「期待していなかったからこそ、自然体で働ける会社に出会えた。それが一番のギャップでした」
目次
ロンドンに恋した日──イギリス留学から15年の海外キャリア
週3日のアルバイトで再出発──5人の会社に飛び込んだ理由
現場主義とやりがい──はまかで働くということ
成長と挑戦──全く違う環境で学んだ“伝え方”
思いやりという価値観──チームの土台に置いているもの
仕組みと人間の判断、そして一緒に働きたい人へ
ロンドンに恋した日──イギリス留学から15年の海外キャリア
——まずは、はまかに至るまでのキャリアを教えてください。
高校を卒業した後、両親の事業を手伝っていました。あるとき、学生時代の友人がイギリスの大学に通っていて、遊びに来なよと誘われたんです。旅行でロンドンに行ったら、街並みに一目惚れしてしまって。ここで生活したいと思いました。そして何より、英語を話せるといろんな人と繋がれる。日本語だけだと、日本から外に出たら喋れなくなるじゃないですか。そこに強い憧れがありました。
まず3ヶ月の語学留学をして、帰りたくなくなった。長くいるにはどうしたらいいか考えて、大学に行けば親も理解してくれるだろうと。自分でIELTSの準備をして、ファンデーションコースを経てイギリスの大学に入りました。ただ、大学に入った当初は衝撃でした。講義についていけない、グループワークで何を言っているかわからない。1年目は本当に無理なんじゃないかと思いましたね。
——卒業後はどちらに?
新卒で入ったのは、まだ東京に出店し始めたばかりの大手家具メーカーでした。私の親もまだその会社を知らないくらいの規模感。ただ、創業者がまだ社長をやっていて、IKEAを超えて世界一になると言っていた。海外で働きたかった自分にとって、その熱量とスピード感が魅力でした。それに、他の大手だと海外駐在まで10年はかかるところを、うちならすぐ行かせてあげるよと言ってくれた。
店舗に3年、物流センターに2年、商品部を経て、上海に半年、インドに3年半、マレーシアに3年半と海外駐在を経験しました。約15年間在籍して、最終的にはバイヤーとして商品企画に携わりました。
「創業者の下で働けるというのは非常に掛けがえのない経験。サラリーマン社長と創業者では全然違うんです。そこのパワーもすごく感じると思います」
週3日のアルバイトで再出発──5人の会社に飛び込んだ理由
——大手企業を辞めた後、なぜはまかに?
家具メーカーを退職した後、イギリス発のサイバーセキュリティ企業で営業部長をやりました。安定していて残業もなく、利益率も高い。ただ、ワクワク感がなかった。5年後、10年後のビジョンが見えなかったんです。どちらかというと公務員的な仕事で、前の会社で感じていた、世界一を目指すスピード感とは全然違った。
退職して半年ほど何しようかなと考えていた時に、自分で所有していた不動産を民泊にしてみようと思い立ちました。どうせやるなら人に頼むんじゃなくて自分で全部やりたい。それで、どこかで勉強しようとIndeedで検索したら、はまかが出てきた。家からも近くて通いやすかったので、まずは週3日のアルバイトで応募しました。
ゲストへのメッセージ対応、清掃サポート、新規物件のDIY修理、テレビの壁掛け設置、家具やインテリアの搬入、ゴミ、リネンの回収、荷物の配達、当時の会社は4、5人しかいなくて、ちょうどコロナ明けのインバウンドが戻ってきて、これから民泊が伸びていくぞという波が来たタイミング。人がいないなかで色々な経験を1からさせていただきました。
——大手で海外駐在まで経験した方が、アルバイトから始めることに抵抗はなかったのですか?
まったくなかったですね。会社に何かを求めていたわけではなくて、あくまでも学びが目的でした。お金を稼ぐことが目的ではなくて、民泊経営を一から全部学びたかった。だからこそ、何も期待せずに入れた。
「私もそういった会社に巡り合うと思ってなかった。4、5人しかいない会社だったけど、非常に自然体で一緒に働けるなと。何もそこを期待してたわけじゃないのに、そういう巡り合わせになったのが、本当にびっくりでした」
現場主義とやりがい──はまかで働くということ
——入社前後で、はまかに対する印象が変わったことはありますか?
