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“やりたいことのど真ん中”で社会課題に向き合う。「Glass Rock」で見つけた私の仕事

「Glass Rock  ~Social Action Community~」は、社会課題と向き合う人々が日常的に集まり、学び合い、共創を通じて社会を変えていく「社会実践の場」です。セクターを超えた関係者が一堂に会し、持続可能な社会の実現に向けて、毎日のように熱のこもった対話や企画を生み出しています。

そんな唯一無二のコミュニティの運営をリードしているのが、コミュニティマネージャーの伊藤さんです。幅広い経験と好奇心で“人と場”をつなぎ続ける彼女にお話しを聞きました。

Q、入社したきっかけは?

ー伊藤
前職では、OTA業界で新規開拓営業をしていたほか、旅行系ベンチャー企業では書籍雑貨の企画・制作やセールス、イベントの企画なども担当していました。その後、2018年に独立して、アクセサリーブランドを立ち上げ、運営していました。

ー編集者
幅広い経験をお持ちですね。

ー伊藤
実は小・中学生の頃から、自由研究で社会課題に関するテーマを選ぶことが多かったんです。自分のアクセサリーブランドも、アップサイクルをテーマにしたもので。たとえば、シャンデリアのパーツを使ったアクセサリーや、廃棄されるお花を使ってピアスやイヤリングを作っています。そういった社会課題への関心は、ずっと変わらず持ち続けています。

ー編集者
幼い頃からの興味が、今につながっているんですね。

ー伊藤
30代になってから、「周りの人に小さなインパクトは与えられているけれども、より大きな企業と連携して取り組めたらいいな」と考えるようになりました。また、旅行系ベンチャーでオンラインコミュニティの運営に関わっていた経験もあり、「人がつながっていく場づくり」にも面白さを感じていたんです。そんなタイミングで、ヒトカラメディアと出会いました。

ー編集者
カジュアル面談を受けたと伺いました。どんなお話をされたんですか?

ー伊藤
社会課題解決に取り組む共創コミュニティ「Glass Rock」の立ち上げプロジェクトがあると聞いて。「これ、私にしかできないかもしれない!」くらいの勢いで、入社を決めました。

ー編集者

現在はパラレルキャリアとして活動されているそうですが。

ー伊藤
はい。ヒトカラメディアではコミュニティデザインの領域を担当しつつ、個人ではアクセサリーブランドの運営を続けています。その他にも、私立中学校で「エシカル × メディアデザイン」をテーマにした授業を受け持ったり、エシカルブランドを集めたポップアップの企画・ディレクションも手がけています。

Q、コミュニティマネージャーの仕事とは?

ー伊藤
私は「Glass Rock」で、コミュニティマネージャーのリーダーを務めています。仕事の軸は、大きく分けて2つあります。

ひとつは、施設の運営に関わる管理業務。参画希望者からのお問い合わせ対応、内覧のご案内、契約手続き、参画時のガイダンスをはじめ、会議室の利用対応、備品の管理など、参画前から参画後まで一貫してサポートしています。 「入ったら終わり」ではなく、参画後も快適に、主体的に活動していただけるよう、日々寄り添いながら支えるのが私たちの役割です。

そして参画後は、会員さんの「やりたい」をかたちにするために、必要な人同士をおつなぎしたり、一緒にイベントを企画したりと、「ともにつくる」ことを大切にしています。現場で起きていることをいち早くキャッチしながら、事務局メンバーと一緒に日々アップデートを重ねています。

ー編集者
会員さんの安心・安全を守りながら、快適に働ける環境をつくるお仕事なんですね。

ー伊藤
その通りです。そしてもうひとつが、「Glass Rock」が共創の場であることをふまえて、人と人がつながるための仕組みをどうデザインするかという役割です。私たちはそれを「コミュニティ醸成」と呼んでいます。メインの業務は、会員さんとのコミュニケーションですね。「雑談が仕事」、といっても過言ではないくらいです(笑)。

ー編集者
雑談が仕事!どんな会話をされているんですか?

