会社設立当初から新卒採用を続けてきたフューチャーリンクネットワーク(以下、FLN)。
今回は2013年に新卒で入社して10年。FLNの成長を第一線で引っ張ってきた2人の社員に対談形式でインタビューを行い、入社当初の印象や今のキャリアについてざっくばらんに話していただきました!
今回の話し手
小野 賢俊 (おの まさとし)
公共ソリューション部 営業グループ/加古川グループ マネージャー
2013年新卒入社
佐宗 勇志 (さそう ゆうし)
社長付 新規事業開発担当
2013年新卒入社
新卒社員では唯一の同期のお二人ですが、お互いの当初の印象はどうでしたか?
佐宗:内定者懇親会で初めて会ったけど、配属部署も違ったし、あんまり話す機会がなかったよね。当時は研修とかもあんまりなかったし...。とにかく目の前のことでいっぱいいっぱいだったから、そもそも同期で仲良くしようみたいな感覚がなかったかも。
小野:なかったね。当時はめちゃめちゃ働くのが良しとされる環境だったし。
佐宗:小野くんのことは最初から「大人だな」って印象が強かった。
小野:院卒だったしね。
佐宗:それもあるけど、仕事だけじゃなくてカルチャー的な部分も含めて「いろんなことを知っている人だな」って思ってたよ。こんなにいろんな方向にこだわりをもっている人に会ったことがなかった。
小野:佐宗くんのことは「すれてない若者」って印象だったね。僕が言うのも変だけど、素朴な感じ。
今と違って入社前の事前の接点もなかったし、入社後も接点がなかったから、お互いのことを知る機会がなかったね。
佐宗:何かを一緒にやるみたいな機会が全くなかったよね。
小野:入社してすぐに「こまつなう」のイベント運営とか、ポイント事業の立ち上げとかもあって、バタバタだったな~。
「こまつなう」について
FLNが本社を置く西船橋や船橋地域で小松菜料理の食べ歩きイベントを企画・運営した取り組みです。
ポイント事業について
佐宗:たぶん1年ぐらいはコミュニケーションがなかったかもね(笑)
小野:2年目のタイミングで一緒に国立新美術館に行ったのは覚えてるけど...
佐宗:会社のみんなで飲みに行くとかはあったけどね。会社も新入社員としての扱いじゃなくて、1人のメンバーとして扱ってもらってたから、同期の2人って感じがしなかったのかもしれない。
◆入社から10年経過して、いまの印象は?
小野:印象が変わったって感じはしないかな。よりフラットになった気がする。純粋に何やっているのかが気になる存在みたいな。
佐宗:それは分かる。お互いの動きを追いかけるフォロワーみたいな感覚(笑)。
あとは大きな変化としてお互い親になったから子どもの話とか、私生活の話もするようになったよね。
それぞれが歩んできたキャリアを簡単に教えてください
◆小野さんのキャリア
小野:最初は「まいぷれポイント推進部」で、立ち上がったばかりのポイント事業を推進するために新設されたチームに配属されて、地域ポイントを中心に営業をしてたかな。2年目からはポイント事業以外にも広告商材とかも担当するようになっていて、カスタマーサクセス的なこともやっていたね。
佐宗:この時期は直営の展開エリアもほとんど船橋市だけだったよね。
小野:当時は社員も少なかったしね。そのあと2年目の12月ぐらいに「公共ソリューション部」に異動して、本格的に自治体関連の案件に関わるようになったんだよね。その後、4年目になったときに地域ポイントを自治体に提案する案件が複数出てきて、そのタイミングで新設されたポイントグループのマネージャーになって、そこから部門名は変わりながらも、去年までずっとポイント事業を担当してたって感じかな。
佐宗:今思うともう5年以上ポイントを担当しているんだね。当時は「ポイント事業といえば小野君」みたいなところあったなぁ。
小野:そうだね。自治体との地域ポイント事業の立ち上げとか、他社との協業とかをやったり、2020年にはポイントアプリ開発のプロダクトマネージャーをしたりとか、いろんなことをやってきたと思う。
佐宗:今やポイント事業の現場責任者という立場から、マネージャーという事業全体を導く役割に変わったと思うけど心境の変化とかはあった?
