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挑戦がもっと報われる社会を、日本にも。
「投資を変える、市場を変える、日本を変える」
私は神戸で生まれ育ちました。大学進学を機に渡米すると、周囲は起業家精神にあふれた学生ばかり。 そんな彼らの姿に、私は強く心を揺さぶられました。「いつか自分も起業しよう」――その想いが、私の中に芽生えた原点です。 帰国後は、まず金融の世界で実績を積むことを選びました。ソロモン・ブラザーズ・アジア証券では、プログラマーからトレーダー、バイスプレジデントへと昇進。 世界中のスタートアップや機関投資家と向き合い、数多くの投資案件を手がけてきました。 けれど心のどこかで、「起業する」という決意を捨てきれず、30歳を迎える前に、思い切ってギリシャ料理店を立ち上げました。 父がギリシャ人だったこともあり、「ギリシャに貢献したい」という想いも後押ししました。自ら顧客を呼び込み、仲間とともにお店をつくっていく日々。 大学時代にアメリカで学んだ「リスクなくしてリターンなし」という投資の原則が、初めて実感として自分の血肉になったのを覚えています。 とはいえ、現実は甘くありませんでした。
経営と並行して金融の仕事も続けるなかで、次第に私は安定した世界へと戻っていきました。 起業家としての挑戦は一区切りし、再び金融の現場へと軸足を戻していたのです。 そんなある日、息子に「リターンを得るにはリスクを取らないといけない」と話していたとき、自分自身がその言葉に背を向けているような違和感にふと立ち止まりました。
――果たして、いまの自分は本当にリスクを取っているのか?
――かつて感じた“創る側”としての実感を、手放したままでいいのか?
そんな折、偶然目にしたのが、スペースXのロケットが自動着陸に成功した映像でした。 技術によって宇宙産業の構造を変えるその姿に、私は心を突き動かされました。調べてみると、企業価値は1兆円を超えている。 「投資したい」――しかし、非上場のため、個人にはアクセスできない。 そのとき、投資家としてのフラストレーションと、もう一度自分自身がリスクを取って創業したいという内なる衝動が重なったのです。 この閉ざされた市場を変えなければならない。そしてそれこそが、自分が次に賭けるべき挑戦だと確信しました。こうして、HiJoJo Partnersは生まれました。
私たちは、非上場株式へのアクセスを限られた機関投資家だけのものにせず、個人にも開かれた仕組みへと再設計しています。 私たちが目指しているのは、単なる投資機会の提供ではありません。「スタートアップ投資の民主化」を通じて、挑戦者と支援者が自然につながる新しい経済のかたちです。 さらに、成長企業に投資した個人が成功体験を得て、やがて次の起業家を、お金だけでなく、知恵やネットワーク、経験で支えていく。 そうして挑戦と支援が連鎖するエコシステムを構築することで、スタートアップ支援のあり方そのものを変えていきます。 日本には、まだこうした土壌は十分に根づいていません。ですが、必ず実現できると信じています。
「投資を変える、市場を変える、日本を変える」というパーパスのもと、未来をつくる起業家と、それを信じて支える投資家の「インフラ」となり、日本経済の新しい土台を築いていきます。 未来の経済は、今日リスクを取った誰かがつくっていく。その背中を、全力で支えられる存在でありたいと、心から願っています。それが私にしかできない日本への貢献だからです。
HiJoJo Partners株式会社
Founder / 代表取締役共同社長
メンザス・スピリドン