新型コロナウイルス感染拡大で、地域によっては、保育園の登園自粛要請が続いていますね。親だけでなく、子どもも疲れやストレスがたまり始めている頃だと思います。
現在、障害児保育園ヘレン、障害児訪問保育アニーでの子どものお預かりは、都内の健常児の保育園と同様、子どもを預けざるを得ない一部の業種のご家庭のみとしています。そのため、ほとんどのお子さんは自宅で過ごしています。
自ら積極的に運動したり遊んだりすることが難しい障害児や医療的ケア児にとって、他者からの刺激は成長に欠かせないものです。でも、免疫力が低かったり、感染リスクが高い障害児は、新型コロナウイルスの感染を恐れてちょっとしたお散歩も難しい状況にあります。
そんな中で、少しでも子どもたちに刺激を与えたり楽しみを作ってあげたいと、ヘレンとアニーの保育スタッフや看護師は知恵を絞り活動を続けています。
今回は、ヘレンの活動をご紹介します。
いつも園で行っていた活動を毎日動画で配信中!
2014年に日本で初めて、胃ろうや痰の吸引などの医療的ケアが必要な子どもの預かりを始めた、「障害児保育園ヘレン」。都内6か所の園の保育スタッフが、代わる代わる園児に向けて、普段園で行っている遊びを動画にして毎日配信しています。
その一例としては歌や簡単な手話を交えながら2~3分の動画で遊びを提供しています。いつも顔を合わせていた気心知れている先生たちが出てくるだけで、子どもたちもとても喜んでくれているそうです。
親子でできる体操の動画も好評です。
園の朝の会で行っている「おふねさん」。右へ左へ、船のようにゆらゆら歌に合わせて体を倒す体操です。
特に重症心身障害児は、積極的に体を動かしてほぐしてあげることが健康的に生活を送るために必要です。毎日行っている体操なので、子どもたちは得意ですね。そして、親御さんもお子さんの表情を見ながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
この他にも、園長や児童発達支援管理責任者が、定期的に園児の体調や様子をお電話で伺っています。その際、動画を見てくれている子どもたちの様子を教えてくれるなど、親御さんとのとても良いコミュニケーションツールにもなっています。
【親御さんからの感想メッセージ】
・動画を流すと、子どもが表情を変えてスマホに駆け寄って見ています。
・画面に顔を近づけて、自分で再生しようとしています。
・保育園の先生が出てきて嬉しそうにしています。
・先生の声を聞いて、一瞬動きを止め動画の方を向くなど、いつもと反応が違って良かったです。
・指を伸ばしたりする体操の歌は、ママと一緒にやって楽しんでいます。
・きょうだい児も動画が好きで一緒に見ています。
【動画を作っている保育スタッフの想い】
子どもたちが楽しむことができ、かつ、ご家庭にも支援となる内容を目指しています。そのため、園で聴いていたメロディや歌っていた歌を見知った先生方が再現したり、 家でできる簡単な遊びを紹介しています。また、一緒にストレッチや体操をすることで、身体を緩めたり運動をうながせるように考えています。
普段はこんな風に活発に活動しています。
障害児は、ちょっとした刺激によって反応や表情が大きく変わり、成長へと繋がります。
親御さんもそのちょっとした変化を大切にしています。
私たちも、子どもたちと会えない中でも、そういった変化を増やせるお手伝いをしていきたいと活動を続けています。
利用希望者向け説明会実施中 6/19(金)はオンラインで開催します!
新型コロナウイルスの影響で、現在通常保育はできない状況にありますが、私たちは事態が改善に向かいましたらすぐに通常の営業に戻れるよう準備をしてまいります。
そのため、現在も、今年度、来年度の職場復帰をお考えの方を対象に、「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」の利用希望者向け説明会を実施しています。
通年で募集をしているため、4月入園でなくても大丈夫です。
ご自宅で気軽にご参加いただけます。ぜひ、外出自粛期間中に、職場復帰のご準備をしておいてはいかがでしょう。
6/19は「説明会のオンライン中継」を開催いたします。少しでもご興味がある方は、ぜひご参加ください!