組織開発担当の池田瑛香が、株式会社Housmart(以下、ハウスマート)社員の仕事術に切り込んでいくインタビュー連載『Howsmart jobs! 』
第4回は、スピーディーかつ正確な仕事ぶりで社員からの信頼が厚いデザイナー、鈴鹿さんが登場。頼りになる姉御肌な彼女の仕事術、必見です!
【鈴鹿 順子(すずか・じゅんこ)】
紙媒体からウェブまで幅広くデザイン経験を積み、現在はハウスマートのプロダクトグループでとにかく仕事を楽しんでいるデザイナー。会社がある銀座周辺の美味しいお店にも詳しく、飲食店のオススメ情報は「すずログ」として評判。
――鈴鹿さんよろしくお願いします!せっかくのラボウィークにすみません。鈴鹿さんはラボウィーク中何に取り組んでらっしゃるんですか?
※編集者注・ラボウィーク(Lab week)・・・プロダクトグループメンバーが1週間それぞれの好きなことをする週
FlutterというAndroid/iOSの開発フレームワークに挑戦しています!いつもデザインを作成して、その実装をエンジニアにお願いする流れで業務を行なっています。その中で、どのように実装されているか把握した上でデザインを作成できればエンジニアがかける工数を削減できるのではないかと思ったことと、エンジニアと共通言語で話ができたらよりスムーズに仕事が進むかもしれないと思ったことがきっかけで今回の取り組みに至りました。これが難しくて、普段の業務より大変なんですが(笑)、とても楽しいです!
プロダクトグループ全員ラボウィークに取り組んでいるので、お客様対応など最低限の開発以外はストップしているわけで、CTOは太っ腹だなと思います。でもこれによって長期的には各々の技術力向上やサービス自体の質の向上につながると思うので、一種のChange the wayだなとありがたく感じています。
――普段はどういうお仕事されているかお伺いさせてください。
カウル(中古マンション提案アプリ)のUI追加・改修などを主に行なっています。他にも名刺やバナー、カウルゼミ(セミナー)のチラシなど、各グループからの細かな依頼も対応しています。
最近では、これまでコーポレートのビジュアルアイデンティティのようなものがなかったため、トンマナをそろえる意味でもハウスマートのブランドアセットを作成しました。
――カウルのユーザーインタビューにも積極的に参加されていますよね。
デザイナーとしてエンドユーザーの声を聞く機会ってなかなかないので、喜んで参加しました!追加、もしくは変更したUIがユーザーにはどう見えるのか、データだけを見ていても分からない部分、こちらの予想とは違っていたことなどを知ることができて大変勉強になります。
声のトーンや手の仕草、顔の表情、目線からも読み取れるものがたくさんあります。
前回のユーザーインタビューは、カウルに登録後、ノーリアクションのユーザーを対象に行いました。カウルに登録した後は、「マンション購入の希望条件を作成」というフェーズがあるのですが、なぜそれを行わないかの原因を深掘りしました。仮説ではマンション購入に関する知識やご希望をまだあまりお持ちでない、マンション購入を直近で考えてらっしゃるわけではないという原因も考えられると思っていました。しかし、実際にお伺いすると、不動産投資を意識し、10年後の売却を見据えて資産価値についてじっくり考えていらっしゃる方が多く、アプリから計測した数値だけでは本質が掴めないことがたくさんあると実感しました。もちろん使いづらい、ボトルネックとなっているUIについても色々とご意見いただけたので、今後も改善に努めていきたいと思います。
――鈴鹿さんに何か頼むと、すごいスピードでクオリティ高いものができあがると色々なところで耳にします!
とんでもないです!全然まだまだなので畏れ多いです・・・。目的や指示が明確で、質問にもすぐ答えてくださる皆様のおかげです。
でもスピードとコスト感覚は常に意識しています。例えば広告バナー1枚に1日かけるのはナンセンスだと思うんですよ。広告を配信するのにもお金がかかるし、そもそもその広告枠を獲得するのも大変な中で、私が1ピクセルの違いにこだわったところでユーザーの皆さんに刺さる訳ではないので、そのコストがもったいないと思うんです。バナーはじっくり見られるものではないので、わかりやすいものを工数かけずに作ることを心がけています。
逆に冒頭でお話ししたようなブランドアセットはしっかり時間をとって作成しました。どの仕事にどれだけ時間をかけるかの見極めは作業に取り掛かる前にしっかり行なって、時間配分を決めるようにしています。
あとは、「早い段階から先を見越して作る」というものもあります。一つのデザイン案件が来た時に、デザインの仕様書や説明、実際にどう動くかのプロトタイプを共通のフォーマットで共有し、誰が請け負っても属人化することなくデザインを作成できるよう意識して仕事をしています。自分の考えも整理できますし、都度細かくフィードバックをもらえば軌道修正しやすいですからね。
――鈴鹿さんのそういった意欲やモチベーションはどういうところから湧き上がってくるんですか?
