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第10期上半期AWARD受賞者インタビューVol.9/入社1年目で社内システム立ち上げに挑戦。知識の点をつないで線、そして面へ

こんにちは。『Gunosy 第10期上半期締め会』の表彰式で受賞した社員へのインタビュー、今回は『Best Engineer Challenge Award』に輝いたGunosy Tech Lab所属の楠さんです。こちらはその名の通り、新しい取り組みへのチャレンジで課題解決に貢献した人に贈られる賞になります。入社1年目の楠さんはいったいどのような挑戦で何を解決したのでしょうか。

楠さん/Gunosy Tech Lab DR&MLOpsチーム
大学院ではハードウェア寄りの研究室に在籍。主にWi-Fi通信に関する研究に携わっていた。同時に専攻からは外れるがデータサイエンスや機械学習の分野にも関心を示し、独学で知識を蓄積。ハードウェアの開発よりソフトウェア、数学、組織といった抽象概念の追求を志向するようになる。2021年Gunosyに新卒として入社。趣味は不動産物件を調べること。

社内システムの立ち上げを任される

ーこの度はおめでとうございます!受賞の瞬間どんな気分でしたか?

ありがとうございます。もともと新卒として入社した以上、自分の中でいろいろ目標を定めていたんですが、そのうちの一つが新卒一年目の社員にのみ贈られるBest Rookie Awardでした。同期の中でも狙っている仲間がいて、刺激を受けたりしてました。そんなこともあってChallenge Awardは「今回は誰なのかな」といった感覚で見ていたんです。

そうしたら発表の時点でSlackからコールがかかってきて。会の進行担当者からだったので「あれ?もしかしてこっちのAward受賞した?」とじわじわ認識していった感じです。まさか獲れるとは思っていなかったので素朴な驚きがありました。

ーどういった取組みが受賞につながったのでしょうか

社内で使ってきたRedashというツールが使えなくなることに伴う、新システム導入プロジェクトでの活動が大きいと思います。以前、インタビューに登場されたMVP受賞の山本さんもおっしゃっていましたが、結構大きなインパクトのあるプロジェクトです。最初、僕は新卒という立場もあって作業レイヤーで関わるんだろうなと思っていました。

それが実際には根本といいますか、中核となるシステムの立ち上げをひとりで任せていただけることになったんです。これが自分にとってもチャレンジでしたし、周囲からもチャレンジングだと認識いただけたのかなと。

ーなかなか重めなミッションですが、プレッシャーや抵抗感は?

できないか、というと、できなくはないと思っていました。最初に見た時、すごくいい内容だなと思いつつ、もし自分ができるならこうするだろうなとか、これやってみたいなとかイメージがどんどん膨らんでいったんですね。それをチームのみんなと話していくうちに、やれそうだからやらせてみてもいいかもね、と僕の意向を汲んでいただけたんだと思います。

知識の点がつながり線に、そして面へ

ー実際にシステムを立ち上げてみてどうでした?

いわゆるSaaSのWebサービスを自分で再現して社内に立ち上げるということなんですが、やってみると完全には想像通りにはなりませんでしたね。細かなところで事前に考慮できていなかった点が出てきたり。いくつかの抜け漏れはありました。またそもそも期間もタイトで、最初には想定していなかった事象も。

ただ、そういった際もチーム全体で柔軟に対応できました。こっちよりも先にこれやらないとヤバいよね、みたいな感じで優先度の変更ぐらいで留めることができた。おそらく、任せてくださった周囲の期待には応えられたんじゃないかなと思っています。

ーかなりいい経験が積めたのでは?

それまでにも研修などでWebサービスとはこういうものだ、みたいな勉強はしてきたんです。エンジニアにとっての素養としての知識ですね。でも実際にサービスを自分でやってみようとすると、知識と実践のギャップがすごく大きかったりする。おそらく部分的に関わるだけでは一つ一つの工程を確認するのが難しいんだと思うんですね。

でも今回は上から下まで全部任せていただけた。おかげでこれまで勉強してきたことをひとつひとつ実践して形にできました。ちゃんと手を動かして、全部やりきれたのは本当にうれしかったですね。

しかも持っている知識の点がどんどんつながって線になり、やがて面になっていく。もともと好きでキャッチアップしていた技術に自分で触れて確かめられる喜びがありました。さらにそうやって作ったシステムを社内で仲間たちに使ってもらえるという。すごくありがたい経験を積ませてもらいましたね。

ーリリース後の反応や手応えはどうですか?

じわじわと実感が湧いてきました。リリース後も特に大きな問題もなく、みなさんナチュラルに使ってくれているので安心したというか。本当に現場から意見や提案もなく、つまり何事もなく新システムに移行できたんだなと。問題がないことが何よりうれしいですね。

上下の階層には何があるのか、を考える

ー普段の仕事で大事にしていることは?

自分がやっている業務領域というかレイヤーがあるとしたら、常にその上はなんだろう、そして下は何だろうと考えることです。たとえば自分が下にある技術を使って上のビジネスを支えているとします。その時、下の技術に対して深堀りしてみる。あるいは自分が支えているビジネスについて調べてみる。常に二軸で考えるフレームワークを大事にしています。

そもそもネットワーク通信にOSI参照モデルというものがあって、多数のプロトコルについて階層をそれぞれ定義しているんです。この勉強が自分にとって非常に大きな影響を及ぼしていて。ふだんのDRE(Data Reliability Engineering)という業務にも共通しているんですよね。

ーどのような点が共通しているんですか?

DREがきちんと機能しないとその上にあるBI(Business Intelligence)による分析業務や機械学習プロダクトの運用が成り立たなくなります。Gunosyにとってのクリティカルな部分はそもそもデータを軸にしているので、集まってくるデータがちゃんとしていないと。この考え方はこれからのITサービスには必ず必要だと思っています。

Gunosy Prideの『サイエンスで機会をつくる』もまさに同義ですよね。サイエンスが下のレイヤーとなって、そこから上のビジネスや機会をどう支えていくかという話ですから、自分の考えにぴったり。Gunosy Prideが発表されたときも「そうだよな、大事だよな」なんて思いを新たにしたものです。

ー最後に今後のビジョンをお聞かせください

いろいろやりたいことがあるんですが、業務でいえばもっとエンジニアリングの力をつけたいなと思っています。いままでは結構抽象度の高い部分をやってきたので、もうちょっと下のレイヤーであるプログラミングをしっかり習得したい。すでに社内のプロジェクトで取り組ませてもらっているんですけどね。

個人的には自分がやりたいことよりも、組織に何が足りないのかをしっかり見て補える人間になりたいです。自分はここをやりたいからこれしかできませんと言うのではなく、その時のチームに足りない部分を見極め、技術でカバーする。そういうエンジニアになるためにも幅広くスキルを磨いていこうと考えています。

ーありがとうございます。今後の活躍にも期待しています。

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