泉水
2018年に新卒入社し、営業部で法人営業を1年半担当。その後、マーケティング部コミュニケーションデザインチームに異動し、ブランドのクリエイティブディレクションを担当しています。営業経験を活かし、ユーザー視点を大切にしたデザインを心がけています。
フィッツコーポレーションに入社されたきっかけと、入社にあたってどのような企業を探されていたのかを教えていただけますか?
大学は美大のグラフィックデザイン学科に通っていたので、ポピュラーな就職先としては広告代理店や制作会社、という環境でした。
ただ、私自身の就職活動の中にはその選択肢は全くというほどなく、化粧品やアパレル業界をメインにメーカーばかりを見ていました。
皆さんは誰かが創ったものやことに、人生を救われるような気持ちになった事はありますか??
私はものづくりというのは祈りであり、灯だと思っていて、けして世界を変えられるような大きなものではないけれど、マッチのほんの一瞬の明かりだったり、小さい頃眠る前に母が頭をなでてくれた手のぬくもりであったり、そんなささやかで親密なものだと思っているんです。
お客様の手元に届くサービスや商品そのものと、それを伝えるための広告は私の中では地続きのもので、それはもちろん広告代理店やデザイン会社の方々も日々考え、共に並走いただいていることと思いますが、私は、より長期的に主体となって事業に携わりたい、製品そのものに直接関わりたいという思いが強くありました。
そこで、自分がこれまで最も人生に寄り添い、救われてきたファッションやコスメなどの分野でメーカーを探し始めました。
そもそも型にはまることがすごく苦手で、就活という文化そのものにムズムズとした違和感を覚えながら取り組んでいました。
そんな中、自宅でエントリーシートを書いているときにふと目に入ったのが、棚に飾ってあったボディファンタジーのボトルでした。高校時代から、なんどもなんども購入していたボディファンタジー。
大好きな美術の先生とエレベーターで一緒になる前に、汗だくになって取り組んでいた部活の仲間とおしゃれして出かけるときに、大学時代のなんでもない日々に、いつもそばにいてくれた香りでした。
『そうだ、私はこの会社に行くんだ』
そう思って棚にあったボディファンタジーのボトルを手に取り、裏面に書かれていた「フィッツコーポレーション」の文字を検索し、その瞬間に応募を決めました。
一次選考はワークショップ形式で、複数あるチームの中から1位に選ばれたメンバーが本選考に進める、という内容でした。
RWの新しい製品アイデアについての課題だったと思うのですが、とにかくずっと楽しくて、ワークショップの間も、その後の選考も、社員の方がとても興味を持ってお話をきいてくださっていると感じましたし、この方たちが見ている景色もまた、とても色に満ちているなあと感じました。
1人1人の社員さんがそれぞれの絵具を持っていながら、組織として1つの色になっている、そこに1滴の絵具を混ぜるとまた全く違った組織の色になる、その追い求めている色をまだ誰も知らない、というようなワクワクに満ちたところだと思いました。
クリエイティブという仕事を通じて見つけた、新たな可能性
フィッツコーポレーションならではのクリエイティブ職の特徴を教えていただけますか?
新卒で入社しているので、他の企業と比較することは難しいですが、フィッツコーポレーションでは、クリエイティブ職に限らず、どんなことにでもチャレンジできる環境があります。
もちろん、チャレンジには責任やパワーも伴いますが、「やってみたい、やるべきだ!」と思ったことは事業軸でも業務軸でも実現できる、そういう風通しの良さがあるのは大きな魅力です。
また、ブランドそのものを、誰に、何を、どんな風に届けるのかというMVV的な部分から、商品、販促、プロモーションまで、全てを一気通貫してクリエーションできるという点が特徴です。
クリエイティブディレクションという役割を軸にしながらも、時には営業チームと共に取引先に赴いたり、POPUPを企画して実際に店頭に立つこともあり、定形の業務というものはほとんどありません。日々、新たな刺激に満ちた環境で仕事ができることが、本当に楽しい部分です。
実際の業務で苦労されたことはありますか?
やはりブランドの在り方というものは正攻法も正解もないものなので、時には判断に迷ったり、チームメンバーと意見をぶつけ合う事もあります。
香りやクリエイティブは言葉だけでは伝えきれない部分が多く、その分、コミュニケーションでぶつかることも少なくありません。
そして何よりも、新作をローンチする際は本当にお客様はこれを美しいと思ってくださるのか??と毎回葛藤と自問自答を繰り返しています。
ただ、その悩みや迷いもすべて過ぎ去ってしまえば楽しかったと思えるものですし、SNSやイベントでお客様の声を直接聞くと、どんなに苦しいことも全て良かったことに変わります。
入社して実感されたフィッツコーポレーションの魅力を聞かせてください。
入社前に感じた印象通りなのですが、本当に社員一人一人が自分の色を持っていて、個が立っている組織だと思います。それは個人主義という事では決してなく、それぞれの色を混ぜ合わせて、新しい絵を描くことを常に楽しんでいる組織だと私は感じています。
フィッツの5Valuesの中で、特に共感しているバリューがあれば聞かせてください!
「協奏力」と「しなやか」でしょうか。
学生時代は美大生らしくすこしひねくれていて、比較的個人主義的な人間だったと自覚しています。
フィッツコーポレーションのメンバーやパートナー様、色々な方とお仕事をさせていただく中で、もちろんたくさんの人が集まって1つの事を作り上げているので、うまくいかない瞬間もたくさんあります。
時間としてはうまくいかない時間の方が多いくらいですが、それが最終的にカチッと1つにはまった時の喜びと気持ちよさは何にも変えがたいものだと今では感じます。そして自分一人で作ったものよりもみんなで作り上げたものの方が、ずっと深く、近く、広くて、美しいと信じています。
今後のキャリアビジョンをお聞かせください
個人的に身に着けたい事、吸収しなければと思っている事はたくさんあるのですが、今も昔もこれからもずっと変わらず、「自分の生み出すものが誰かの灯であること」を目指しています。
この灯という距離感が私はすごく重要で、近づきすぎないからこそずっと美しくいられるというか、香りというのはその最たるものだと思っていて。
私は商品を手に取ってくださるお客様たちに、「離れたところにいるけれどいつもあなたの幸せを願っています」と本気で思っています。
私個人のキャリアと言えるのかはわかりませんが、具体的な事を1つ挙げるとすると、ブランドを通して、何かコミュニティを創れたらいいなあと思ったりしています。
この記事は2025年5月時点の内容になります。