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【連載】「完成しない恐竜」~Volume6~

Photo by YULUN CHANG on Unsplash

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フローレンスは、親子を取り巻く社会課題の解決を目指しているNPOで、現在、約700名が所属しています。多様なメンバーの「働く」を支えているのが、法務・総務業務を主に担っている通称「オペレーションズ」です。
メンバーは、普段は現場で働く保育スタッフや、特別支援学校を卒業して入社したスタッフなど、色とりどり。

バックオフィスの仕事現場やその思いを、個性的なメンバーがリレー形式で紡ぐ言葉から感じ取っていただければうれしいです。

今回は保育の現場業務と総務チームの業務を兼務で行っているスタッフが書いた連載〈文章〉を発信させて頂きます。
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このお話は、私が保育現場と兼務している総務チームメンバーへのラブレターでもあり、自分の卒論のつもりで書こうと決めた。

私はフローレンスの病児保育で保育スタッフとして働いてきたが、、2020年8月から総務と保育の兼務になり、2021年9月に総務での業務を卒業予定。年末位からラストスパートの気持ちがどこかにあって、ずっとロングスパート中。

この記事の題名は我ながらとても魅力的だと思う。名付けてくれたのは総務チームメンバーである。
最初に私が「総務チームは恐竜に見えるので、それを記事に書く」と言い出した時は、みんな苦笑いをしていたけれど、「じゃあ、お困り事を火で吹き消せば」「背中のぎざぎざには音符♪を付けて音を出したら」とか、しまいには題名まで付けてもらいとても嬉しい。

やはりものは試し、言ってみるものだ。

「夢はどんどん人に言った方がいい!」と良く聞くけれど、本当みたい。

ここからは、読んでくださっている皆さんが「??」でいっぱいだと思う、「完成しない恐竜」について書く。
「恐竜」は、私にとってこれまで自分の人生の中で考えることも、意識することもほぼゼロで、子どもの頃にどこかの博物館で化石を見たかな?くらいの関係である。

それなのになぜ「恐竜」と言うイメージが急に湧いたかは、フローレンスで働くようになり、病児保育の保育スタッフとしてたくさんのお子さんの自宅に伺う中で、”恐竜図鑑”、”恐竜のぬいぐるみ”、”恐竜のフィギュア”とあらゆる恐竜の洗礼を受けたからである。
あまりにも恐竜が好きすぎて、自分自身が恐竜になりきっているお子さんもいた。
恐竜の種類を何十種類と暗記しており、それぞれの恐竜が生きていた時代もばっちり暗記している。私は白亜紀なんて初めて聞くし、人生で初めて発した単語。

それを目をキラキラさせながら話してくれるので、私もなんだか気になりだした…

そこまで恐竜がお子さん達を虜にするのはなぜだろう?と自分なりに考えた。

・未知の生き物
・大きい、とにかく大きい
・カッコイイイ名前が付いている ~トプス、~ドンみたいな
・夢がある、むしろ夢しかない

私にはこんな想像しか出来ないけれど、子ども達は言葉では言い表わせなような感情を恐竜から感じているから大好きなのではないか。

そして、それこそ私が総務が恐竜に見えた理由である。

2020/8/4。私は、ひょんな事から総務と病児保育スタッフの兼務をする事になった。

この機会が無ければ、今の総務チームメンバーと同じ会社にいても名前も知らず話すことすらもなかっただろう。

何が人生のきっかけになるか、本当に分からない。
私はこの半年で人生観が変わってしまうほどの時間を過ごした。
大げさでなく本当にそう。

何かのCMで「たった3年で人生は変えられる」と言っていたけれど、
「たった半年で人生は変えられる」と体験した。

総務の仕事も人生観を変えた一因だけれど、何よりも総務チームメンバーとの出会いが大きい。
現在私の総務専用メモ帳は3冊目に突入。1冊目の最初のページには、総務メンバーの名前を書いている。名前を早く覚えようと思って。

この皆さんがこの後に、こんなに関わりを持って素敵な経験をプレゼントしてくれるとは‥

ここからは、総務チームメンバーから受けた嬉しかった事を伝えたい。
(文章の都合上言葉が丁寧語でなくお許し下さい)

・兼務でキャパオーバーになった時に向き合って話を聞いてくれた。
まとまりのない私の話を聞いて、一緒に考えてくれた。

・次の日も「話す時間をとろうか?」と気にかけてくれた。
それだけで嬉しくて、もう大丈夫と思えた。

・悩んだ次の日に背中を押してくれた。本当に手で背中を押してくれた。
言葉から力をもらう事もあるけれど、その時の自分にはだまって背中をポンと押してくれたその手が何よりも嬉しかった。

・1日脳みそフル活動で疲れ果て、笑うことも難しい時に、帰り道の改札で何気ない話で笑わせてくれた。笑うだけで、元気が出てくる。本当に有り難い。

・「何度でも聞いて下さい」の言葉に、不安だらけの時に本当に救われた。
「1回しか言いませんよ」が世の中の常だと思っていたので。

・仕事を最後まで私が困らないように丁寧に教えてくれた。
丁寧に接してもらうと穏やかな気持ちになる。

・「どんな事でも何かに繋がる」と、どんな状況でも、いつ何が活かされるかは分からないと言う言葉を貰った。説得力がすごかった。

・総務のグループチャットに初参戦で、「はじめまして」を送った時に、すぐに返信をもらい名前も呼んでもらいすごく嬉しかった。

・一緒にランチを食べながら「脱出ゲーム」に行く約束をした。
楽しいことを一緒に出来るって最高かもしれない。

・すれ違う時に両手でガッツポーズを作って、”頑張りましょう”と伝えてくれる。

・一生懸命仕事に取り組む姿はカッコよくて清々しくて刺激を受ける。

書きながらチームメンバーの顔がどんどん頭に思い浮かぶ。
こんな日々を送りながら、総務チームメンバーの事がどんどん好きになっていった。

仕事に求める事は人それぞれだが、私が仕事に求める事は、
「楽しく」。これが強くてそれ以外がすぐには出てこない。

だから、楽しく働けているって良く考えたらすごいこと。
事務局に行くとメンバーが居てくれるから、今日も頑張ろうかな~なんて思っている。

最後に私から見た総務チームの「完成しない恐竜」プロフィールを書いて終わりにする。

☆性格
強くて優しい

☆エネルギー源
お菓子、楽しいこと、みんなの笑顔

☆家族構成
その時々で構成が入れ替わり、自由に組み立てられる
皆んな自由に動き回り世界中を飛び回る
でも鶴の一声ですぐ集合できる

☆特徴
大きい とにかく大きい
筋肉質だけどしなやか

☆苦手なもの
頭でっかち
石頭

☆特技
・雨が降ったら、大きな身体で雨宿りの場所を作るよ
・困った事があれば、口から火を出して吹き消すよ
・不満があれば、一緒に話した後に踏み潰してスッキリしよう
・元気がほしい時、気分転換に、暇な時に、背中のギザギザを押してみて♪
その時に聞きたい音色を奏でるよ

☆夢
世界中を冒険する
皆んなを笑顔にする

それをエネルギーに
どんどん成長していくけれど、それでもまだまだ完成はしない…

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