小野:1つ視座を上げて物事を考えるようになったかな。これまでは「ポイント事業でどのように売り上げを伸ばしていくか」ということばかり考えていたけど、いまは「FLNにとってのポイント事業ってなんなのか」というのを考えるようになったかな。ポイント事業を活用した事業戦略まで考える、みたいなイメージで目先の利益だけでなく、長期的な目線で見たときに自治体とどのような関係を構築できていたらいいか、とかを考えるようになっているかも。
◆佐宗さんのキャリア
佐宗:最初は公共部門に配属されて、千葉県の観光物産協会とか、兵庫県伊丹市のサイト制作とかのプロポーザルに出たり、自治体総合フェアの企画を担当したり、最初からけっこう現場に出て仕事をやらせてもらっていたね。
そこから2年目の終わりぐらいに、今でいう「地域マーケティング部」に異動して、船橋市だけだった直営の運営エリアを徐々に拡大していったり、直営エリアの自治体案件もやるようになったりしながら組織の拡大とともに成長してきた実感があるかな。
小野:当時リーダーからマネージャー、そして部長を経験してきたと思うけど若手の内から自分より年次が上のメンバーも含めて組織を引っ張る経験ってすごく貴重だよね。色々葛藤もあっただろうけど佐宗くんがいまの「地域マーケティング部」をつくったっていうイメージがある。
佐宗:5人ぐらいのチームを8年かけて60人前後の規模感まで大きくしていけたのは良い経験だったね。
同時にやっぱり当時はリーダーとかマネージャーの役割って何なんだろう、何が求められているんだろうって自分に落とし込むことに苦労した時期もあったなぁ。
小野:それはどうやって乗り越えたの?
佐宗:とにかくメンバーと対話したかな。その過程で、ある意味自分だからこそ出来ること・逆に自分に出来ないことはメンバーに任せる、っていうことを意識していた。
小野:自分がやるべきことをはっきりさせながらチームで協力して役割分担するイメージだよね。
佐宗:そうだね。あとは当時、社長の石井さんからは事業として数字を伸ばすことも大事だけど何よりも地域マーケティング部がどうあるべきか、を考えることが期待されていたんだよね。だからこそ常に一歩先を見据えながら目の前の仕事に取り組んだり、メンバーや組織の成長を考えたりすることで徐々に自分の役割も落とし込めていった感覚かな。
そこから今は会社の中期的な目的実現のために去年の12月から地域マーケティング部を離れて、新規事業開発担当になったって感じかな。
お二人が仕事をする中で印象的だったエピソードはありますか
小野:すごく大変だったのは「ポイントのシステムリプレイス」かな。これまで2回、地域ポイントのシステムを大きく変更しているんだけど、システム変更の過程で原因不明のエラーが発生したり、単純に時間がかかってすごく大変だった..。
佐宗:確かに。「全部把握しているのは小野くんだけ」っていう状況だったもんね。
小野:プロダクト開発と並行してシステムリプレイスの準備をしないといけないから、色々なステークホルダーのことを考えて意思決定して進めていくのが結構ハードだったかな。でも、FLNではよくあるよね。霞が関の官僚とか市長とやりとりすることもあれば、農家のおじいさんとコミュニケーションをとることもあったり、対峙する相手の背景も考えてコミュニケーションをとる必要性を体感できたのは良い経験だったね。佐宗くんの印象的な仕事は?
佐宗:小野くんの話を聞きながら思い出してたんだけど、なにかひとつの仕事っていうよりも、無知な状態から実践でマネジメントを学べたのは良い経験になったと思う。マネージャー/部長として、自分と異なるタイプのメンバーとどのように関係性を構築して組織を動かしていくのか、という一連のマネジメント経験は紆余曲折あったものの、すごい成長する機会になったかな。
10年前に想像していたFLNと、今のFLNにギャップはありますか?
佐宗:当時はベンチャー感が強くて「会社」っぽくなる感覚すらなかったかな。上場するなんて想像もしてなかった。
小野:そうだね。上場はまったく想像してなかったね。
佐宗:でも、事業を大きくしていくぞって感覚はあったかな。この規模の会社に入ったなら、そうしていかないともったいないなって思ってたけど、スピード感とかはあまり意識してなかったね。
小野:「10年後はこういう風になる」とかは想像できていなかったし、10年後のことも想像できないけど、変わっていくのが当たり前だと思うことは大事だよね。想像できない状態になっている方が楽しくない?
佐宗:変化していくことは重要なことだと思う。葛藤がなくなって心地良いだけの環境では成長はできないということは感じるかな。
小野:そもそも自分が10年も同じ会社にいるとは想像してなかったよ。転職とかで環境を変えようとするのもありだと思うけど、今は自分がやりたいテーマがFLNでできると思っているから、無理に転職するとかはしなくてもいいかなって。
佐宗:FLNだと、会社の制限で出来ないことが基本ないから、外に行く必要がないって思うかな。
これからFLNで挑戦したいこと、「FLNをこうしたい!」
小野:もともとマネジメントとかに全然興味なかったんだけど、最近は組織開発に興味があって、どんな組織なら成果が出せるのかとか、ビジョン実現のための組織づくりとかを考えてるかな。
佐宗:対外的にFLNが価値を発揮するように見せていく方法を考えていきたいかな。差別化も含めて、自分たちの位置づけを考えて、もっと共感してくれる人を増やしていくことでビジョンの実現に繋げられればと思っています。