セールスとPMを兼務する金井一馬にインタビュー。
職域にとらわれずに案件獲得から納品まで一貫して担当する自身ならではの強みや、営業体制の整備や担当したプロジェクトなど具体的な仕事内容について聞きました。また、3Dや最新技術のキャッチアップ方法、好きなことや趣味が仕事につながるGraffityの環境についても話してもらいました。
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金井 一馬1994年生まれ。2017年からXR系の事業に携わり、ARアプリ開発企業のプロジェクトマネージャーとセールスを経験。2023年7月に企画営業としてGraffityに入社し、新規顧客開拓から企画提案、PMまで幅広く担当する。趣味は美術館・博物館巡りで、副業で3Dを活用したミュージックビデオ制作も行い、日々最新の技術を実践的にキャッチアップしている。
セールスで獲得した案件はそのままPMを兼任。経験と知見を活かしてプロジェクトを一貫してフォローする
セールスとPMを兼務されていますが、セールスとしてはどのような仕事をしていますか?
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セールスでは新規の顧客開拓をメインで進めています。アウトバウンド営業の場合は企業ごとの事業内容・業績・最近の事例などについてリサーチをして、それをベースにARを活用してどう課題解決できるかを企画し、提案します。そこでリアクションが返ってきたら具体的な事業プランを作って契約まで持っていく流れですね。新規事業開拓では、例えば企業から「屋外でエンタメ性のあるARゲーム企画をやりたい」という依頼があれば、マッチしそうな企画を考えて提案して契約・フォローまで行います。
PMとしての仕事を教えてください
PMとしては、営業して契約が決まった案件をそのまま自分がPMを担当するという流れです。通常は現場のディレクターに引き継ぐのですが、PMとしてプロジェクトの納品まで一貫して担当するのがほかとは違う点だと思います。またCGやエンジニアリングの知見もあるので、制作部分も含めてサポートしています。
これまでのキャリアについて教えてください
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もともと、小学生のころからグラフィックやテック系には興味がありました。大学ではメディアや映像に関する学科に進み、在学中の放送局でのアルバイトを通して映像制作や現場での流れも学びました。3〜4年生のときにインターンでドローンを使った事業のスタートアップに入り、制作だけではなくて新規事業の立ち上げや営業的な仕事もやることになって、そこが私の「営業+PM」のキャリアのスタートになりました。
その後、インターン先のメンバーと起業し、C向けのサービスを開発していました。そこでアプリやWeb開発のエンジニアリングの知識もつきましたね。その後は3年ほどデザイン系の制作会社でARやVRのサービスを作り、自治体向けに営業して受注、PMまでやっていました。
GraffityにJoinした経緯を教えてください
地元の制作会社で働いていたのですが、自身の生活環境の変化などから東京で働きたいと思い、転職先を探したことでGraffityに出会いました。
ARやグラフィックが好きだったのと、Graffityが「ARで、リアルを遊べ。」というミッションを掲げていて「VRよりAR」「リアルに集まって楽しもう」という考え方に共感したことが大きいです。さらに入社前の面談で、AR市場の技術的・市場的な課題についても現実的に考えていることがわかりましたし、目指す方向性が一致していたので入社を決めました。
クライアントの意図を明確に理解してクリエイティブの質を上げたい、その思いからセールスをPMを兼務
なぜセールスとPMを兼務しようと考えたのですか?
インターンのころからセールスとPMを一貫して担当することはありましたが、改めて強く両方をやりたいと思ったのは制作会社でPMをしていたときです。ビジネスサイドのメンバーとコミュニケーションをとらずに制作を行うパターンが多く、クライアントの意図を正確に汲み取れないことがあってストレスを感じていました。
そこで、セールスを担当してクライアントの情報や求めていることを企画段階から100%吸収したいと考えました。そして、吸収したことをコンテンツやプロダクトに落とし込んでクリエイティブの質を上げたかったんです。そのような思いから、GraffityではセールスとPMの両方をやっています。シンプルに言うと「お客さんに喜んでもらえるものを作りたい」という気持ちですね。
現在はセールスとPMの業務はどれくらいの割合でやっていますか?
時期によりますが、PMとして案件を担当していないときはセールスが10割です。契約が取れて案件が動き始めるとセールス5割・PM5割くらいのイメージです。ただ、常に2割はセールスの仕事に割くように決めています。
営業の効率化のために取り組んでいることはありますか?
