【前編:会議室】フューチャーショップの新しい大阪本社オフィスを大公開! | 株式会社フューチャーショップ
2018年6月から、株式会社フューチャーショップ 大阪本社は、新しいオフィスに引っ越しをしました。※同じ階で場所を移動しましたので、グランフロント タワーA 24階は変わりません。 エントランス...
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今回は、フューチャーショップのフロントエンドチームに入社したエンジニアのSさんにインタビューしていきます。
Sさんは過去にWeb開発に携わってきましたが、ここ数年はAIエンジニアとして生成AI技術の導入や推進を専門としてやってきたといいます。そういったキャリアを持ちながら、現在はフューチャーショップのECプラットフォームのフロントエンド開発を担当しています。
AIか、Web開発か。多くのエンジニアが専門性を深める中で、彼は「どちらでもよかったし、両方やれるならもっと面白い」と語ります。
特定の技術やポジションに固執せず、彼が企業選びの軸に据えていたのは、「チームで働くことを大切にしているか」という、カルチャーに根差した視点でした。
本記事では、そんなフューチャーショップの会社や組織の文化について、どういった所に魅力や面白さを感じたのかをインタビューしていきます。
U:Sさん、本日はよろしくお願いします!
インタビュアーは同じフロントエンドチームのUが務めます。
S:よろしくお願いします。
U:早速ですが、Sさんの今の担当業務について教えてください。
S:当社のプロダクト、フューチャーショップの開発に携わっています。
主に店舗様が使う管理画面の機能開発で、技術的にはReactをメインで使っています。
それと、もともとAIエンジニアとして入社した経緯もあって、社内向けのAI活用推進も担当しています。
あと忘れてはいけないのは、フューチャーショップの業務の特徴として「運用当番」があります。
そちらにも取り組んでいます。
U:ありがとうございます。
Sさんは入社して現在(2025年9月)で約半年ですが、既に大活躍されていますね。
今日はそのあたりのお話や、Sさんが当社を選んだ理由について、じっくり聞かせてください。
U:まず、Sさんといえば、その経歴が興味深いですね。
さっそくですが、「AIでも、Web開発でも、どちらでもよかった」と少しお聞きしました。
AIエンジニアとしてのキャリアをお持ちでありながら、なぜ最終的にプロダクト開発の部署、
それもフロントエンドチームに応募されたのか、改めて教えてください。
S:転職活動の際は、「チームで働くことを大切にしているか」・「メンバーが助け合って仕事をしているか」・「コミュニケーションへの投資を惜しまないか」という点を意識して企業選びを行っていました。
U:「チームで働くことを大切にしているか」、「メンバーが助け合って仕事をしているか」、「コミュニケーションへの投資を惜しまないか」ですか。
フューチャーショップがそれらを持っていると感じたのは、どんなポイントだったんですか?
S:チームでのコミュニケーションを大切にしていそうだと思った点で言えば、
たとえば、オフィスがおしゃれなところですね。
参考:
U:おしゃれなオフィスで働きたかった、ということですか?
S:それも多少はありますが、おしゃれなオフィスで働きたいというのが主ではなくて、オフィスをおしゃれにする事に投資するということは、そこで生まれるコミュニケーションとか一体感を大切にしていそうだと思ったんですよね。
U:なるほど、快適なオフィスや会議室をしっかり整備しているということから、社員同士が顔を合わせて話すことから生まれる一体感やアイデアを大切にしているカルチャーを感じ取ったんですね。
改めて面白い視点を持っているなぁと思います!
S:あとは関西で働きたかったので、関西にオフィスがあるかリモートワークが可能かという点も意識していました。
U:確かに、Sさんは、出社して気軽に話したり、雑談の中から仕事のヒントを得たりするのが好きなんだろうなぁという印象を持っています。
私もSさんが入社してから出社の機会が増えました。
とはいえ、当社のエンジニアは、出社は二週間に一度など、リモート中心のメンバーも多いですがその点はどう感じていますか?
