2017年トレンド予測「ライフフィット転職」って、もしかして我々のこと?!転職者座談会で明かされる、フローレンスの働き方、社風、お給料まで(後編:働き方、お給料)
昨日投稿した「転職者座談会」の後編です!!(2017年1月に編集部えみりーがHPに書いた記事の転載です)
「働き方革命」を標榜するフローレンス社員の働き方。実態やいかに!?
えみりー:共通のビジョンとミッションへの共感をベースにしている組織だから仲間意識が育ちやすい。ムダ業務ゼロを徹底しながらも、あそび部分は大事!という社風も独特ですよね。続いてフローレンスに入社して驚いた制度や、働き方、ライフスタイルが変わったという事例はありますか?
ドリー:何よりも、新入社員でも最初から時短が取れる、というのがまず驚きでした!時短て、妊娠・出産を経て育休で戻ってきた時に使える制度だというのが一般的認識。「時短で働きたい」と言ったらまずは正社員で採用してもらえないのが普通ですよね。2児の母として転職活動をしていてそこが常に壁になっていたけど、「希望した時間で正社員で働ける」のはココだけだった。しかも、フローレンスでは時短制度は育児だけじゃなくて「誰でも取れる」「必要に応じて取れる」と知って、もう衝撃。
たもさん:私はずっと人事畑だから、現場スタッフの週4正社員とか、7時間正社員、ズレ勤とかは、びっくりすることだらけだったな。
BECO:在宅勤務ができるというのもとても助かります。子どもが熱を出した時にすぐ在宅に切り替えて仕事ができるとか、週1の在宅勤務がデフォルトになっているのはありがたいですね。前職は通勤に往復3時間かかっていたので…時間も気力も消耗してました。今は子どもとの時間も増えて、気持ちにも余裕ができました。
えみりー:独身の皆さんは転職してどんな暮らしになりましたか?
とみー:自炊するようになりましたね。以前は早くても20時帰宅という働き方でした。寝るだけに家に帰っていたけど、家に帰って自分が好きなことができる時間ができるようになって心に余裕ができました!
まーさん:友人と遊びに行ったりする時間がとれるようになりました。家事に挑戦できる時間もできた。
たらちゃん:フローレンスといえば脱長時間労働、柔軟な働き方を実践する「働き方革命」を謳っていたのは知ってたけど、本当に定時にみんな帰るんだーと最初はびっくりでした。趣味の時間や地域での活動がより楽しめるようになりました。
まーさん:フロアからさっと人がいなくなるから、逆に残業はしづらいくらい。
がんちゃん:僕は前職がマスコミ業界の制作会社。24時間携帯で連絡がとれなきゃいけなかったし、その日のうちに帰れる日もなし。それが今は動物と触れ合える時間も増えたし、仕事が終わった後、別のコミュニティや団体での活動ができたり、セミナーに参加するなど勉強する時間もとれるようになって充実してます。
注※がんちゃんは部屋で5種類の動物をお世話している心優しいペット育メンです。
えみりー:とはいえ、メディアに引っ張りだこで関係先も多い駒崎代表だけは実際そんな働き方は無理だろうと私は予想してました。でも、「子どもの送りと帰宅後の家事と寝かしつけがあるから、朝と18時以降の取材・打ち合わせは基本ナシね~」とコマさん。想像を絶する仕事量をこなすトップが極力9:00~18:00の稼働で調整しているのを秘書業務に携わって目の当たりにしました。「昨夜は21時に子どもと寝落ちしたよ」とか、我々ママと同じ?!と驚きましたねー。あまのっちも、一児のパパとして働き方は変わりましたか?
あまのっち:180度変わりました!まずは、家族と過ごせる時間が確実に増えたのが一番の変化。子どもをお風呂に入れて寝かしつけられる、朝もお皿を洗ってから出社できるようになった。前職はやりがいがありましたが、一人に対する責任と仕事量が多くて、通勤時間が30分だったにも関わらず早く帰れても21時。でも、今は「遅くとも21時前に帰宅」に、変わった。引っ越したんで通勤時間は1時間に増えたのに、です。今は、好きで入社したフローレンスだからこそ仕事にのめり込んじゃうことがあります。それで「今日遅くなってごめん」とメールすると、妻から「え?早いじゃん!?」と驚かれます。
やすこサン:それから、以前の会社では「女性が旦那さんの仕事の都合にあわせて仕事を制限する」というのが普通だったけど、フローレンスでは多くの男性が奥さんの仕事の状況や家事育児の役割のために業務調整をしていることがすごく新鮮でした。
さおりん:男性の保育園お迎えも、育休もここでは普通のことだね。
たらちゃん:先日もありましたね。「妻の部署異動が発表され家族会議の結果、僕がお迎えと夕食も担当することになりました!ので、時短勤務に切り替えます」って書いた男性社員の日報に、色んな人から「いいね、がんばって!」「大事だね」とコメントがつく、みたいな。
とみー:みんながそういう仲間の状況変化に、臨機応変に対応するっていう周りの体制もすごい。
働きやすい職場、ビジョン共感型で前向きに仕事ができる。でも、やっぱり気になるお金のこと
えみりー:男性の働き方が話題にでたところで、いよいよぶっちゃけ聞いてみたいのですが、いいのかな?えーと、男性は特にかもしれないのですが、転職してお給料下がった人~?
