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就職活動が本格化してくると、多くの学生が直面するのが「志望理由をどう伝えるか」という課題です。 私も学生の頃、この問題に直面して就活を行うのが億劫になっていた時期がありました。説明会やエントリーシート、面接など、どの選考過程でも必ずと言っていいほど聞かれる質問であり、採用担当が特に注目しているポイントでもあります。
「正直、どんな風に書いたらいいのかわからない…」「とりあえず“御社の企業理念に共感しました”と書いているけれど、これでいいのかな?」「志望理由を話した時に微妙な顔をされた」
そんな不安を抱える就活生の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、採用担当の目線から「伝わる志望理由の作り方」について解説します。ポイントはシンプルに “2つの視点” を押さえること。2つの視点を意識すれば、説得力のある志望理由を誰でも作ることができます!
その2つの視点とは・・・
1. 自分がやりたいこと
2. それを実現するために、その企業が最適である理由
この順番で整理すると、話に筋が通り、採用担当も「この人が何をやりたいのか」「なぜうちを選んでいるのか」がすぐに理解できます。
1. 自分がやりたいことを伝える
まず大事なのは「自分が将来やりたいこと」を具体的に伝えることです。
たとえば、
・「人々の暮らしをもっと豊かにしたい」
・「音楽を通じて多くの人に勇気を届けたい」
・「地域の課題を解決して地元に貢献したい」
といったように、自分の思いや目標を端的に表現するのが効果的です。
また、ただ理想を語るだけでなく、自分の体験談 を交えると説得力が一気に増します。
たとえば、
・ 部活動やアルバイトを通して得た経験
・ 学生生活で挑戦したことや達成感を味わった出来事
・挫折から学んだこと
これらを「なぜそれが自分のやりたいことにつながったのか」とセットで伝えると、面接官も「なるほど、この学生は経験から考えを深めてきたんだな」と納得できます。
この部分は、いわば 業界を志望する理由 に直結します。「なぜこの業界に興味を持ったのか」を語る土台になるため、丁寧に掘り下げてみましょう。
2. その企業だからこそ実現できる理由
次に必要なのは「なぜその企業を選んだのか」という部分です。ここをおろそかにすると、「どの会社でもいいのでは?」と思われてしまいます。
やりたいことを実現するために「なぜその企業でなければならないのか」を示すことが重要です。
具体的には、
* 企業のビジョンや理念に共感した
* 会社の社風や働く人の姿勢に惹かれた
* 他社にはない独自の強みや取り組みに魅力を感じた
といった点を整理すると良いでしょう。
特に面接では「同業他社と比べて何が違うのか」を聞かれることも少なくありません。そこで自分なりに調べたうえで「〇〇という点を重視している御社であれば、自分のやりたいことを実現できる」と語れると、他の学生と差をつけることができます。
たとえば食品業界を志望する場合でも、
・ A社:新商品の開発力が強み
・B社:海外展開に積極的
・C社:健康志向の商品づくりに注力
と、それぞれ特徴があります。その中で「自分は健康をテーマに人々の生活を豊かにしたいから、健康志向の商品に力を入れているC社を志望する」と説明できれば、志望理由に一貫性が生まれます。
さらに、その会社の強みに自分が貢献できることを加えて説明できると良いでしょう
志望理由を作る流れ
ここまでのポイントを踏まえると、志望理由は次の流れで整理すると伝わりやすくなります。
弊社を志望していた学生の例
1. やりたいことを端的に伝える 例:「私は夢を追いかける人を支えたいと考えています。」
2. その思いが生まれた背景や体験談を語る 例:「アーティストのサポート活動の中で様々な理由で夢に挑戦できないアーティストを多く目にしてきました。そこからそのような人々に挑戦する機会を提供したいというような思いが強くなりました。」
3. それを実現する場としてその企業を選んだ理由を述べる 例:「御社ではイベント事業として多くの若い世代の方が新たに挑戦する夢の第一歩となるような、そんな事業を展開されています。」
4. その企業の強みに自分が貢献できることを述べる
例:「私はこれまでのサポート経験で培った、現場での経験を活かし、御社のタレントやプロジェクトがより多くの人に感動を届けるお手伝いをしていきたいと考えています。」
この流れで話すと、ストーリーがスムーズにつながり、採用担当者も理解しやすくなります。
まとめ
志望理由を作るうえで大切なのは、
* 「やりたいこと」を明確にすること
* 「なぜその企業なのか」を具体的に伝えること
この2つの視点を意識することです。
一方的に「御社の理念に共感しました」とだけ話しても説得力は生まれません。自分の体験をもとにやりたいことを語り、その上で「だから御社を選ぶ、御社に貢献できる」という順序で整理することで、納得感のある志望理由になります。
志望理由は就活において避けて通れない質問ですが、見方を変えれば「自分の思いを伝えるチャンス」でもあります。ぜひこの2つの軸を意識しながら、自分らしい志望理由を作り上げてみてください!