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ベンチャーこそワーママの生きる道

株式会社ヒトカラメディアに入る前

はじめまして、ヒトカラメディアのおかんをやっています、杉浦です。ワーキングマザー、ワーママ、働く母など様々な言い方がありますが、会社では「クレイジーおかん(対義語:癒し系ママ)」と言われています。

ワーキングマザーというと、大手企業に勤務している方や公務員の方などのイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。実際、時短勤務など制度が整っていることが多いですね。ただ、私は、ベンチャーであるヒトカラメディアで、ワーママをしていてよかったなと思うことが多いです。これから、自分のことを振り返りつつ、ベンチャー企業で働く母は面白いですよ、ということをお話します。

●【学生時代】嫌味なほどの「優等生」

長女気質を絵に描いたような子ども。大人の顔色をうかがって怒られないようにすること、大人が喜びそうなことをするのが得意な子どもでした。そして目立つことが好き。大学受験でも就職活動でも大人の目を気にするあまり「これでいいのか」と悩みました。自分が好きなことに没頭したいけれど支持もされたいと、どっちつかずで、達成感の乏しい青春時代だった気がします。

それでも、プロを目指すメンバーがいるバンドサークルで「年齢ではなく濃密な時間をもってきたかどうか」「伝えたいことがある人は努力が習慣になっている」「敬意を持って人に接することの大切さ」を感じました。プロを目指す集団の中で、私は音楽の世界でプロでやっていく技術も覚悟もありませんでした。新卒の就職先は、全く音楽とは関係のない「専門性を持って長く安定して勤めることができる会社」を選びました。

●【社会人】安定と自由を行ったり来たりのキャリア形成

新卒のときに入社した会社は、今でもよい会社だったと思います。会社が倒産する可能性も低く、人もいい方ばかりでした。それでもあえて転職したのは、「結婚や出産でこの会社をやめたら、思うような仕事には二度と就けないだろう」という恐怖心からです。もう一度言います。恐怖心から転職しました。

「自分は体力に自信があるわけでもなく、特に優れた技術と能力も持っていない。若さだけでどうにかしてきたけれど、これって30や40になっても通用するのか?」悩んだ結果、「40歳で(実質)定年」のリクルートの門を叩きました。

●【結婚・出産・育児・復職】全く思い通りにならない第2ステージ

先輩からことあるごとに「おまえは、公家の集まりから野武士の集まりへよく来ようと思ったな」と言われました。本当に同じ日本の会社かというぐらい違いすぎて、途中から「別の国に来たんだ」と腹をくくりました。「扱う商材によって会社や業界の文化ができあがるので、絶対的に正しいやり方や会社なんて存在しないのだ」という企業観ができたのはこの頃。

「おまえは何がやりたいのか」と何度も聞かれ、経営目標を追いかける。毎日が駆け足どころか飛んで行くような日々。途中でマーケティング部門に移りましたが、目標を追い続ける姿勢は変わりません。このときに結果にコミットする習慣がついたんだと思います。

プライベートでは結婚と出産をしたのもこの時期。20代のうちに出産しようと思っていたので、出産できたのは喜ばしいことなのですが、想像していた以上に復職は厳しかったです。復職後の部署はまったくの未経験の部署。しかも最も希望していた部署。ここで活躍したいとアクセル全開で取り組んだのですが、すべてが空転していました。今なら何がまずかったかわかります。「今までの自分のやり方を捨て、今は耐え学び直す覚悟」ができなかったことが原因です。

結果、自分の能力も体力も足らず、また環境も厳しく、未練たらたらでリクルートをやめました。あの会社での毎日は、遅い青春のようなもので、立ち直るのに時間がかかりました。

●それでもやっぱり働きたい

気力体力が回復するようになると「いつかまたあんなふうに仕事に没頭したい。そのために今は準備をしなくては」と思い、育児の傍ら資格勉強や人と会う時間を作りました。社会的な刺激に飢えていたんでしょうね。そんな1年半の充電期間を経て、大学時代の友人が経営しているWeb会社にお世話になり、さらに子ども向けの教育関連の仕事につきます。働くことの喜びを日々感じながら、「自分の子どもを含む次世代がもっと自由に働き、生きることができるような仕事はないか」と探すようになります。

そこで友人を介して出会ったのがヒトカラメディアでした。「世の中の選択肢を増やしたい」との社長の高井の言葉で入社を決めました。選択肢を最も欲していたのは私だったからです。