S:オンラインでのコミュニケーション環境もすごく整備されていて、業務で困ることは全くないですね。一方で、私みたいに出社したい人はいつでも快適に使えるオフィスがあって、そこでの対面の会話もすごくスムーズです。
その日の業務に合わせて最適な働き方を選べる、良いバランスだなと感じます。
U:スキルフィットよりもカルチャーフィット、というお話に繋がりましたね。
会社のリアルな姿勢に共感できたのが大きかった、と。
S:そうですね。もちろんスキルフィットも軽視していたわけではなく、Web開発を何年かやってきた経験があるので自分がいま持っているスキルを活かしつつ、新しい挑戦や成長もしたいという希望がありました。ECサイトやSaaSの開発・運用に携わるというのは自分の中で経験が無かったですし、Web開発でできる魅力がたくさん詰まっている領域だと思っていました。そういった点も加味して、最終的にこの会社に入社を決めました。
U:実際の開発業務についてもお聞きしたいです。
Sさんからこれまでの経験についての話を聞いていると、スピード感を持ってゴリゴリ開発を進めるエース級エンジニアという印象があるのですが(笑)
フューチャーショップのような長年続いている大規模サービスの開発は、正直どうですか?
安全性を担保するための制約なども多いと思いますが。
S:おっしゃる通り、これまでのキャリアではスピードを重視する開発スタイルが多く、ソフトウェアの品質や技術的負債への向き合い方などは強く意識していないと後手に回りがちの環境でした。
フューチャーショップの開発は、それとは全く違うスタイルなので、新しい経験としてすごく面白いですね。
U:いいですね!具体的にどんなところに面白さを感じますか?
S:まず入社して感動したのは、テストコードです。
私が過去に携わってきた中では最大規模のリポジトリでありながらカバレッジが高く、品質を担保するための仕組みがコードレベルでしっかり根付いている。またLinterやFormatterも整備されていますし、それ以外にもチームで決めたコーディングルールを守りやすくなるよう一部Linterのルールの内製にも取り組んでいます。安定したサービスを提供するための基盤が、しっかりとそこに現れているんだなと感じました。こういう堅牢な開発スタイルを学べるのは、自分にとって大きなプラスです。
U:そう言ってもらえるとチームとしても嬉しいですね。
逆に、その品質を維持しながら開発していく上での難しさや、大変な点はありますか?
S:そうですね。一番難しくて、同時に一番やりがいがあるのが、長年続くサービスを安定保守することと、新しい技術に挑戦することのバランスを取ることだと思います。
U:まさしく、私たちのチームが常に議論しているテーマですね。
その難しいバランスに対して、Sさんはどうアプローチしていますか?
S:やはり「チームでの連携した意思決定」が重要だと思います。
例えば最近、フロントエンドのビルドツールをwebpackから、より高速なRspackに移行できないかという議論がチームでありました。
その時も、「新しいから」「速いから」という理由だけで飛びつくんじゃなくて、チーム全員で「webpackとの互換性はどこまであるか」「導入するリスクは何か」「どう段階的に進めていくか」を徹底的に議論しました。
結果として、互換性をある程度維持しつつ、慎重に導入を進めていこうという結論になりました。
U:ありましたね!
まさに、私たちの開発スタイルを象徴するようなエピソードですね。
S:はい。新しい技術をどんどん取り入れるわけでもなく、かといって古い技術に固執するわけでもない。プロダクトにとって何が最適かをチームで考え、バランスを取りながら意思決定していく。これが本当に難しいんですが、エンジニアとしての面白さが詰まっている部分だと感じています。
U:単にコードを書くだけでなく、そうしたプロダクトのための、技術選定の背景やアーキテクチャまで考えたいエンジニアにとっては、たまらない環境かもしれませんね。
U:冒頭の業務紹介で、特徴的な業務として「運用当番」を挙げていましたね。
次はそれについて話しましょうか。
S:はい。運用当番は、お客様からいただくお問い合わせの中で技術的な内容を含むものに対して、各部署のエンジニアが当番制で調査や対応を行う業務ですね。ほぼ全てのエンジニアが、週に1日、特定の曜日を担当とした当番になります。
私が一番面白いと感じているのは、当番が普段一緒に仕事をしない別チームのエンジニアも含めた混合チームで編成される点ですね。
U:フロントエンドもサーバーサイドも設計もインフラも、みんな混ざったチームで対応していますよね。
S:そうなんです。フューチャーショップは大規模なシステムであり、その運用業務を協力して行っています。なので、普段フロントエンドを専門に担当しているエンジニアでもサーバーにログインしてログを確認したり、データベースを覗いたりします。逆に、サーバーサイドのエンジニアがJavaScriptやCSSのおかしい箇所を特定することもある。普段の担当領域を越えた知識が求められるんです。
U:特に慣れない領域の調査は大変ですよね。
私なんかは特に、サーバー業務の経験が少なく、わからないことだらけでしたが明らかにエンジニアとしてのスキルアップにつながっているなと感じています。
Sさんはどのような姿勢で運用業務に取り組んでいますか?
