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【メンバーインタビュー】vol.24|大工部|自分にしか出来ない仕事を求めて ~大工部の紅一点・矢澤が未経験から大工として独り立ちするまで~


グッドルームで働く人々は、社員からバイトさんまで総勢100人以上!お部屋探しからお部屋のリノベーション施工、シェアオフィスの運営や自社メディア運用まで、一人ひとりが多岐に渡っていろいろな仕事をしています。そんなグッドルームの中の人。今回は2020年4月に中途社員として入社し、大工部の紅一点として活躍する矢澤佳奈に話を聞いてきました。

矢澤 佳奈 プロフィール
2020年4月中途入社。大工を志しグッドルームへ入社後、未経験ながらわずか10か月で先輩の手を離れ、数々のTOMOSの施工をこなしている。バイクやキャンプが趣味という、根っからのアウトドアガール!

未知の世界へ飛び込みたいという想いから繋がった、ものづくりの仕事

ーまずは矢澤さんご自身のバックグラウンドについて教えてください。

長野県で生まれ、自然に囲まれて育ったので、アウトドアが大好きです。趣味は、バイクとキャンプ!バイクに興味を持ったのは、高校時代の自転車通学がきっかけです。バイパス沿いを自転車で走っていると、沢山のバイクが行き交うのをよく見かけていて、「自分もいつかバイクに乗りたいな」と憧れていました。

大学入学後に免許をとり、念願かなってバイクを手に入れました!そこから、バイク仲間とツーリングでキャンプに行く機会が増えて、今ではその両方が私の趣味であり、ライフワークです。

高校では英語科に所属しており、その流れで国際系の短期大学に入学しました。異文化交流や多国の文化を知ることが好きで、短大時代に留学にも行きましたね。私の根底に「自分が知らない世界を見たい」という欲求があり、それが留学にもバイクにも繋がっているのかもしれません。

ーとってもアクティブな学生時代を過ごしていたのですね!お仕事ではどんなキャリアを築いてきましたか?

1社目は重機のレンタル会社で営業事務、2社目は飲食系の広告会社で営業職として働いていました。

転機となったのは、3社目。2社目の広告会社時代の営業先だったラーメン屋さんの店主と、お互いバイク好きということで意気投合。ツーリングに行くことになり、その際に知り合った方からお誘いを受けて入社した会社です。

太陽光発電の事業を行う会社なのですが、私の役割は「社内のなんでも屋さん」。事務作業をすることもあれば、太陽光の発電所の設置を行うことも。また在籍中に、会社からの勧めで電気工事の資格や、バックホー(ショベルカーの一種)・ユニック車(クレーン車の一種)の操縦免許なども取得しました。

実は、もともと実家で一緒に暮らしていた祖父が建設業をしており、自宅に祖父の「マイバックホー」や「マイユニック車」があるような環境で育っていたんです。そのため、こういった分野にチャレンジすることに対抗感はなく、むしろ「新しいことに取り組めて楽しい!」という気持ちでした。バイクや留学にも共通する「未知のことを知りたい」という欲求が、仕事にも生かされた瞬間でしたね。このことがきっかけで、モノづくりに興味を持つようになりました

非常に良い環境で働くことができていたのですが、昨年末 入籍をきっかけに上京することになり、転職活動をスタートしました。

一気通貫の環境だからこそ感じられる、「良いものを作っている」という誇り

ーそこで出会ったのがグッドルームだったんですね!電気工事の免許などはお持ちとはいえ、大工という分野は未経験かと思います。どういった想いで入社を決めたのでしょう?

3社目でモノづくりに携わったことで「より深く関わりたい」という想いが芽生え、転職活動中に職業訓練校でCAD(図面などの設計ソフト)や建築について学びました。その際、授業の一環で実際に部屋を1室作ったことに手ごたえを感じ、そこから大工を志すようになったんです。

大工の世界には、まだまだ女性は多くはないと思います。ですが以前から「自分にしかできない仕事をやりたい」と思っていた私にとっては、女性が少ない業界の中で自分が道を切り開いていけるということ自体が、大きな魅力の1つでした。

グッドルームとの出会いは、上京するにあたってお部屋探しをしていたときに、TOMOSを知ったのがキッカケです。これまで賃貸というと、どこか画一的な内装のイメージでした。ですがTOMOSは、無垢床を使ったリノベーションをしており、賃貸なのにおしゃれで自由度が高い、他にない物件だな、と。

大工を志す上で、やはり自分が心から良いと思ったものを作りたいという想いがあったので、そこからは「TOMOSの大工になりたい!」と想いに一直線。他の会社は一切受けずに、グッドルーム単願で転職活動を行いました。

ー受けたのはグッドルームだけだったのですね!実際にグッドルームで働いてみて1年経ちましたが、いかがでしょう。

グッドルームに入社してから、「仕事に行きたくないな」という日が1日もないんです!