逆にギャップがなかったことがギャップでしたね。そこまでよく考えていなかったというのが正直なところです。ただ、入ってみて気づいたのは、はまかは徹底した現場主義の会社だということ。テレビの壁掛け設置ひとつとっても、当時は全部自分たちの手でやっていました。今は体制も整って業者の方にお願いするようになりましたが、当初は1から10まで全部自分たちで。
入社した当時、代表西村がホワイトボードを使って、はまかを作ってきた思いやビジョン、大切にしていることを非常に熱く語ってくれた場面が今でも忘れられません。前の会社で創業者の下にいた時に感じていたものと近いものがあった。非常に共感できて、共鳴できるところがあの方たちの進め方にはありました。
——この仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
いろんな局面で感じます。民泊はゲストと直接お会いすることはないのですが、レビューで良いコメントをいただいた時は、こういった施設を作って良かったなと思います。それから、オーナーさんから「はまかさんにお願いしてよかった」と言われた時。特に初めてのオーナーさんは不安が大きいと思うので、3ヶ月、半年経ってそう言ってもらえると嬉しいですね。
入社してきてくれたメンバーから「はまかを選んでよかった」と言ってもらえた時も、非常にやりがいを感じます。採用も担当させていただいているので、よりそう思います。未知の会社に入ってきてくれて、モチベーション高くやってくれるのを見ると、やっていて良かったなと。
あとは地域での信頼です。今、世の中的には民泊の風当たりが強いんですが、地元で「はまかさんなら安心してます」と言ってもらえるようになってきた。信頼はすぐに得られるものではないので、そういった積み重ねがあると嬉しいですよね。
成長と挑戦──全く違う環境で学んだ“伝え方”
——ご自身が成長できたと感じる経験はありますか?
やはり、いろんな方たちとの出会いが自分自身を気づかせてくれるということですね。スキルは自然と身についてきますが、一番大きかった学びは“伝え方”です。
はまかでは若い人たちと本当に同じフィールドで同じように仕事をするんです。前の会社だと、20代の社員はいっぱいいても、役職や階層が違うので間接的な働き方になる。でもはまかでは1から10まで責任を持って教えなければいけない。それも一人ではなく、4人、5人を同時に。しかも一人ひとり違うわけで、教え方も伝え方も全部変えなきゃいけない。
全く違う環境に来て、全く違う人たちと一緒に成長していかなきゃいけない時に、一方通行では絶対にできない。相手に伝わらなかったらお互い成長できない。向こうも伝えたいことがあって、それも私の方で理解しなければいけない。ここまで考えることは、はまかに来なかったらなかっただろうなと思います。
悩んだ時は、経営者のお二人によく相談させていただきます。同世代なので話しやすいですし、どうしたらいいかを一緒に試行錯誤してくれる。具体的な案が出なくても、話を聞いてもらえて一緒に悩んでくれること自体が大きなサポートですね。
思いやりという価値観──チームの土台に置いているもの
——はまかのチームの雰囲気を教えてください。
縦割りではなく、常に周りの人たちをサポートし合えて、遠慮なく物事を伝えられる会社にしていきたいと思っています。今は20代半ばから後半の若い人たちが多くなってきたので、雰囲気作りはまだまだ足りてないなとは感じています。ただ、他の会社よりは非常にフラットで話しやすい会社かなと思います。
はまかでは失敗して怒ったり責めたりすることはないように努めています。責任を取るのは役員・経営陣ということで動いているので、皆さんそこは怖がらずにいろいろやっていただけるのかなと。多国籍のメンバーもいて、中国出身の方やカナダ出身の方が在籍しています。自分の意見をちゃんと言う方たちがいると社内も活性化するし、多様化していいシナジーが生まれると思っています。
——仕事をする上で大切にしていることは?
思いやりですね。人間は一人では何もできないと思っているので、いろんな個性を持った人たちがいるからこそ、いいものを作ることができる。まずは一人ひとりが違うということを認めてあげること。否定をしないこと。思いやりがあるからこそ信頼関係が生まれてくる。そして信頼関係がなかったら絶対にいい仕事はできないと思っています。
仕事って繋がっているんです。雑な仕事をすればその分次の人の仕事に跳ね返ってくるし、丁寧な仕事をすれば次の人も気持ちよく受け取れる。その細かい部分が非常に大事かなと思っています。
具体的には、半歩先の行動をすること。何かをお願いする時に、ただ「これお願いします」ではなくて、何のために必要なのか、どういった目的なのかをひと言添えてあげる。それだけで受け取る側の理解が全然違います。
メールの書き方、作業依頼の仕方ひとつとっても、そこが如実に現れてくる。テキストコミュニケーションは特に怖くて、誤解から人間関係の問題が始まることも多いので、丁寧にしなきゃいけない。それは役職に関係なく、自分たちが手本を見せなければと思っています。
「ミスしたことよりも、なぜミスしたのか、どうしていくべきかを考えることが大事。それを常にチームで話しています」
——教育面で力を入れていることは?