ー伊藤
日常的な話はもちろんですが、「こんなことやってみたい」といったアイデアが自然と出てくるような会話が多いですね。実際、「Glass Rock」では、会員さんとの会話が発端となったイベントを多々開催しています。2025年6月の平日は、ほぼ毎日イベントが行われていたほどです。

ー編集者
平日毎日イベントがあるなんて、すごい熱量ですね。

ー伊藤
たとえば、ある会員さんが「中小企業白書、読み込んでます」と話されていて。私はそれまで読んだことがなかったので、「中小企業白書を読んだことのない私のような20〜30代の女性の会員さんと、白書を毎年読み込み、仕事に活用している会員さんが、一緒に白書を読みながらお酒を飲んだらどうなるんだろう?」というイベントを企画してみたり(笑)。そうやって、会員さんが「今、何に関心があるのか」を拾っていくことが大事だと思っています。

ー編集者
伊藤さんがやりがいを感じるのは、どんなときですか?

ー伊藤
社会課題に向き合う人たちは、誰かに言われたからではなく、「自分の想い」を強く持ち、前へ進んでいます。私は、そんな想いを丁寧に汲み取りながら、必要な人と人をつなぎ、共創のきっかけを生み出せることにやりがいを感じています。自分が介在することで、関わる人の少し先の未来が明るくなる。そんなふうに感じてもらえることが、私にとっての原動力です。

今の仕事は、まさに「やりたいことのど真ん中」。もともとアップサイクルへの関心からスタートしましたが、今では介護、気候変動、フードロス、移民・難民など……会員さんを通じて、さまざまな社会課題に触れています。 以前は「なんとなく知っていた」テーマに対しても、実際に関わりながら深く学ぶ機会がたくさんある。そんな環境がとてもありがたく、日々のやりがいにもつながっています。

ー編集者
ニュースでよく聞くテーマばかりですね。

ー伊藤
そうなんです。また、これだけ日々会員さんと顔を合わせていると、家族のように近い関係になってくるんですよね。そんな会員さんが、やりたいことを形にできたり、自分の“好き”をこの場所で自由に表現している姿を見ると、本当にうれしいですし、「この仕事をやっていてよかったな」と感じます。

Q.「Glass Rock」の立ち上げで、最もワクワクしたことは?

ー伊藤
社会課題に取り組むような“ソーシャル”な領域の施設は、都内にもいくつかあります。しかし、ここまでテーマごとに尖っていて、しかも本気で課題に向き合っている場所は、正直あまりないなと感じています。「Glass Rock」の立ち上げにおいては、コミュニティリーダーである私自身の熱量が、何よりも大事になるなと思っていて。その分、誰よりも強く関わっていきたいという気持ちは常にありますし、そこが自分のモチベーションにもなっています。

ー編集者
まさに、伊藤さんの「やりたいことのど真ん中」って感じですよね。

ー伊藤
本当にそうですね。あとは、これから入ってくる会員さんや、すでに入居している会員さんが、どれくらいの熱量で、どういう化学反応を起こしてくれるのか…そういうところを日々楽しみにしています。

「誰も見たことのない未来を、みんなで一緒につくっていく」――それが実現できたらいいなと思っていて。運営側も会員さんも一緒になって、“ともにつくる”ということを体現できたら、すごく素敵ですよね。

ー編集者
「Glass Rock」を通して、どんな未来図を描いていきたいと考えていますか?

ー伊藤
社会課題の一つに「核家族化」もありますが、私は“家族”や“友達”とはまた別の、サードプレイスのような存在がすごく大事だと思っていて。家族の悩みを安心して話せたり、自分の気持ちを自然に共有できたり。そんな場所として「Glass Rock」が機能していったらうれしいです。

ー編集者
今の社会にすごく必要とされている場所ですよね。

ー伊藤
そうなんですよね。あと、身近に社会課題に本気で取り組んでいる人がいると、最初は興味がなかったテーマでも「力になりたいかも」と思えたりするんです。私自身も含めて、そういう“熱量が伝播していく場”をつくっていけたらと考えています。

それぞれが違う分野に取り組んでいるけれど、お互いに刺激し合って、支え合って。そういう空気が「Glass Rock」では自然とできてきているなと感じます。

ー編集者
まさに、相乗効果ですね。

ー伊藤
「どんどん上を目指していこう」という姿勢ももちろん大切ですが、「そのままでいいんだよ」といった空気も必要だと思うんです。誰もが尊重し合えるような——そんな優しい空間をつくっていきたいなと思っています。

Q、逆に「Glass Rock」の立ち上げで最も難題だったことは?

