ご報告、そして新しいはじまりへ
2025年8月末をもって、有楽町マルイでの「エシカルな暮らしLAB」は一旦幕を下ろすことになりました。
正直、悔しさもあります。
でも、それ以上に大きな気づきと確信を得られた4年半でした。
300社近いエシカルブランドと共に歩み、何万人というお客様と対話し、何が選ばれ、何が届かないのか。
どんな言葉が刺さり、どんな世界観が共感されるのか。
このリアルな“肌感覚”こそが、私たちにとって最大の財産です。
足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
そして、現場を支えてくれたスタッフ、一緒に挑戦してくれたブランドの皆さまにも、心から感謝しています。
そのうえで、新たな決意表明をさせてください。
退店という選択を、過去を手放すためではなく、未来をつかむためのステップと捉え、エシカル市場の拡大に向けて、私たちは前に進み続けます。
「いいことしてる」だけでは、広がらない
これまで私たちは、「社会のために」「地球のために」いい選択を──そんなメッセージを大切にしてきました。
でもあるとき、弊社の株主でもある元放送作家(現スタートアップファクトリー代表)・鈴木おさむさんから、こんな言葉をいただきました。
「人は、他人の幸せのために、自分のお金は使わないよ。」
一見するとドライに聞こえるこの言葉。
でも私たちは、その本質にハッとさせられました。
もちろん、子どものため、推しのため、困っている人のため──
「誰かのため」にお金を使う人はたくさんいます。
でもその根底には、「自分が満たされる」実感がある。
自分の気持ちが動いたときだけ、人は自然と行動する。
「誰かのために」は、「自分のために」の延長にある。
そう気づいたとき、エシ暮らがこれまで感じてきた違和感や、現場での実感と、すべてがぴったりと重なりました。
意識が高くなくても、自然と選ばれるエシカルって、何だろう?
この問いに向き合ってきたからこそ、この言葉は私たちにとって“答え合わせ”のようなものでした。
「気づいたら、社会のためになってた」を、どう設計するか
そんな気づきをもとに、エシ暮ら初のPB(プライベートブランド)を準備しています。
その名も「ねかせハイ」。
好きなお酒を入れて、数日“ねかせる”だけで、世界に一杯だけのご褒美ができるお酒の素です。
ドライフルーツやスパイスの香りと味わいが溶け込み、日々少しずつ風味が変化します。
※どんな商品か詳細が気になる方は、ぜひURLを覗いてみてください!
「ねかせハイ」は、“社会のための商品”ではありません。
「まずは、自分自身が“満たされるため”の商品」です。
その上で結果として、捨てられるはずだったフルーツが活かされたり、農家さんの収入増加につながったりしている。
社会貢献を“がんばらなくていい”。
ただ、自分が気持ちよく選んだら、それが巡り巡って社会のためになっている。
そんな設計を、私たちは意図的に組み込んでいます。
おさむさんからは、もうひとつ大切な言葉をいただきました。
「社会課題に気づいてもらうだけでは弱い。ときめかせないと、人は動かない。」
私たちがこれから仕掛けるエシカル消費は、まさにこの言葉が軸です。
「正しさ」ではなく、「ときめき」から始まるエシカル。
その先に、
「あれ?これって社会にもいいことだったんだ」
と、自然と気づいてもらえる世界を目指していきます。
ちなみに「ねかせハイ」は、7月中旬からクラウドファンディングをスタート予定です。
SNSでのシェア・応援、ぜひよろしくお願いいたします!
そして、9月から。エシ暮らは新しいステージへ
この退店は、“終わり”ではありません。むしろ、“始まり”です。
エシ暮らは、「自然と選ばれるエシカル商品をつくる」ことに全集中します。
ここからは、5つのアップデートにご注目ください。
① PB商品の本格展開
紹介した「ねかせハイ」のように、エシ暮らの考え方そのものを商品として形にしていきます。
“ときめいて、気づける”ような商品を、これからどんどん生み出していきます。
(ねかせハイを含め、年内に3ブランドをリリース予定です!)
② ECの強化
有楽町マルイのお店では、誰かへの贈り物としてエシカル商品を選んでくださる方が多くいらっしゃいました。
これからは、特にギフトとしてのニーズに注目し、オンラインストアの商品ラインナップを充実させ、見やすく・選びやすく・買いやすくアップデートしていきます。
③ SNS発信の進化
社会問題が起きている現場やエシカル商品の作り手のもとを積極的に訪問し、取材を通じて得た一次情報をもとに、リアルな発信を強化していきます。
そして、私たちにできることも同時にお伝えすることで、ただ「知る」だけでなく「行動する」人を増やしていきます。
④ ポップアップ・交流会・and more…
常設店舗はクローズしますが、またお会いできる場を、定期的につくっていきます。
第二章にふさわしいイベントもいろいろ準備中です。
ぜひ楽しみにしていてください!
⑤ ブランド・企業との共創
「社会課題解決のハードルを極限まで下げる。」
そのミッションのもと、これからもたくさんのブランドや企業とコラボレーションしていきます。
エシ暮らで培ってきた学びや気づきを、惜しみなく社会に還元しながら、エシカル市場をもっと大きく育てていきます。
最後に
これまでエシ暮らを育ててくださったすべての方へ。
心から、ありがとうございました。
そして、これから始まる「第二章」に、少しでもワクワクしていただけたら嬉しいです。
“いい気分で、いい未来をつくる。”
その想いを胸に、私たちはこれからも、ひたすら前を向いて進んでいきます。
そんな私たちを、これからも応援していただけますと幸いです。
引用(弊社note):https://note.com/gabinc/n/nc55e72b0c214