こんにちは。採用広報担当の紙谷です。フクロウラボのバリューを体現しているメンバーへのインタビュー第8弾!前回インタビューで営業部里見さんからバトンを受け取ったのは、同じく営業部の永田さんです。代表の清水さんも『バリューを体現してくれていて、みんなのお父さんみたいな存在』と言うほどの頼れる存在。今回はバリューをどのように実践しているかだけでなく、『バリューとは一体何なのか』を永田さんと一緒に紐解いてみたいと思います。
■バリューは会社にどんな影響を与えるのか?
紙谷:以前のインタビューでもお聞きしたのですが、永田さんが新卒で入社した会社は独自の文化を築いていたんですよね。当時インタビューの中で、入社理由を
会社のビジョンに惹かれたことが大きかったですね。そのビジョンを目指していくことは社会的に意義があるな、と思っていたんです。
と教えていただきました。バリューについて紐解くために、まずは当時のお話を少し聞かせてください。
永田さん:はい、いわゆる理念経営を掲げている会社で、ミッション/ビジョン/バリュー(以下、MVV)がガチガチに固まっていました。新卒採用のみ、かつ8次選考までしてスクリーニングするくらい、MVVに共感できる人のみを採用している徹底ぶりで、入社後の啓蒙/浸透/教育にもかなり力をいれていました。そのため全社員がMVVに対する理解度が高いのはもちろん、納得度高く自ら実践していこうという意識が非常に強かったです。バリューなどを掲げるメリットを論理的に頭で理解した上で体験もしてきたので、バリューなどに対する思い入れは人よりかなり強いと思います。
紙谷:企業理念が入社の決め手だったんですね。会社選びにおいて、事業内容よりも理念を重視したのは何故ですか?
永田さん:高校生の時に、ずっと打ち込んでいた陸上で怪我をし、引退を余儀なくされたということを前回の記事でお話しました。いわゆる人生の転機ってやつです。そこから自分の存在意義を探すようになって、『未来にいいものを残したい』『社会に貢献したい』という気持ちが芽生えてきました。
でも、自分が目の前でやれる仕事量には限りがあります。しかも自分がひとたび手を止めれば、終わってしまいます。より広範囲に影響を及ぼすには『文化を作る必要がある』ということに思い至ったんです。今までにない価値観を作る必要がある、と。
紙谷:それを実現するために選んだのがその会社だったわけですね。
永田さん:そうです。会社のビジョンに深く共感していたので、ビジョンを実現することが働く人の幸せに繋がる→そういったビジョンを掲げる会社が増える→幸せな人が増える→連鎖して世の中へ影響が広がっていく→世界がもっと良くなるだろうという思いがありました。
紙谷:なるほど。たくさんの人の幸せを願う気持ちが永田さんを動かしているんですね。今フクロウラボが3社目だと思うのですが、2社目もMVVがしっかり定められている会社だったんですか?
永田さん:いえ、2社目はMVVが全くなくて、逆に作ろうと経営陣に提案しても「必要ないでしょ」という感じでした。ないならないで、色々な価値観の人が入ったら会社はどうなるんだろう、多様性が増して組織として別の強みができるんじゃないかとも思っていたので、意識的に様々なバックグラウンドや価値観をもっている人を採用していました。
紙谷:共通認識としての理念がない組織で、メンバーをまとめていくのは大変じゃなかったですか?
永田さん:当時、それぞれの強みを活かして会社として大きいアウトプットが出せれば良いと考えていて。その目論見は一定の成果を出しましたが、上手くいかないこともありました。メンバー毎に少しずつ違う価値観や思いを同じ方向に向けられず、そのために摩擦が起きてストレスが貯まる、みたいなことが見受けられるようになりました。そこで改めて、バリューのような共通認識の重要性を強く感じましたね。
■バリューを実践すると、人間性まで磨かれる!?
紙谷:両極端を経験して、バリューの役割を実感されたわけですね。では、会社組織におけるバリューの役割とは何でしょうか?
