今回のインタビューは、“インタビュー初登場”フクロウラボの代表取締役 清水 翔さんです。
よろしくお願いします。
【ーまずはフクロウラボの設立から教えてください】
スマホ向けアドネットワーク事業を行っていた株式会社アトランティスに勤めている時に、木村社長が起業していて「なんかすごい、起業家という存在が格好いいな」と感じてました。
さらに、隣で机を並べていた同僚たちが次々に事業を起こし起業していたので、自分にもできるんじゃないかな。と起業を身近に感じていました。
しばらく独立して、アプリのプロモーション、メディアのマネタイズなどの事業をフリーランスでやっていました。ただ、労働集約型であり大きい事業を作るためには、どうやっても1人では限界を感じました。
尊敬できる先輩方や、周りの環境の影響を受けて、2013年11月フクロウラボを設立し、業務委託という形から、今一緒にやっているCTO若杉さんを誘って、少しずつ仲間集めが始まりました。
【ーどんな人を求めて仲間集めしてきましたか?】
「当たり前のことをちゃんとできる人」です。
企業理念は、『顧客と向き合う』ですからね。この通りで、相手にちゃんと向き合って丁寧に対応するとか、早く返信するとかを大事にしている人がいいです。
取引先にも向き合う事はもちろんですが、社内に対しても同じように配慮できる人が良いです。
今働いているメンバーも、そういうマインドセットを持っている人しかいません。
成果報酬ベースの広告事業だけど、信頼のマーケティングだと思っていて、単純に成果が出ないとお金がもらえない。そこで働いている人って、やっぱり信頼できる人じゃないといけないですから。
丁寧に当たり前の事を積み上げる、やりきれるのが、フクロウラボの強みです。結果、取引先に対しての価値提供ができています。
【ーこれからのフクロウラボが目指していることは?】
IT業界は、キラキラしてたり、ゴリゴリの営業したりとかのイメージがあるけど、うちは派手にやるわけではなく、真面目に顧客と向き合って仕事をして、その結果、取引先や働くメンバーもハッピーにしたい。
色々な種類のマーケティングプロダクトを増やし、広告主/メディア/ユーザーの三方良しなプロダクトを作っていきたい。
社長として、働きやすいじゃなくて、働きがいのある会社にしていきたい。
働くなら、楽しく長く働いてもらいたいってよく言ってます。
うちはほとんど、遅くまで残って働く事はなく19時から21時までには全員退社してます。
もちろん事業のタイミングによっては夜遅くまで働く必要のあることもありますが、長時間働き続けることは、疲弊してしまいます。
事業/組織の持続性を重視するために、あまり無茶して働くことはしない空気作りを意識しています。
残業しなくてはならないほどの仕事量なら、オペレーションや、組織設計を整える事をしなければならない。働き方自体を変える対策を考えます。
代表の清水さん、採用の全権を握っています。採用に関してWantedlyの応募が来たら即レスで、通常業務の合間にきっちりこなしています。採用の裏側を教えてください。
【ーズバリ、どんな人がうちの会社に合うのでしょうか?】
正直言って、一番初めの面接だけでは全ては分かりません。
経歴や以前の会社でどんな成績だった、などはそこまで重視していません。
その人自身の方が大事だと思っています。
能力や、経験値も必要ですが、それよりもカルチャーフィットするかを重視しています。
例えば、東京から九州まで車で行くとして、車内で何時間も一緒にいられる人がいい。
やっぱり何か合わない人だとドライブも辛いじゃないですか。
社内で働くのにお友達を入れるわけではないけど、やっぱり人間的に合う人と一緒に楽しく仕事がしたいと思っています。
1,000名いる会社にプラス1名、社内に何かしら悪い影響を与える人が入ったとすると0.1%の影響力。
10名いる会社にプラス1名、入った場合は10%の悪い影響力があるんです。
影響力が大きいと、悪い方へと引きずられていってしまう。
うちはまだまだ少人数なので、新しく採用する人の人間性ってすごい重要度が高いです。
【ー採用する時に、注目している部分はありますか?】
スキルよりも、人間的にいい人、周りに配慮のできる人、その人を尊敬できるかを見てます。
でも面接ではそこまでの人柄が分からないので、同じ部署で働くメンバーと面談したり、ランチに行ったり、料理部に誘って数回会う機会を設けてから採用の判断をします。
うちの雰囲気、空気感、文化に合うかどうかは、応募して頂いてる方にもしっかり判断してもらいたいからです。
これから働く人だって、60分程度の面談だけでは、どんな会社かまでは分からないですよね。だから、ざっくばらんにどんなメンバーと一緒に働くことになるか、知ってもらう機会を必ず設けます。
入社後にそもそもこの会社に合わないとなった場合、会社にとっても、応募者にとっても不幸になるので、事前のすり合わせは大事にしています。
【ーベンチャー企業ならではの魅力を教えてください】
現在は、正社員、インターン、アルバイトなどを含めて20人前後でやっています。数ヶ月後には、今よりも倍の人数が働ける広いオフィスへ引っ越しが決まりました。
既に出来上がっている大企業に入るよりも、これから一緒に事業を大きくしていく方に参加した方が絶対に面白い事ができると思います。
現状は人材不足で、やりたいことまで手が回せてない状態です。起業した時には、自分一人で時間をかければ出来ていた事でも、会社を大きくする為には、抱えている業務を分担して効率よく成果を上げていきたい。人を増やして、いろんなチャレンジをしていきたいです。
【清水さんの採用基準がはっきりしているから、新しく入る方たちはフクロウラボに馴染むのがとても早いのですね。採用の裏側を聞けて、納得しました。ありがとうございました。】