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【元行政職員にインタビュー】「自分の取り組みたい仕事は自分でつくる」。その先で、多様な地域課題解決を。


こんにちは!採用チームの酒井です。
今回は、市役所職員からFLN、という形でキャリアチェンジをした坂田さんにインタビューを行いました。現在坂田さんが行っている自治体の課題解決を行う業務をはじめとし、民間に転職を決めたキャリア観などついて盛りだくさんな内容です!

「地域活性にかかわりたいけど、公務員と民間でキャリアを悩んでいる」「FLNの地域活性への関わり方ってどんな形があるの?」…そんな悩みを持つ方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。

今回の話し手
坂田 大知(さかた だいち)
地域マーケティング部 事業戦略グループ 公共チーム リーダー
2021年中途入社


本日はよろしくお願いいたします!まず、今のお仕事について教えてください。

こちらこそよろしくお願いします!
現在は事業戦略グループの公共専門チームに所属しており、主に千葉・埼玉・茨城県の自治体をお相手に仕事をしています。特に「情報発信」に意欲的な自治体が多いため、それらを推進することをベースに幅広くソリューションを提供しています。
例えば皆さんも、市のHPなどで発信されている暮らしや防災の情報を見たことがあると思います。それと似ている形で、地域情報プラットフォームまいぷれで集めた地域の魅力的な情報と市が発信している公式情報を1つのサイトに集約して発信する、「官民協働ポータルサイト」の構築が代表的な事例です。
そのほかにも、市が管理する観光施設の情報管理を行ったり、子育て関連情報の発信をサポートしたり、時に地域の実態を知るためのアンケート調査を行ったりと、地域密着の体制を作っているFLNだからこそ出来る情報発信支援を行っています。

>情報発信支援といっても自治体によって状況は様々だと思うのですが、それぞれ共通している自治体の悩みなどはあるのでしょうか?

そうですね、よくいただく相談は「イベントに人を呼びたいけどどうやって集客すればいいか分からない」などです。イベントやキャンペーンをやるから周知をしたい、インスタ広告してみたいけどやり方が全く分からない、のような悩みをもつ自治体も多いです。自治体はその特性上、民間企業では当たり前とされるマーケティングなどの知識には長けていない面もあるので、そこを補完する形でFLNとしてもサポートをしています。

>なるほど…!一方で情報発信だけにとどまらず、幅広いソリューションを提供していますよね。それらの案件はどのような流れで自治体から受託を受けるのでしょうか?

まず前提として、自治体は公平性を重視するので、入札やプレゼンテーションなどのプロポーザル審査を実施して、複数事業者を比較した上で業務の委託先を決めるのが一般的なやり方です。FLNもプロポーザルを経て業務を受託し、自治体との関係づくりが始まるケースが多いのですが、業務を進める際は、適切に進行するのはもちろん、"自治体の良い相談相手"になれるように信頼関係を築くことを意識しています。また、自治体は税金を原資として事業を行うので、お金の使い道は議会を経て決めることがルールになっています。これらの背景や、地域特有の魅力・課題をふまえた丁寧なコミュニケーションを取ることが、次のお仕事の受託に繋がっていると感じています!

>さらに深ぼりたいのですが、そうやって自治体と関わっていくうえで、「FLNだからこそ提供できる価値や強み」は何だと思いますか?

「自治体と対等な立場で対話を重ねて事業を作れること」が、FLNの魅力だと感じています。私は学生の頃から、地域課題の解決には議論・討論に加えて、相互の立場を理解しあう「対話」が重要だと考えていたのですが、FLNにはその土壌があると感じています。その最たる例が、自治体さんと一緒に構築した「官民協働ポータルサイト」。

単なるビジネスライクな関わり方ではなく、自治体職員の方から「フューチャーさん」と気軽に呼んでいただけるほど対等な立場で地域課題について話せる信頼関係がFLNにはあります。前職の経験を振り返っても、これは一朝一夕には作れないものだと感じます。このアセットを大切にしながら、さらに全国に広げていくのが私の目標です。

あと、強みでいうともう一つ!「仕組み化」と「横展開」が出来ることですね。私は千葉県や関東圏内の自治体をお客様としていますが、運営パートナー制度によってFLNの事業は地元のパートナー企業とともに全国に広がっています。全国的に官民協働の事業を展開しているので、その分だけ貯まっているノウハウや実績を活かし、A市でうまくいった事例をB市でも取り組む…みたいなことができたりします。

ここからは、坂田さんの前職についてやFLNに転職を決めたきっかけについて聞いていきます!

>前職について、改めてどんなことをしていたか教えてください!

前職では富山県にIターン就職して、市役所職員として観光行政を担当していました。観光パンフレットの制作や訪日外国人観光客のモニターツアー、テレビ番組のロケ対応や観光統計の整備などを地域のキーマンとなる方々と進められた経験は、今の仕事でも大きな糧になっています。

>そもそも、行政職員になろうと思った理由はどういったものだったんですか?