大工部のメンバーって、シャイな人が多いんです。だけど、心根が優しい人ばかりで。仕事なのでもちろん大変なこともありますが、温かいメンバーに囲まれて働けているので、毎日仕事に行くのが楽しみです。

またグッドルームは、受注→工事→リーシング→運営まで一気通貫で行っています。そのため、他部署のメンバーとのかかわりも多いことも、グッドルームならではの良いところ。営業担当からはオーナー様のご意向を聞いたり、施工部とも密に連携出来たり、クオリティチェックチームからは工事の是正についてやりとりしたり。沢山の方と関わりながらTOMOSを作っているからこそ、絶対に良いものを作りたいと思いますし、実際に作れているという実感があります。

未経験者だからこそ得られたノウハウを、後継に繋ぐ

ー大工の仕事というと、ステレオタイプなイメージとして金槌やのこぎりで作業をしている絵が浮かびます。実際にはどんなことをされているのでしょう?

営業部が受注した案件を、施工管理部が図面や工程に落とし込んだら、そこから先が大工の出番です。必要な副資材(※部品や材料以外の、製造過程で必要な資材)を洗い出し、現場の解体を行い、資材が揃ったら作る、というのが大工の仕事ですね。

■参考:矢澤のとある1日のスケジュール
08:00- 現場到着 1日の作業をチェックし組み立てる
08:30- 現場作業開始
12:00- 休憩
13:00- 足りない副資材の発注
14:00- 現場作業再開
17:45- 残りの工程を踏まえた上で明日の業務の洗い出し

ー未経験で大工にチャレンジして、大変なことはありましたか?

最初は大変なことばかりでした。例えば道具の使い方1つとっても、うまく使いこなせず、木材が斜めに切れてしまうこともしばしば・・・。

ですが自分が苦労したからこそ、この経験を今後入社する方々の成長に活かしたいと思い、大工部の同期メンバーと「大工マニュアル」を作りました。内容は、「道具の使い方」から、「器具の取り付け方」など。

もともと先輩方が作っていたベースがあったのですが、それを入社時の私のような素人が見てもわかるよう、同期入社のメンバーで話し合いながらブラッシュアップしました。例えば、道具の使い方やコツを盛り込んだり、どうしてそれを実施するのか理由を記載したり…。具体的には、洗面タイルの「墨出し」という作業があるのですが、これは「タイルの上部を揃える際の目安となる為に行う」など。機械的な作業にならないよう、作業1つ1つの目的を明記しています。

目指す状態としては、「マニュアルを見ながら機械的に施工が出来る」のではなく、「きちんと腑に落ちて、頭の中で理解して施工が出来る」という状態。 そのために様々な工夫を凝らしました!理由や背景まで深く理解することで、今後イレギュラーなパターンに遭遇したとしても、自分の頭で考えて対処が出来るのでは、と考えたんです。

なかなか良い物が出来たという手ごたえがあるので、これからご入社される方にも活用してもらえると嬉しいですね!

社会問題に対して、解決の一端を担っているという誇り

ー矢澤さんが思う、「大工」という仕事の魅力ってなんでしょう?

やはり、頭の中で思い描いていたものが、自分の手によって形になっていくことは、他の何にも代えがたいやりがいです。

グッドルームでは主に賃貸住宅のリノベーション工事を行うのですが、築40年、50年の古い物件を手掛けることが多くあります。古く痛んで借り手がつきにくくなった物件が、手を加えることにより生まれ変わっていく様(さま)は、何度経験しても嬉しいものですし、また空き家問題という社会全体の課題に対して、解決の一端を担うことが出来ているという誇りがあります。オーナー様にも喜んでいただけて、ユーザー様もTOMOSのファンになっていただけて、需要と供給のバランスが非常に整っている事業だなと感じています。

また大工の仕事は、自分自身の成長を身をもって感じられるお仕事です。実は今年の1月、つまり入社してから約10か月で、念願だった独り立ちができたんです!先輩の手を離れて約4か月経ちますが、これまで一人で6部屋ほどの施工を手がけました。

「もっとこう出来たかも…」と、自分の中で反省会を繰り広げることもしばしばあるのですが、1部屋仕上げるスピード感だったり、器具付けの精度だったり、成長を肌で実感できる仕事だからこそ、もっともっともっと吸収したい!と思えるんです。

また、グッドルームはジョブローテーションも盛んで、大工を経験した人が施工管理や設計、営業など他のセクションで活躍している事例もあります。大工という仕事は、やはりリノベーション事業の要。ゼロから基礎知識を知ることが出来て、得られるものが大きい、というのもこのお仕事の魅力です。

部署の垣根を越えて、TOMOSをより良くしていきたい

ーそんな矢澤さんの、今後のグッドルームでの展望はありますか?