一番大事なのは価値観の共有ですね。マニュアルも社内ルールも作りますが、それだけでは伝わらない。日々のコミュニケーション、事例の共有、実際にやって見せること。その積み重ねで、はまかってこうだよねという価値観を共有できて初めて、同じサービスをお客様に提供できると思っています。
経営者2人とは同世代で、教育やコミュニケーションの悩みを常に話し合っています。こんなことしてみよう、あんなことしてみようと試行錯誤しながら。そこから始まったのが「はまか塾」で、毎週月曜日の夕方に30分、テーマを決めて若いメンバーと向き合う時間を設けています。私の前職時代の失敗談を話すこともありますよ。外の厳しい世界を知ってほしいなと思っており、はまかはなんて恵まれている会社だと -ここは記事には書かないでください(笑)。
そう言って笑う執行役員の表情には、若い人たちへの深い思いやりが滲んでいた。
仕組みと人間の判断、そして一緒に働きたい人へ
——はまかのこれからについて、どんなビジョンをお持ちですか?
目標は脱属人化です。誰が抜けても会社としてしっかりと脈動している組織と仕組みを作ること。それができることによって、はまかは半永久的に継続できるし、世界中の旅行のお客様に品質の高いサービスを提供し続けられる。結果として、みんながいい環境で働いて、プライベートの時間もしっかり取れて、幸せな人生を送れるんじゃないかと思っています。
ただし、最近まさに議論になったのですが、仕組みやシステムはあくまで効率化するための手段であって、サポートに過ぎない。最終的には人間がちゃんとジャッジをして、意思決定をして、責任を持つということが大事。その前提の上に仕組みがある。ここだけは誤解してほしくないと、強く伝えています。
——働き方やプライベートとの両立について教えてください。
皆さんにお伝えしているのは、プライベートがしっかり充実してないと仕事もできないし、仕事がしっかりしてないとプライベートも楽しめないということ。だからこそプライベートを大事にしてほしいと伝えています。原則残業なし、有給も必ず100%取るようチームの責任者と共有して動いています。
リモートについては、原則は出社です。今は会社の成長に対して仕組みや教育が追いついていないので、日々のコミュニケーションでカバーしないと成長のスピードについていけない。ただ将来的には、ある程度仕組みが整えば、自由な働き方ができる環境にしていきたい。代表西村が入社当時に語っていた“旅をしながら仕事ができる会社”という理想は、今も変わらず目指しています。
——最後に、はまかで働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
はまかにはインターンで素晴らしい大学から来てくれている学生もいます。大きな会社を目指す道も否定しません。私自身がそうだったので。ただ、はまかにいた方が仕事をすぐに覚えられて、幅広いことができて、成長が早い。それは間違いないと思います。
大きな会社に入ると、最初の数年はなかなか実務に触れられないことも多い。でもはまかはまだベンチャーの環境で、実務を実段階から覚えられる。自分自身を早く成長させたいという目的意識がある人には非常に合っていると思いますし、スピードがものすごく早いので、そういった体験はなかなかできないと思います。
それから、創業者の下で働けるというのは本当に貴重な経験です。サラリーマン社長と創業者では全然違う。目の前で働けるというのは掛けがえのないもの。会社が急成長するタイミングに立ち会えることも、そうそうあることではない。そこに共感する人は、ぜひはまかで働いてほしいなと思っています。
「スピードがものすごく早い。そういった体験はなかなかできない。そのタイミングで働けること自体が、非常に価値のあることだと思っています」
大手企業で世界を回り、ベンチャーの熱量も知る。その両方を経た執行役員が、週3日のアルバイトから始めて見つけた“自然体で働ける場所”——それがはまかだった。思いやりを土台に、仕組みと人間の判断を両立させる組織を、今まさにゼロから作っている。その“過程”に加わりたい人にとって、ここは最高の舞台になるはずだ。