学生時代の研究から、観光によるまちづくりをずっとやりたかったのが最たる理由です。学生時代から、まちづくりに関する色々なコンサルティング関係の業務の人と会うようにしていましたが、現場視点が薄いなと感じることが多くて。遠くから理想だけ話すのではなく、まず現場に入らないと説得力を持てないな、と感じていました。

なるほど、実際行政職員とFLN両方経験してみて「現場視点」に違いを感じることはありますか?


まずFLNの現場感でいうと、本音で話せる相手が増えたと感じています。本当にやるべきことを話せている感覚があるというか…。観光施設など、街の施設を民間企業が管理しているケースなどもあるので、必ずしも携わる人は自治体の職員だけではないんです。そういった民間企業の方と話す機会も多くて。その際、行政の職員の立場だと言えなかったことも、FLNの立場だと「これが課題だと思うんですよね」と同じ視点に立って伝えられるのは現場感の違いとして感じています。より一歩、行政職員時代よりも踏み込んだ話が出来るようになったのは民間ならではの良さだなと思います。


>確かにFLNは様々なステイクホルダーと関わる機会も多いですよね。ちなみに…行政職員の現場感ってどんな感じなんでしょうか。

うーん、そうですね。まず、直接目の前にいる地域の方々の役に立てるのが行政職員の良い点だと思います。地域の方から話を聞くことや、イベントなどで関わることも多いです。その一方で、課題解決をしたくても業務フロー上調整だけで仕事が終わってしまったり、現場だけで決裁できなかったりすることもあります。

そういったところを踏まえると、FLNは自分自身が実行力や裁量を持てますし、当事者として「やるべきだ!」と思ったことを実行しやすい環境があります。様々な地域にちょうどいい距離感で携われるので、そこが僕には合っているし、ありがたいなあと感じています笑

>それぞれの立場を知っている坂田さんだからこそ感じる違いがあるんですね!先ほどおっしゃっていた現場に入り込みたい、と感じるようになった点以外に民間企業への転職を意識し始めたきっかけもあったんでしょうか?

転職を決めた理由は色々とあるのですが…。今振り返って思うのは、自分の得意な情報発信や観光の分野で沢山の地域の課題解決に関わるほうが、自分が社会に対して提供できる価値が大きくなりそうだと思ったことですね。これもIターンしたからこそ実感できたことなので、富山でお世話になった方々には感謝してもしきれません。

そのうえでFLNに決めたのは、面接の段階で自治体の内情をよく理解しているという印象を持ったからです。予算策定の仕組みや意思決定のプロセスなど、良いところも悪いところも受け止めた上で官民協働事業を展開していると感じて、入社を決意しました。

FLNだからこそ得られたスキルや、自身の成長につながった経験などはありましたか?

たとえばまいぷれはWEBサービスなので、建物や道路とは違って課題だと思った点はどんどん改修の依頼が出せるんです。関われる範囲の広さ×スピード感があるので、「自分の取り組みたい仕事は自分で作る」というマインドセットを持てたことが良かったなと思います。自分が課題だと思ったことは変えていけるという当事者意識を持ち続けられる環境が整っているからこそ、そういったマインドの醸成に繋がりました。自治体とは違って民間企業は売上の目標があるので、その売上が達成できたか、が顕著に結果に現れます。それを1つのモチベーションとしながら仕事ができています。

ただそのスピード感ゆえに、ぼーっとしていると仕事がなくなっていくので笑、自分で仕事を取りに行き、自分がやりたい!と思ったことをうまく会社のアセットを活用して実現できるよう試行錯誤するのが面白さでもあります。

>もともと自身がやりたかったことに携われるのはいいですよね!

会社のミッションは観光ではないものの、「なければ自分が作ればいい」の精神で形を作っていけるのは、大手のような組織構造でもなければ、スタートアップほどゼロベースでもない、FLNならではですね。適度に仕組み化されて、適度に自由度がある環境だから成しえることだと思います。

実際に私が担当した、ある自治体の子育て情報を発信していく案件も、自分が1年前にラフ図を作ったものが形になっていたりします!

それでは、最後に就活生に一言メッセージをお願いします!

自分で考え、自分で創造していくことを楽しめる人はFLNはとても楽しいと思います。FLNの既存の仕組みの枠の中でただ仕事をするのではなく、むしろ自分が活用して変えてやる、くらいの気持ちがあれば、とても大きく成長できる環境ではないでしょうか。

実は今でも入社日のことを鮮明に覚えていて..笑
「明るくて若くて元気!」なイメージを持ちました。自分よりも年下の人達がとても活き活きと仕事していて、若いのにちゃんとポジションがあって…。公務員は今の仕組みでは年功序列の文化が強い部分もあるので、若いタイミングからオーナーシップをもって仕事ができるのは貴重だと思います。

これを読んでくださった皆さんも、まだまだ可能性をたくさん秘めていると思うので…。これからも飛躍しながら、前に進んでいってください!

>坂田さん、ありがとうございました!

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