永田さん:社内連携をスムーズにするための共通の価値観であり、サービスの高品質化/均質化を担保するためのものだと考えています。バリューを徹底した状態を作れると、会社としては競合他社が真似できない差別化ポイントになると思っています。
特にアフィリエイトのようなアナログな対応が求められる領域においては、人の価値というのがとても高いです。アフィリエイター(広告を掲載するメディア)の中には、単純に収益を上げたいだけじゃなく、会社組織に縛られず自由に活動することを大切にしている人も多いです。そのため広告単価よりも、この会社/担当者と仕事をしたいという感覚をもとに取引先を選ぶこともあります。自分のメディアを大事に思ってくれていない、コミュニケーションが雑、機会損失が頻繁に起こるような取引先は、単価が高くても気持ちの良い取引がしにくいからです。
フクロウラボのバリュー『コトに向き合う/配慮し合う/当たり前をやり切る』をクオリティ高く実践することで、例えば他社より単価が低かったとしても、この会社と仕事がしたいと思ってもらえるくらいのレベルを目指していきたいですね。
紙谷:メンバー個人にとっては、バリューを実践することでどのようなメリットがあるでしょうか。
永田さん:もちろん仕事のスキルアップもそうなんですけど、人間性も磨かれると思います。
うちのバリューはバランスが良いと思っていて、まず土台に『当たり前をやりきる』がある。それによってやるべき最低限が揃っている状態になる。当たり前って実は結構難しくて、自分の苦手なこととかは諦めちゃいがちなんですよね。けどそこって諦めちゃいけないよね、という共通の価値観があるとしっかりできるんじゃないかと。
紙谷:『当たり前』って、人それぞれ認識が違うから理解を揃えるのが難しいなって思うんですけど...
永田さん:ですね、すごく難しいです。『当たり前』のラインは個々の中にあり、人それぞれズレがありますからね。ただフクロウラボにおいて『当たり前をやりきる』とは、『相手が思う当たり前=期待値のラインをしっかり越えること』だと思っています。自分の当たり前で対応しない。相手の期待値を把握して、そこを越える努力をしようぜ、ということですね。
そして、その上で『コトに向き合う』があって成果に集中するようになる。当たり前のちょっと先の、高い成果を出すためにコトに向き合う習慣がつくと、必然的に成果があがってきます。
ただ自分の仕事ばかりを意識すると、視野が狭くなってしまう恐れもあります。そうなると周りと上手く連携できなくなるので、大事になってくるのが『配慮しあう』。仕事は1人でするものではなく、チームでするもの。そのことを認識して、互いに助け合い、配慮しあいながら、1人ではできない高いレベルの仕事をする。そういう意味で、この3つバリューは必要最低限でバランスが良いなと思っています。
■ジブンゴト化した行動は、何倍もの推進力を生む
紙谷:永田さんが作ったかのような完璧な説明...!さすが、バリューへの思い入れを感じます。永田さんがバリューを実践する上で、工夫していることはありますか?