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現在、セールスは代表の森本と私の2人しかいないので、効率化のために営業体制やツールの整備を行っています。
入社時にはSalesforceの導入と整備を進め、お客様の情報や進捗などの管理画面も構築しました。現在は議事録の自動化を進めていて、オンラインミーティングで自動録音されたものを議事録アプリに流し込んで、事前に設定したプロンプトに従ってフォーマット通りの議事録を自動生成する仕組みを作っています。さらにその内容をもとにフォローアップメールの下書きを作って、すぐにメールができるような営業ツールも整備しています。また、想定質問と回答のフォーマットや、フェーズごとの質問リスト、打ち合わせの社内フォーマットなどの作成もしました。
Apple Vision Proの特性を理解して魅力的な企画を提案、継続受注にもつながる強みとは
担当した「Ploom Dive」のプロジェクトについて教えてください
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日本たばこ産業(JT)からの依頼で進めたプロジェクトです。Ploom Shopで活用できるコンテンツを開発してほしいという依頼で、Apple Vision Proを使った空間映像体験を企画提案して制作しました。
プロジェクトを通じて感じた、自身の強みはありますか?
セールスとPMの両方を担当しているため、お客様と直接コミュニケーションを取ることができ、予算やスケジュールを理解した上で企画することができます。また、PMとして現場のデザイナーやエンジニアとも密にコミュニケーションを取っているので、適切な見積もりを立てやすいですね。
また、ありがたいことに継続案件をいただきました。継続案件が獲得できたというのは1作目のアウトプットの結果だと感じています。
案件の継続受注について、特に評価されたポイントはどこだと思いますか?
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特に今回のプロダクトでは、Apple Vision Proならではの特性を理解して最大限に活かすことを意識しました。Apple Vision Proは、高解像度のディスプレイを活かした映像表現と、高性能な空間認識機能を持っています。Apple Vision Proならではの心を動かす美しい映像表現にフォーカスすることで、クライアントや体験したお客様に「これまでとは全然違う体験だ」と感じてもらうことができたと思います。
多くのプランナーは、技術に基づくクリエイティブへの配慮を見落としがちなため、発想が及ばない部分もあるのではないかと思います。それを企画段階から理解して、知見を活かして提案できるのは自分の強みだと思っています。現場のメンバーともアイディアを気軽に出し合える環境を作れるのも大きなポイントですね。
趣味を通したインプットも仕事に活かせる。Graffityの社内カルチャーも相乗効果を後押し
3Dの知見について、日頃からどのようにインプットしていますか?
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最新の3D技術に関する情報収集としては、業界誌の『CGWORLD』をチェックしたり、Unity Japanが運営しているサイト「Unity Learning Materials」でキャッチアップしたりしています。特に「Unity Learning Materials」には具体的な事例もあるので、営業で企画提案する際にも役立ちます。
また、趣味と実益を兼ねた副業としてミュージックビデオの制作をしています。Unityや3D CGソフト「Blender」を使って、実際に手を動かして技術習得を進めています。
セールスの仕事もPMの仕事も、MVの個人制作も、全部好きです。全て関連しているので、どれかを頑張ると副次的にほかの要素にも良い影響がある感覚があります。それがとても楽しいですね。
経験やインプットをどのように活かしていますか?
最近は「Ploom Dive」と「Looking Glass」の2つのプロジェクトでPMを担当していましたが、2つとも映像系の案件でした。Graffityはゲーム性のある案件を主に受けているのでゲームのプランナーはいますが、映像プランナー・ディレクターが少ないんです。私は個人で映像制作をやっていますし、映像業界や広告業界にもいたので、自分自身の強みや持ち味が発揮できたのではないかと思います。また、営業としても、現場のクリエイティブや開発にも携わっているからこそ、より実現可能な企画や提案を作ることができます。
Graffityのバリュー「ASOBI++(アソビプラス)」についてどう解釈していますか?
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良い意味で「仕事」と「アソビ」を分けずに考えることで、相乗効果がありますね。自分の場合は趣味のMV制作の経験が業務に活きていますし、業務での学びが個人制作にも役立っています。両方のスキルを高め合える環境が作られていると思います。
最近の「ASOBI++(アソビプラス)」な行動を教えてください
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Graffityには、メンバーみんなでコンテンツを体験して、仕事に活かせるフィードバックを共有する「アソプラ会」があって、とても良い仕組みだと思っています。
先日、個人でVR体験施設「イマーシブジャーニー」に行ったのですが、コンテンツの制作や体験の設計が素晴らしかったので、Slackのtimesにアップしました。それを見て興味を持ったメンバーが何人か足を運んだみたいです。このように個人の体験を社内に共有して、ほかのメンバーともコンテンツについて話せるというのは“アソプラ”な行動だと思います。自分が知らない分野も他の人が体験してレポートしてくれるのも勉強になりますね。
やりたいことに挑戦できるGraffityの環境
採用候補者にメッセージ
Graffityは、「やりたいこと」と「会社の成長」が重なるなら、柔軟に対応してくれる会社です。一般的な企業では、セールスとPMを両方担当したいという希望が通ることは少ないと思いますが、しかし、Graffityではそれを理解し、さらに負担がかからないようにサポートまでしてくれます。
セールスにプラスしてやりたいことがある方、もちろんセールスを極めたいという方にとっても、成長のチャンスが多い会社です。
やりたいことやキャリアへの強い意思がある方は、ぜひJoinしてください!
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