ー伊藤
「Glass Rock」はクロスセクターで社会課題の解決を目指す拠点という位置づけですが、この“クロスセクター”というのが、企業、学生、アカデミア、さらには省庁や自治体など、まったく違う立場・業界の人たちを巻き込んでいくことを意味しているんです。そうした多様な人たちが一緒に共創しながらプロジェクトを進めていく。「Glass Rock」は、その実践の場となる拠点として構想されましたが、立ち上げ当初は“どんな共創がここで生まれるのか”を描くことがとても難しくて…。

ー編集者
関わる人たちの幅が本当に広いですね。

ー伊藤
そうなんです。セクターごとにペルソナを立てて、それぞれに対してコミュニティデザインやカスタマージャーニーを考えていく必要があって。「このペルソナにはどんなイベントプログラムが必要か」「どんな人と出会うと、どんな価値が生まれるか」みたいなことを一つひとつ詰めていくんですね。どんな景色をこの場所に作り上げるのか――そういったことを考えるのは、正直、終わりがないくらい大変でした。

ー編集者
話し合いには、どれくらいの期間をかけたんですか?

ー伊藤
半年くらいだったと思います。コミュニティマネージャーとしてどういうタッチポイントを用意するか、かなり話し合いましたね。私はこれまで、行政の方々や、NPO・NGOなどの非営利団体との関わりはこれまでなかったので、そういった方々に対する理解度――いわゆる「解像度」を上げていくのは、特に苦労しました。

Q.「人生で一番仕事が楽しい!」という理由は?

ー伊藤
20代の頃に好き勝手やってきたことが、今、全部つながっているなっていう感覚があります。やりたいことが全部できてるなっていうところが、今の「楽しい」につながっていますね。ソーシャル領域にいる方々は、誰かに言われて社会課題を解決しようとしているというより、自分の意思で動いている方が多いんです。そういう方々に囲まれている環境は刺激的ですし、毎日楽しいです。

ー編集者
イベントにも登壇されていて、まさに輪の中心にいる印象です。

ー伊藤
コミュニティマネージャーは、人前に出て話したり、紹介したりする機会が多いんですけど……実は、苦手意識があるんです(笑)。

ー編集者
えっ、そうなんですか!勝手に得意そうなイメージを持ってました……!

ー伊藤

よく言われるんですけど、実は声が震えますし、泣きそうになるくらい緊張するんですよ(笑)。昨日も初めて70名くらいの前で話す機会があって、とても緊張しました。これを克服することが、現在の私の目標です!

Q. どういった方がヒトカラメディアに向いていると思いますか?

ー伊藤
社内は、ハッピーで明るい人が多いですね。何事も楽しんで、自ら仕事を取りに行くタイプの人だと、まわりも自然と乗っかってくれたり、応援してくれたりします。特にコミュニティマネージャーだと、相手の立場に寄り添って考えられる方が向いていると思います。

また、相手の意見をしっかりヒアリングして、「何を求めているのか」などを丁寧に聞ける人ですね。ヒトカラメディアでは内装のデザインも手がけているのですが、クライアントがどんなビジョンを持っていて、何を実現したいのかを突き詰めて考えることを、すごく大切にしていると感じます。

ー編集者
クライアントに対して、真摯に向き合っているんですね。

ー伊藤
ちゃんと相手の立場に寄り添ったり、思いをくみ取ったりできる人が多い印象です。そういう人のほうが、仕事もしやすいのかなと思います。

ー編集者
コミュニティマネージャーの仕事内容や、やりがいが伝わってくるお話でした。ありがとうございました!

ー伊藤
ありがとうございました!


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