全員:…。
えみりー:人生お金じゃないもんね。お金なんてね!!…ってごめん、やっぱりスルーできんわ。みなさん、どうしてお給料が下がってもココを選んだんでしょうか。
たもさん:うちは、旦那さんの収入のほうが主で自分の給料をあまりアテにされてないからというのも正直あるのかなあ。
さおりん:フローレンスは管理職も含め女性が圧倒的に多い職場だけど、一概にいいとばかりは言えない。私たちの働き方がまだメインじゃないんだな、と感じます。
やすこサン:私は全然マダムじゃないので(笑)家計収支はほぼ半々くらいだったんだけど、私の以前の働き方では「小1の壁」が乗り越えられないかもしれないという課題があったんです。転職したらやはり大黒柱は夫になるけど、フローレンスの働き方なら私が仕事を続けられなくなるかもという課題に対しリスクヘッジできる。でも収支が大きく変わるので、家族会議を開いてライフプランを立て直しました。
たらちゃん:私は独身だから、一人会議!ライフプランの変更やりましたよー。支出を見直して、固定費を見直して、お弁当を手作りしたり…がんばってます。
あまのっち:大学卒業する時には将来が見えなかったから、できるだけ安定した企業に就職することを第一に考えました。でも、結婚もしてこのまま30代もこの働き方でいくの?とハタと考えた時、自分一人が家計を背負って無理な働き方をして、もし倒れたらすごいリスクだ、と。奥さんと、お互いお金を持ち寄るというライフプランをたてて、二人で働き続けた方がリスクを少なくできるのではという結論に達したんです。
BECO:「年収」というところだけを見るともっといい職場があるけど、自分と家族にとってベストなバランスを手に入れたということですかね
たもさん:うん。NPOのイメージや実態は、まだ安定してるとは言えないかもしれない。でも、「時間」×「お金」×「働きがい」のバランスを選んだというのが、一番しっくりくる考え方かな
まーさん:働きやすさや、プライベートの時間、ここでしかできない勉強や経験、人脈、そういうのをお金じゃない形でもらっているという考え方ですよね。
とみー:私もフローレンスで得られる報酬のひとつが「働きがい」だと思います。
たもさん:NPOは「やりがい産業」とも言えると思うんだけど、「やりがい」だけにこだわると最近話題の「やりがい搾取」と変わらなくなってしまうので、細く長くつづけて行ける形にしていくことも大切だと思う。フローレンスに限らず、NPOという団体で働くスタッフ全てが、結婚・出産・育児介護といった人生の変化に対応できるよう、NPO業界がボトムアップされていくことが課題ですよね。
えみりー:フローレンスに転職すると言った時の家族や友人からの反応はどうでした?