S:正直、私も当番が始まったばかりでわからないことだらけなんですが、そこがフューチャーショップのすごいところで、みんな本当に親切に教えてくれるんです。
運用当番では「全員で解決するぞ」という一つのチームになることが求められる。
これだけの人数がいて、普段はまったく別々で仕事をしている人たちが、みんなで助け合う風土は、入社して特にすごいなと感じたポイントですね。
U:なるほど。改めて言われてみると確かにその通りですね。
あとは、エンジニアとしての観点だけでなく、カスタマーサポートや戦略部などエンジニア以外の部署の観点・サービス全体についても考えるきっかけになる点がすごく良いなとも思っています。
S:そうですね。
あとは運用当番の他にも部署の垣根を越えたコミュニケーションをもっと増やそうという取り組みにも参画していて、そちらのプロジェクトもこれから推進していけたらなと思っています。
U:部署の垣根を越えて助け合う取り組みは、私もSさんに声をかけて参画していただいたプロジェクトですね。本当に、積極性があればいろんな業務にチャレンジさせてもらえる環境だなと感じています。
私も他に、フロントエンドエンジニアでありながら、New Relicの導入に携わらせてもらっているのもそれにあたります。
S:それでいうと今回の記事もそうなんですよね。
転職活動中に感じていたのは、futureshopがお客様に信頼されているプロダクトだという事はいろんなメディアなどで伝わってくるのですが、こういう会社全体や開発組織としてのフューチャーショップの文化って外から見たら正直全然分からなかったんですよね。
なのでオファー面談を受けてから実際に入ってみて、面白い会社だったので、これはもっと発信とかしたほうが良いんじゃないかなと。そういうのを立ち話的に各所でしていたら、いつの間にかこのWantedlyの記事を更新しようという座組ができていて、Sさんにトップバッターお願いしますとなっていました。
そういう風に、会社の課題やもっと良くなると思う所に対して、それを改善しようというチャレンジを後押ししてくれる環境ですね。
U:そういう経緯だったんですね(笑)
そういえば、Sさんのオファー面談、私も参加させてもらいましたよね!
あの時、会社のカルチャーについて熱心に質問されていたのを覚えています。
こうして今、チームの一員として大活躍されているのが、本当に嬉しいです。
フューチャーショップでは、選考に進んでいただいた方向けに、現場エンジニアと直接話せる機会も設けています。もし会社のリアルな雰囲気が気になったら、ぜひ活用してほしいですね!
U:さて、対談もいよいよ終盤です。Sさんは入社して半年が経ちましたが、このフューチャーショップという環境で、今後どんなエンジニアになっていきたいですか?キャリアや成長について、今イメージしていることを教えてください。
S:みんなに頼られる人になりたいですね。たとえば「Reactの事だったら◯◯さんに聞いておけばOK」「AIの事なら◯◯さんに聞けばOK」のように、困った時に想起してもらえるようになりたい。そのためにはもちろんスキルをもっと身に着けないといけないのもありますし、この会社で任せて頂いている仕事をたくさんこなして信頼されるような人物になることが必要だと思っています。
U:Sさんが入社されて、AIツールの導入が一気に進むなど、フューチャーショップにとって素晴らしい影響をもたらしてくれているなと思います。
またこれは個人的にもそうですが、前向きで積極的な姿勢に見習うべき部分が非常に多いです。
逆に、今の環境は、Sさんのキャリアや成長を後押しできていますか?
S:はい、それはもう自信を持ってYesと言えます。
U:力強い言葉、ありがとうございます。
Sさんのお話から、改めて、フューチャーショップという環境、エンジニアリング部・フロントエンドチームという環境が、プロダクトの未来まで見据えたアーキテクチャ設計という技術的な深さ、大規模サービスを安定運用する責任、役割を超えて、チームでプロダクトを育てるチャレンジングな視点が求められる、刺激的な環境だということが改めて伝わってきました。
本日は貴重なお話をありがとうございました!