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最初にヴィジョンがあって、その次に人があって、最後に売上がある。

こんにちは。やまもとです。

今月のブログは「人」のお話です。

僕たちの会社も14年かけて少しずつ大きくなり、
気づけば総勢50名を超える構成となりました。

創業から10年以上は経営基盤が不安定であったこと
もあり、多くのメンバーはアルバイトから入社して
もらい、そのあと社員に昇格するスタイルをとって
いましたが、ここ最近は、基本が社員採用となり、
よく多くの優秀なメンバーが集まってくるように
なりました。

また、産休明けのスタッフを迎え入れる体制を整えた
こともあり、多くのママさんも働いてくれています。

入りたい人がいて、戻ってきたい人がいて、それを
受け入れられる経営状況になってきたことは、嬉しい
かぎりです。

50名を超えるメンバーに増えてきた会社ですが、
現状のスタッフと仕事量、そして今後加速していき
たい事を考えると、もっと人数がいてくれてもいい
と考えています。

具体的には、あと数年の間に100人に近いメンバー
まで増やすことを想定しています。

そのために採用について、現時点での思いをまとめて
おきます。

最初にヴィジョンがあって、その次に人があって、最後に売上がある。

採用に関して、大きなポイントは上記の通り、「最初にヴィジョンがあって、その次に人があって、最後に売上がある。」

という考え方です。

僕たちは「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの
人に。」というヴィジョンを掲げています。

インテリアを楽しむことは、ファッションや食を
楽しむことと同じように、とても豊かなことです。

このヴィジョンを実現することが会社の使命であり、
会社で働くメンバーは、このヴィジョンを実現する
ために、まいにち一生懸命に働いています。

インテリアを仕事にして、自分自身もインテリアを
楽しみながら、その結果として、多くの人に楽しさ
を届けていく。

素晴らしい仕事だと、僕は誇りに思っています。

リセノでは「製品を販売する」という経済活動と
ともに「楽しさを伝える」というメディア活動も
行っています。

この2つは個々の活動ではなく、ともにリンクして
いる活動です。

ブランドコンセプトと、目指す世界観

「小売りとメディア」という活動が融合しながら、
多くのひとにインテリアの楽しさを届けていくのが
リセノの事業活動の本質です。

そして、ヴィジョンを実現するという目標に向かって
活動を行うのが「人」です。

ヴィジョンの実現の先に幸せになるのも「人」です
が、実現するのも「人」です。

みんなで実現したい「ヴィジョン」があり、
実現するために実行する「人」があり、
その結果として、経済活動としての「売上」がある。

順番は、必ずこの順です。

企業はともすれば、逆から考えがちです。

「売上」をとることが目的で、そのために「人」を
雇い、人を雇うためにカタチとしての「ヴィジョン」
を掲げる。

こんな風な企業も往々にしてあります。

でも、決してこの順番を変えてはいけないと考えています。

ヴィジョンのもとに人が集い、人の力が結集する
からこそ、結果として売上に結びついていく。

まいにち良い時も、悪い時も働くのが会社という場所
ですから、ここがぶれてしまうと、何のために頑張
っているのか、分からなくなってしまいます。

僕たちの仕事は、売ることじゃなく、人を幸せに
する仕事だ。これこそ人生をかける価値があります。

こういうことを念頭に置いて、活動を行っています。

スケールするのは、人のために。

冒頭にも書いた通り、今後は、いまの規模の倍に
あたる100人規模の会社にしていこうと思っています。

つまり「スケールする = 会社を大きくする」
ことを考えています。

会社を大きくするのは、経営者のエゴと思われるかも
しれませんが、そうではありません。

もちろん、自ら創業した会社ですから、大きく育て
たいという気持ちもあります。

ただ、どちらかというと、僕がスケールしたいという
先にあるイメージは、

「多くのひと(利用者)を、幸せにする。
 また、会社メンバーを幸せにする。」

ということです。

会社をスケールするというのは、そのまま売上規模
を指しています。

現状の年商が25億円くらいですので、今後は50億
円くらいをひとつの目標にしています。

売上の規模というのは、そのままお客様の支持の
大きさです。

多くの売上をあげているというのは、多くのお客様
に購入いただいているということであり、それは、
支持をいただいている証しです。

「こんなお店や会社を作りたい」というのが経営者
が事業を立ち上げる理由であり、その先に目指す道
には、いろんな成功のスタイルがあります。

「近所の人がいつも集える小料理屋をやりたい。」

という飲食店経営者がいれば、売り上げは大きく
なくとも、毎日ゆったりと自分のペースで、いつも
のお客様の笑顔が見られれば、最高の成功でしょう。

「売上は大きくなくていいから、職人さんが作った
 こだわりの雑貨を揃えたお店をやりたい。」

こんなインテリアショップは多くありますし、それ
も成功のひとつだと思います。

ただ、僕の成功イメージは、そうではありません。
冒頭に書いたとおり、さらに大きな売上を目指しています。

なぜならば、できるかぎりの多くのお客様に製品を
届け、できるかぎり多くの人に楽しい毎日を送って
ほしいからです。

多くのお客様の喜び = 売上規模 に、そのまま比例します。

売上を大きくするとは、そのまま幸せを届ける範囲
と比例すると考えているから、大きな売上を目指すのです。

ちいさな自己表現と、自己満足には、すでに興味はありません。

また、もう一方では会社メンバーの幸せも、売上
規模と比例しています。

※ここでは端的に売上と記載していますが、本質的に
は「利益」です。深堀りするとややこしくなるので
ここでは売上として表現を統一しています。

会社がスケールし、売上もメンバーも増えたとします。
その場合、このようなことが起こります。

・会社が潤い、給与水準があがる。
・給与水準があがると、暮らしの水準もあがる。
・職場環境が改善される。
・職を失う危険度が下がる。
・メンバーが増えることで、残業などの拘束機会がなくなる(減少する)。
・メンバーが増えることで、チームになる。
・チームになることで、昇格/昇進の機会が増える。
・昇格/昇進することで、マネジメントを学べる。
・外部からの注目度も高まり、よりやりがいのある仕事に取り組める。 etc...