永田さん:ヤラサレにならないこと、自然と実践する空気を作ることですかね。ヤラサレになるとストレスがたまるし、やっても質が高くならないですから。なので自然とバリューをジブンゴト化して、自分で改善していくという空気を作れたら良いなと思っています。平日は大半の時間を仕事に費やすわけなので、自分の成長に繋げて欲しいんですよね。そういう意味で、スキル的なものはもちろん、人間力を磨くというのはいつ何時においても重要だと思うので、どうせ時間を過ごすなら意識すべきだなと思っています。
特に、社歴が浅いほど教わる立場になりやすく、仕事が指示に基づく=意識次第ではヤラされになる可能性もあります。『何故それをやるのか』がハラオチしていればイレギュラーにも対応できますので、行動の意味を認識することが大事だと思います。
紙谷:誰かに言われるままにやることって、あまりモチベーションも上がらないですもんね。自分の言葉におきかえて納得して行動するためにはより多くの情報が必要になるので、視野も広がると思います。
永田さんは毎日の日報に『今日のバリュー』コーナーを作って、3つのバリューにまつわる話を書いてくれていますよね。私いつもこのコラムを楽しみにしているんです。気に入っている投稿を1つご紹介しちゃいます。
『配慮し合う』
何故配慮し合う必要があるのかというと、良い人間関係を作るため、ひいては良い仕事をするためだと思っています。
個人ではなく会社で働くことの意義は、個人では成し得ない仕事を成すことです。
個人でできることには限りがあります。
けど人が集まればできることがぐっと増えます。
それは分業、協業ができるからです。
各自が得意なこと、成すべきことに集中できる環境を用意できるからですがコミュニケーションがうまくいかないと、人数が増える分だけ仕事が遅くなるリスクもあります。
人数が増えても人と人との間に摩擦を生まず、スムーズに仕事を進めるために必要となるのが、配慮です。
フクロウはまだこれから人が増えていくフェーズです。
まだ人数が少ない内に、配慮し合う文化を強固なものとして、人数が増えても戦える組織にしていきたいです。
これ読んだとき感動しました...。永田さんの日報フォーマットを取り入れて、バリューや誰かへの感謝など書いているメンバーも増えてきましたね!
永田さん:誰かの行動を見て、それいいなと思ってもらえることが大事だと思っています。そのために『まずは自分からやる』というのは意識していますね。実は『言葉で伝える』ということに苦手意識があるので、そこはすごく意識的にやるようにしています。
■バリューが生んだ、新たなカルチャー
紙谷:昨年6月にバリューが策定されて1年弱が経ちましたが、バリューが影響して変化したと感じることはありますか?
永田さん:称賛文化が少しずつ根付いてきているなと思っています。僕が入ったばかりの頃はみんな、淡々と仕事していて。真面目にすげー集中してるのは良いことなんですけど、もっと褒める機会があっても良いよなとも思っていました。
バリューができてからは、誰かがバリューを実践して良いアクションをしていたら『イイね』を伝える、という機会がだいぶ増えてきて、より良い雰囲気になってきたなと感じています。あとは普段の仕事の中でも、バリューを意識して嫌なことからも逃げ出さずに対応しきっている人もいて、心の支えになってるんじゃないかと思います。
紙谷:会社のバリューが心の支えになっているってすごく良いですよね。バリューがもっと浸透した結果、フクロウラボにがどんな会社になるといいなと思いますか?
永田さん:仕事がデキるだけじゃなく、人間的にデキた人が集まっている会社になって、「フクロウラボだから任せたい」と指名される会社になれると良いと思っています。その時にやっている事業はなんでも良いんじゃないかな。
紙谷:最近、清水さんがよく言っている『人間力』ですね。採用においても、スキルセットよりカルチャーフィット、人間力が高い人と一緒に働きたいと。みんなの人間力が底上げされたら、事業推進力も上がるし働きやすいし、良いことずくめですね。
では最後に、永田さんから見てバリューを体現していると思うメンバーを教えてください!
永田さん:営業部の前田さんですね。特に、『コトに向き合う』コミット力がすごい。仕事や成果を出すことに対して、ものすごく全力で向き合っていると感じます。うまくいかないと体調崩しちゃうくらいですから。それが外にも滲み出ていて、実際にお客様からも信頼を勝ち得ています。社内でも、事業をより大きくするための取り組みをスピード感を持って能動的に先導していて、素晴らしいと思います。
紙谷:新メンバーに困っていることがないか話しかけて吸い上げたり、別部署のメンバーを誘って状況打開のためのアクションを一緒に考えたりもしてくれていましたね。最近の前田さんの勢い、私もすごいと感じていました。次回は前田さんの原動力や気をつけていることなど、『コトに向き合う』秘訣を聞いてみます!永田さん、ありがとうございました!
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