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気づいたら事業開発ばっかりやっていた。顧客とどっぷり時間をかけて走る支援スタイル。

まずは「やれること」から事業が始まった

現在は事業開発を中心としたハンズオン型のコンサルティングが主事業になっており、クライアント企業様の実績も2.5年で10プロジェクト以上になります。数年前に起業を考えていた時はソーシャルビジネスを志していたのですが、自分なりにいろいろとトライアルしてきた経緯や他社の起業支援をしてきた経験も踏まえ、最初から社会課題の解決に振り切った事業は当時35歳の鈴木には踏み出せない一歩だなと。それよりも将来続く継続的な取組みを始めるのであれば、まずは安心してチャレンジできる環境を整えることを優先しました。

(地元の学生に向けた問題解決力習得プログラムで講師を実施)


元々はエンジニア5年、大企業の変革8年、起業支援1年の経歴だったので、領域的には経営企画や事業開発が得意でした。コンサル案件だと事業開発はそれなりに引き合いのある領域なので、結果的に自分のスキルが活かせる土俵もありましたし、何よりイチから事業を作っていくプロセスは単純に楽しいと思えるので自分に合っていると思います。

具体的にどのように事業開発を支援しているか

大企業での事業開発を担当することが多いのですが、時間がかかる分、一度やるとなれば潤沢な社内アセットが最高の強みになります。事業開発といっても中身は総合格闘技ですし、フェーズや期間によってやることは様々です。私の場合、プロジェクトリード、リサーチ、仮説立案/検証、戦略立案あたりをぐるぐると担当することがほとんど。基本的にむちゃくちゃ泥臭いので、例えばターゲット候補の企業群リストを上から順に直電して担当者にヒアリングかけたりもしますし、実際に顧客の現場に数時間いて触れたり訪れたり肌で感じることで得られるインサイトも多いと思います。

ただ、正直もどかしさもあって、外側からプロジェクトに参画している都合上どうしても踏み込めない部分だったり、自分で意思決定して進めていけるわけではないので、その辺りは実行段階での工夫が必要になると思いますし、日々探索していることでもあります。

仕事の面白さはどこにあるか

一から始めるスタートアップの事業とは違って、大企業の事業開発は3年後に数十億の規模を期待されたりします。ビジネスアイディアも既に圧倒的な優位性を有している既存事業のアセットを利用する等、アイディエーションの時点からかなりスケールの大きなビジネスを描けるのは魅力の一つだと思います。

多くのプロジェクトはウィークリーでチェックポイントを設けて進捗させていくことが多いのですが、毎週大幅に進捗していきますし、その度にダイナミックな意思決定があったりで飽きることはありません。新しい事業を創ることは簡単なことではないですが、困難なことだからこそチャレンジしがいがありますし、やる気も掻き立てられます。既に数か月前に離れたプロジェクトがどうしても気になって、今の自分でも何かできることないか?を考えたり、当時のメンバーの方にコンタクトをとったりすることもあります。私にとっては、クライアントとコンサルという関係性よりも、事業開発のプロジェクトメンバーとしての同志的な意味合いの方が強いのだと思います。

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