現在

●マウンティング女子がいるからこそ「世の中の選択肢を増やしたい」

私は「これが普通だ」と押し付けられることが最も嫌いです。辛いもの好きな人にどんなに上等なスイーツをすすめても、それはやっぱりおいしいとは感じないですよね。同様に、生き方に上も下もなく、ただ右か左かという幅があるだけです。

マウンティング女子という言葉がありますが、誰かの上にいると思うことでやっと自分を保つことができる可哀想な人なのかなあと思いながら眺めています。しかし、もしかしたら、そのマウンティング女子も「他の生き方を選びたかったけど選べなかった。この生き方で間違いなかったと思いたい」という気持ちからの行動かもしれません。

私は、自分の意志で自分の人生を選ぶことができない悲しさや辛さは知っています。「これだけしかない」と諦めながら選ぶ悲しさは、他者を妬み、攻撃したい衝動にかられることでしょう。誰も幸福にしません。だからこそ、物理的選択肢を増やし、主流も亜流もなく選ぶことができる環境と文化が必要なのです。

●自分の仕事の延長上に「たくさんの暮らし方・働き方」がある

自分の働き方が誰かの選択の後押しをすることになるかもしれないし、自分が探してきた不動産がある企業の問題を一気に解決し、会社のメンバーの働き方も暮らし方も一変するかもしれません。実際、クライアントの経営方針も自分の暮らし方も変わるような仕事をすることができました。暮らすことと働くことは切り離せません。家庭でも仕事でも生活をよりよいものにしていくヒントがたくさんあり、そこから自由に発展させることができる今の仕事がとても楽しいです。

そして、子どもがいることは時間的な制約になりますが、働き続けたい・現状を変えたいと思うモチベーションの源泉でもあります。ヒトカラメディアだからかもしれませんが、子どもに「大人の働きぶり」を見せる機会が多いです。若いメンバーはいいお兄さん・お姉さんになってくれます。息子は「働くことは辛いこと・耐えること」なんてきっと思わないでしょう。生き方・働き方を考える機会を与えてくれます。

株式会社ヒトカラメディアについて

●ヒトカラポリシーが好き

ヒトカラポリシーという会社指針が好きです。メンバーからの投票によって、その人にふさわしいヒトカラポリシー(マイポリシー)が決められます。ちなみに私のヒトカラポリシーは「スタンスは何でも屋かつ専門家。好奇心と探究心を燃やし続けろ」です。

●不動産会社なのに、Webサービスの最先端にどっぷり浸かっているのが好き

Air Mac貸与、デュアルディスプレイ、slack・trello・sansan・senses・smartHRなど、とても不動産会社とは思えないような最先端ツールを使って、お仕事しています。遠方にいても業務の様子が把握できるので、在宅ワークも可能です。それに、私はミーハーなオタクなもので、仕事と趣味の延長でpepperくんのハッカソンに行ってみたり、The Bridge Fesのようなスタートアップイベントにも行く機会があります。未来感のあるものは大好きです!

●固定概念がないのが好き

提供するサービスの形からではなく、実現したい目的からサービスに落としこむので、自由に動くことができます。私達のミッションは『「都市」と「地方」の「働く」と「暮らす」をもっとオモシロくする』こと。そのためなら何でもやってやろうという節操のなさ(笑)が好きです。

●JOJO好きが多い

社長をはじめJOJO(※)好きメンバーが多いです。そのあたりも、不動産業というよりはIT業の文化の方がしっくりくる気がします。 (※荒木飛呂彦 作『ジョジョの奇妙な冒険』のこと)

今後どういうことをしていきたいか

50歳になったら、地方出身者のお母さんが都市部や地方で活躍する支えとなるサービスを実現したい。「遠くの実母より近くの『本サービス』」と言われるようなものを。

地方出身者で育児と仕事の両立のための支援が不足し、泣く泣くやめた自分のような女性を減らしたいです。尊敬できる人と出会い、成長できる仕事の機会を持ち続ける手助けをしたい。働きはじめのお母さんが抱える悩みと罪悪感を軽くし、ほっと一息つける「東京の母」になりたい。かつての私や私の親の世代、そして自分の友人に後輩と未来の息子の奥さん(?)のためにも。

それまでは、働く女性・お母さんの文化づくりのためにヒトカラメディアでがんばります!

【取材されました!】 会社も家庭も「経営」でうまくいく 杉浦那緒子さん http://hapigoto.stars.ne.jp/2015/09/10/%E6%9D%89%E6%B5%A6%E9%82%A3%E7%B7%92%E5%AD%90/

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