面白いからですよ〜!
――デザインがですか?
ハウスマートという会社で働くこと全部が面白いです!1日の大半を会社で過ごすわけで、人生の半分以上が仕事じゃないですか。お給料や福利厚生が充実していても楽しくないと続かないと思うんです。ハウスマートが面白いなと思った理由は、「この施策はダメだった、では一旦ロールバックして他の施策に移ろう」などスイッチの切り替えスピードが早いところです。そして、プロダクトグループは施策が走り始めてから実装完了までのスピードがとにかく早いです!それに、デザインの結果を数値で常に共有してもらえる環境があり、情報をオープンにしてみんなで学んで成長していこうという雰囲気がありがたいです。みんなリスペクトしあっていて、何か問題が起こっても誰かを責めるのではなく、じゃあ次どうしようと建設的な議論になるのもとても素晴らしいと思います。私だけでなく、他のメンバーもきっと楽しんで仕事しているのではないでしょうか。
(勢いが止まらない鈴鹿さん※編集者注・カンペはありません)
――(めちゃくちゃありがたい内容だけどこれ以上いくとヤラセになってしまいそうだ!笑)鈴鹿さんの仕事をハウスマートバリューに落とし込むと何だと思いますか?
Customer FirstとBe Preparedかな、と思いますね。一案件においてウェイトが一番重いのはエンジニアの方々だと思うので、彼らの工数をいかに軽減できるか、すぐ実装に入れるようにするにはどうしたらいいかを考えて、入念に準備をしています。その想いが冒頭のラボウィークの話に繋がるのですが。でもそういう意味でいうとOne Teamも意識してるのかもしれないです。
――確かに、忙しい中でもボルダリング体験会やピザパーティー主催されたり、会社のムードメーカー的存在ですよね!人事的にも大変ありがたい存在です(笑)
みんなのことが大好きなんです!それに会社全体のチームワークも素晴らしいので及ばずながら貢献したい、という気持ちもあります(笑)
プロダクトグループは根が真面目で超優秀な方々ばかりなのですが、そんな人達が声上げて笑ってくれるとめっちゃ嬉しいです。もっと笑わせたいと思っちゃいます(笑)先日のボルダリング体験会は代表の針山さんもきてくれて感動しました!
(恒例ボルダリング会の案内と、参加した代表・針山)
(ピザパーティの様子。楽しそう!)
――仕事以外も目一杯楽しんでいらして眩しいです〜!お子さん2人いらっしゃる中で活躍されているのでワーママ後輩池田としては尊敬しきりです・・・!もう手が離れていらっしゃるとは思うのですが、大変なことはありますか?
学校行事等で平日会社を抜けないといけないことくらいですかね〜。でも、それもリモートワーク制度を利用できるので助かっています!産後すぐは育児ノイローゼになったり大変でしたけど、両親と同居してから自由時間が増えて仕事の幅が広がったり、子どもも大きくなったので、だんだん楽になってきました。池田さんもお子さん小さくて大変かもしれませんが、今だけですから大丈夫ですよ!たまには女友達と旅行に行ったり肩の力抜いてくださいね!
(あ、姉御・・・)
――うううっ、嬉しいお言葉・・・ありがとうございます(感涙)
最後に、これからこういうデザイナーになりたいという目標はありますか?
会社の誰もが気軽に依頼できるような、「みんなのデザイナー」になりたいです。今は工数の兼ね合いもあって数値に反映されにくいものはできなかったり、デザインチームがプロダクトグループの一部になっているのでプロジェクトマネージャーに先に依頼が来てタスクが振り分けられたりしますが、将来的にはデザインチームが独立して依頼の間口を広げ、会社の問題を解決できる何でも屋さんになれたらいいなと。デザイナーってかっこよくなんでも作るという芸術家のようなイメージがあるかもしれませんが、本来的には「設計」という意味です。ご要望をヒアリングして、考えて、設計して、肉付けして、エンジニアに実装を依頼する、つまりお客様とエンジニアの橋渡しをするのがデザイナーです。世の中のトレンドだけでなく、社内に対してもどういう問題があるのかアンテナを張っておかないと橋渡しできないので、コミュニケーション力やものごとに柔軟に対応できる力を兼ね備えたデザイナーでありたいですね。
情に厚く、勢いも熱い鈴鹿さん。その反面冷静に効率化を進めるバランスの良さが、鈴鹿さんの仕事のクオリティを高めているのだなと感じました。これからもハウスマートの姉御として頼りにしています!