あまのっち:みんな賛成してくれました。妻も母も義理の母も駒崎代表のことを知っていたことも大きいです。テレビで見たことある、とか本を読んだことがあって理解が早かったです。ただ、前職関係者の50代overの方々からは「NPOってボランティアだろ?家族もいるのに食べていけるのか?」と心配されましたが、年配の方の認識はそうなんだと知りました。
ドリー:私は意外と周りがフローレンスをよく知っていて応援してもらえた。病児保育の説明会を聞きに行ったよ、とか、フローレンスの病児保育にいつもお世話になってるよ、とか。フローレンスの事業が少しずつ社会に根付いてきているのかな。成長できる=厳しさの裏返しではある。でもトータルで人生の満足度があがった
えみりー:色んな本音が聞けたところで、みなさん、いま仕事楽しいですか?!ざっくばらんに本日の感想など、どうぞ。
がんちゃん:ファシが雑になってきた…。
とみー:うん、仕事面白いです。
まーさん:やりがいがある。
ドリー:でも凹むことも多い。
全員:ええ、ドリーが?!(驚)
ドリー:入社して驚いたのがみんなの頭の回転も仕事のスピードもすごく速くて、前に進んでる感がありえないくらいの速度だったこと。今でもついていくのが精一杯だと感じることあるよ。
やすこサン:それはみんなが通る道かも。私も思いましたよ。
たらちゃん:意思決定がものすごく早いし、一人ひとりの裁量で進めなきゃ回らない忙しさもある。
たもさん:前職は通さなきゃいけない上が多すぎてたくさんのエラい人が検討した結果、最初の提案に戻っちゃったみたいなのもあったけど、フローレンスでは、決めていいよ、やっていいよ、と、とりあえずその人が進めてみたい方向ですぐにGOが出る。
とみー:とりあえず動かしてみて、失敗したら修正しようという社風ですよね。失敗しても絶対に責められないっていう空気もすごい。
がんちゃん:僕はWEBの専門職募集に応募して採用されたんですが、実は経験ほとんどなかったんです。大勢優秀な経験者から応募があったににも関わらず、ビジョンへの共感度が高かった自分を選んでくれたことを後で聞きました。入社してから本気で勉強してくれればいい、失敗したってみんなでフォローするから大丈夫!と上司もメンバーも力強く言ってくれて、成長したいって俄然やる気になりました。
やすこサン:新人さんにも学生インターンにも初日からどんどん仕事を任せるよね。入社する側もすごく貪欲でモチベーションが高いから、新しいことを吸収してやったことのない仕事にも前向きに挑戦できる、という循環。
BECO:私は、仕事、家庭、色々を含めてトータルで人生の満足感が高まりました。仕事に迷いがなくなって、無理矢理自分を納得させるような場面がないからラクになった。どうして働くの?なんのために働くの?家族を犠牲にしてまで?と後ろめたい気持ちがなくなって、まっすぐに走れています。子どもにも胸張って「お母さん楽しくお仕事しているよ」と言えるようになりました。
ドリー:子育て中だと、ファミーデーや親の仕事を通して、こういう働き方や社会課題があるんだということを、我が子に伝えていける。偏見をなくしたり、新しい価値観に触れるきっかけにもなりますね。
まーさん:みんなそれぞれ色んなバックボーンを持っていて、得意なこともキャリアも違う人が集まる団体なので、刺激になるし勉強になる。こういう出会いも自分にとって財産です。
やすこサン:ひとつの会社に所属するだけが今の時代の働き方じゃないので、副業や別のライフワークをしている人も多いですね。
さおりん:自分が大事にしたいことを全部よくばりに叶えようとした結果、フローレンスに行き着いたってことかな。
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転職者座談会、最後までおつきあいいただきありがとうございました!いかがでしたでしょうか。
ちなみに、世界約50カ国で展開している世界最大級の意識調査機関Great Place to Work®が行う「働きがいのある会社」ランキングの日本版で、フローレンスは2012年より毎年選出していただいています。このランキングは従業員意識調査を基にしているのですが、2016年、フローレンスの本部スタッフの共感が90%を超えていた項目は以下でした。
⚫「この会社では、従業員は責任ある仕事を任されている」
⚫「経営・管理者層が細かく管理をしなくても、従業員がきちんと仕事をすると信頼されている」
⚫「この会社では、仕事と生活のバランスをとるように奨励されている」
⚫「私は、この会社において必要なときに休暇がとれる」
⚫「この会社は、入社した人を歓迎する雰囲気がある」
2016年末にリクルートキャリアが発表した「2017年トレンド予測」の中に「ライフフィット転職」というワードがありました。これはこれまで、企業が提示する「一律の働き方」に適応してきた求職者が、生活と仕事のバランスをとった「多様な働き方」での活躍を念頭に、 能動的に、個別の勤務条件を交渉し自分らしい働き方を実現するための転職のこと。
加えて、フローレンスは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」を作りたい、という気持ちで繋がった組織です。そして、この気持ちはフローレンスで働く、働かないに関わらず、全ての人と共有することができるのではないか、と私たちは思っています。
例えば転職という選択ではなくても、私たちに少しでも興味を持ってくださった方は、プロボノとして参加するでもコーヒー一杯の金額から寄付をするでも、メールニュースを読むでも、twitterでシェアするでも大歓迎です。現在そんな仲間が続々と増えてきています!
ぜひ、あなたも私たちの仲間としてワンアクションしてみませんか。