などなど、会社のメンバーにとっても良いことが、
たくさん起こります。

会社の成功は、そのまま会社メンバーの成功にも
直結していくのです。

だからこそ、個人店の様に「経営者のやりたいことを
成功とする」のではなく、「経営者も、メンバーも
成功する」という未来を、僕は見たいと思っています。

外に向けても、中に向けても、すべては、関わる人の
ためのスケールしていくつもりです。

スキルはなくてもOK。
大事なのは、共感と意思があること。

実際の採用活動において、重要視しているのは、
「スキルはなくてもOK。共感と意思があること。」
です。

いつも面接のときにお話するのですが、ぼくたちの
採用は、以下の4つのマトリックスでの採用基準に
特徴を持っています。


このマトリックスにおいて、①は採用する、④は
採用しないというのは、すぐにわかります。

問題は、②と③の採用可否です。

スキルがある人は即戦力で、売上などの結果に直結
するので、②を採用する企業も多いと思います。

ここにおいて、僕たちが重要視しているのが、
「フィット」という概念です。

フィットは、ヴィジョンフィット、カルチャーフィ
ット、メンバーフィットの3つを指しています。

ヴィジョンが合わないと、どこかで発言がずれて
きますし、社内カルチャーを郷に入っては郷に従え
で受け入れられない人も、難しいです。

なぜならば、ひとりでは短期的に活躍することは
できても、長期的に活躍し続けることはありえない
からです。

また、既存のメンバーは、会社の思いにフィットして
いる人たちなので、その人たちの中に異分子が入って
しまうと、全体がおかしくなってしまいます。

フィットしないと、結局どこかで破綻してしまうのです。

また、例えば、お客様対応の基本や、画像補正の基本
など、スキルの部分は後から何とでも教えていくこと
が可能です。

社内にすべてのノウハウを蓄積していますから。

ただ、インテリアが好き、人が好き、ギバーである、
笑顔でいられる etc... などの本質的なものは、後
から教えていくことはできません。

なので、僕たちは②は不採用、③は大歓迎という
スタイルをとっています。

僕もそうですが、もともとはインテリアの素人、
ITの素人、経営の素人。
そして、それぞれをいまも学び続けています。

素人でもいいから、フィットする人を。

これが特徴的な採用スタイルです。

目指すのは、プロの集団に成長すること。

そして、③を採用するということにおいて、逆説的に
常に念頭においていることは、僕たちはプロの集団で
なければならないということです。

素人でスタートしても、半年経っても素人では、
通用しません。

素人だからこそ、人一倍新しいチャレンジに興味を
持って、素直な気持ちで努力を重ねる。

努力した分、能力がつき、まわりの信頼を得られる。

これが「スキルはなくとも、フィット採用」の本質です。

フィットするというのは、仕事内容や、職場メンバー
にフィットするということですから、まわりの熱い
メンバーに感化されて、どんどんと仕事が楽しくな
り、必然的に仕事にはまってしまうのです。

自分のために、全力で仕事を楽しもう。

あくまで僕たちは、小企業のベンチャー企業です。
(出資は受けていませんが)

小企業の良さは、大企業よりも求められることが多く
組織が小さい分、熱量がとても高く、変化をいとわな
いのが、強みです。

うちのメンバーも「会社に求められるものが、半年
の間にも、どんどんと変化していく」と、半ば諦め、
半ば楽しみながら言っています(笑)

プロの集団として、素人からもでも、ともに成長でき
るメンバーを歓迎し、責任をもって成長していくのです。

その成果物の集合が、リセノというブランドです。

より「人」に注力するために、人事部を発足させていきます。

ここまで書いてきたことを実現するために、今後は
人事部を発足させて、より人材というものに主眼を
おいていこうと思います。

人事部の役割はいろいろとありますが、ひとつは
新卒採用を強化していくこと。

いままでは新卒採用を積極実施していませんでした
が、来年秋をめどに、本格的に実施していこうと思います。

京都は大学が多くありますから、優秀な人材を
発掘し、育てていきたいと思っています。

もうひとつ、人事部の大きな役割は、社内教育
カルチャーの育成です。

OJT以外にも、教育制度を整え、よりインテリアの
プロが重層的に育つ環境づくりを行っていこうと
思います。

また、社内環境をよくするために、ヴィジョナリー
なオフィスへの移行や、部署と部署の交流など、
良い社内環境を整える役割を、横断的に実施できる
部署として「人事部」を作っていこうと思っています。

来期中の目標とする予定です。

よりヴィジョナリーなブランドへ

というわけで、今月のブログは「人」に焦点を当てて
人にまつわる思いを書いてきました。

ブランドは、結局のところ人の集合知です。

多くの人に愛されるブランドになるために、
思いをヴィジョンとして明文化し、ヴィジョンに共感
する人材を集め、そこから売り上げをつくり、還元
していく。

そんな未来への一歩として書いてきました。

僕は、自分だけがお金持ちになったり、しあわせに
なったり、ということを人生の目標としていません。

僕が大切に思う人を大切にし、僕を大切に思ってく
れる人の期待に応え、常に弱いひとを思いやり、そう
でない多くのひとたちにも、ひとさじの幸せを届けて
穏やかな毎日を送るお手伝いをしたいと思っています。

これからも、僕なりに一生懸命に会社を運営して
いこうと思います。

では、また来月に。

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