(オンライン マージ ウィズ オフライン)というサービスモデルが中国では一般的になりつつあるように、当社のサービスもオンラインとオフラインの両輪を重要視し、オフラインでの活動もオンライン上の一つのデータとして扱ってより精度の高いデータを蓄積していっています。
「採用一括かんりくん」を我々が運営する中で人材紹介会社500社とエージェント2,000名と間接的に繋がることができており、まずはその資産を活かして求職者の送客支援サービスとしてリリースをしていますが、将来的には紹介会社向けのSaaSサービスも育てていく予定です。
ーーありがとうございます。今後の事業展開や構想について教えていただけますか。
当社のサービスはそれぞれが独立したHRテックサービスに見えますが、裏側ではデータが繋がっており、HRテック事業のプラットフォームを拡大するためのサービスとなっています。
今後も利用企業や求職者をこのHRテック事業の経済圏に集め、企業向けにはLTVを高められるようなサービス展開をし、求職者向けにはもっと使いたいと思うようなサービス展開をしていくことによって、採用管理システムマーケットでのシェア拡大とHRテック事業内のユーザー増加に繋げていきたいと考えています。
コロナの影響もあり、働く価値観が大きく変化をしてきていますが、副業やフリーランスという働き方が多様化していく中で、そういった様々なステージに立つことができる人達を我々が増やしていかなければならないと思っています。
より良いマッチングが図られれば、活躍する人材も増え、私たちがビジョンとして掲げている明日の仕事が楽しみな世の中を創るということに繋がると信じています。
ーー今後さらにプラットフォームの拡大を目指していく・・わくわくしますね!今日はありがとうございました!