グッドルームでは「TOMOS」の施工以外にも、最近ではホテルだったり、あるいは社員寮などを借り上げて内外装一棟丸ごとリノベーション工事を行うなど、新しい取り組みを行っています。私はまだTOMOSしか施工をしたことがないので、今後はそういったところにもチャレンジしていきたいですね。そのためにも、イレギュラーな案件に対応できるよう経験とスキルを積み重ねていきたいです。

とは言っても、やはり中核となるのは「TOMOS」の事業。そこで、上記のようなイレギュラーな案件と平行して、TOMOSの改善もしていきたいです。

私自身、今現在TOMOSに住んでおり、いちユーザーとして使い勝手をもっとよくしたいと思うようになりました。また、大工として日々工事をしながら物件と向き合う中で、「もっとこうだったらいいのに」と思うこともあります。作り手として日々感じていることを、お互いに意見として出せるような、そんな環境を自分が率先して作っていきたいです。

また、営業・施工管理・大工など様々な職種が混在するグッドルームだからこそ、お互いに学び合うような機会を作っていきたいですね。例えば施工管理のメンバーから、TOMOSのこだわりや、各物件の図面を起こす際に込めた想いを拾い上げる機会だったり…。

実は最近、私の方で電気工事の勉強会を主催しています。解体工事をしていると電気を触る機会が多いのですが、グッドルームの中には電気工事の知識がある人がまだまだ少ないんです。私は幸い前職で電気工事の資格を取得していたのですが、やはり知識があると工事もスムーズになりますし、また当社には資格手当の制度もあるので、電気工事資格をとれたら給与もアップして、みんなのモチベーションにもつながるかな、と(笑)。

こういった、お互いに学び合い成長しあう機会をこれからも作ることができれば、より良いモノづくりにつながりますし、結果としてオーナー様・ユーザー様にも還元できるのではないかと思っています。

ー素敵な取り組みですね!最後に、今Wantedlyを見てくださっている方の中で、矢澤さんのように「未経験者だけど大工に興味がある」という方に向けて、メッセージをお願いいたします。

大工は、ゼロからのスタートで覚えることが多く大変でしたが、出来ることが日々増えて、自分の成長を感じられる仕事です。 本当に今、毎日が楽しいんです!

大工に興味がある方には、ぜひ一歩踏み出していただきたいですね。「TOMOS」は、ある程度「型」があり一律の仕様なので、私のような未経験者でも、一年で独り立ちしてTOMOS作ることが出来るようになります。 自分の手で、古い部屋が生まれ変わっていくこの感動を、一人でも多くの方に感じてもらえると嬉しいです。

大工に向いていると思うのは、真面目なだけでなく「ユーモアや遊び心」がある人、でしょうか。図面通りに作る正確性も勿論大切なのですが、「もっとこうしたほうが、ユーザー様にとって使いやすいんじゃない?」と、考えることができる人。つまり図面だけを見るのではなく、その際にいるお客様を見据えてお仕事に携われる方と、是非一緒に働きたいですね。

それから、未経験の方には私たちが作った「大工マニュアル」もありますので、こちらも是非活用していただきたいです!(笑)

【編集後記】

今回は実際の施工現場にお邪魔してインタビューを実施したのですが、作業中の真剣な眼差しと、オフの時間の屈託のない笑顔のギャップが大変魅力的な女性でした。「TOMOSをもっと良いものにしていきたい」と話す矢澤の、これからの快進撃にも期待大です!大工部の紅一点として、ますます美しく力強い花を咲かせてくれることでしょう。

▼グッドルームでは現在、矢澤と共にTOMOSを作ってくれる仲間を募集しています!

大工さん
goodroomオリジナルリノベを一緒に作ってくれる大工さんを募集します!
グッドルーム株式会社は 「どこにもない、ふつう」を作り続ける というミッションを掲げ、暮らしのベースとなる「新しい住まいの創造」と「不動産Techの自社開発」を軸とし、2009年に設立しました。 基本と向き合い、丁寧に考え、提案を実現する 「生活提案企業 」として 今はまだない、でもきっとそれが当たり前になる、「未来のふつう」を創造していきます。 http://gooddays.jp/ ◆ お部屋探しをもっと自由に楽しくするメディア「goodroom」 一人でも多くの人に、自分にぴったりの素敵なお部屋に住んでほしい。 入居者目線で、近さや安さだけじゃない本当の「良さ」を取り入れて、お部屋を紹介。 アプリはAppStoreで二年連続Best新着アプリに選出! https://www.goodrooms.jp/ ◆ goodroomのリノベーション事業「TOMOS」 暮らすを「灯す」シンプルで、誰でも、いつまでも、心地よく過ごせるお部屋づくり。 施工や仲介をすべて自社で行い、増え続けるストック住宅(空き家)を生まれ変わらせます。 https://www.goodrooms.jp/about_tomos/ また住宅だけではなく、暮らしの空間、そしてアナログな不動産業界をアップデートし、 ライフスタイルにおける、これからの時代のニュースタンダードを創造するため、 日々続々と新規事業、新サービスもリリースされています。 ◆ 新しい働き方をお届けする「goodoffice」 「暮らすように働く」をテーマに、働き心地の良いオフィス空間をご紹介するメディア。 また、当社でリノベーションしたシェアオフィスも運営しています。 https://www.goodrooms.jp/goodoffice/ ◆ オンライン申し込みで暮らしをもっと豊かに「conomy」 まだまだ電話やFAX、紙を多用するアナログな不動産契約手続き。 これらを全てオンラインでさくっと行えるサービスを開発 業界に先駆けてリリースしています。 https://www.haptic.co.jp/lp/conomy/conomy/index.html
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