今回は、アドミニチームの責任者のおひとりである中山さんのインタビューをお届けします。大手銀行から転職されベンチャー企業であるフィッツコーポレーションへ転職。どのようにキャリアを構築し、活躍しているのか、大切にしている価値観、キャリア観など、さまざまな観点からお話を聞きました。
中山 自己紹介
1992年に都市銀行に入行。銀行では、営業拠点・本部含め、一貫して法人営業に携わる。約30年勤務した銀行から、2022年6月にフィッツに転籍。現在、アドミニストレーションチームに属し、財務・法務・内部監査・コンプライアンス・経営企画に従事。
■大手銀行からフィッツコーポレーションへ転職して
ー中山さんの前職でのお仕事と現在のお仕事について聞かせてください
銀行では約30年間、営業店・本部を通して、一貫して法人営業に携わってきました。
営業店では、若い頃は中小企業から大企業までの法人を担当し、取引先の事業発展のために提案活動を行ってました。なかなか実績が上がらない時もありましたが、全てはお客様のためと、思いを巡らせていたことを覚えています。
その後、本部で与信審査・法人業務推進を担うセクションで営業店をサポートする業務に携わり、
最終的には営業店のマネジメントを任せて頂くなど、様々な経験をさせて頂きました。
3年程前に縁があり、フィッツコーポレーションに入社し、当初はアドミニストレーションチームで
財務・内部監査を担当していましたが、その後、法務・人事・コンプライアンスに携わることとなり、
直近では経営企画にも参画しています。
銀行時代も忙しかったですが、おかげさまで今も忙しくさせてもらってます(笑)。
ー中山さんはかなり多岐にわたる業務に携わっていらっしゃると伺いましたが・・・(笑)
そうですね、でも、自分では仕事の範囲に線引きをすることはしないようにしています。
線を引くとどうしてもその内側で、守るように仕事をすることになる。
その結果、セクショナリズムが働き、組織の風通しが悪くなることがあります。
ですので、線引きをせず、自分の仕事の延長戦にあることについては、いつでも手を伸ばせるようにアンテナを張って行くことが大事だと思っています。
線を引かなければ自分の意志次第でどこまででも業務の範囲を広げて行けるのではないかと思っています。
ーどのようにして今の環境で活躍されるようになったのですか?
今、活躍できているかは、正直、自分では何とも言えません。
ただ、少しずつ社員の皆さんが頼って来てくれるようになり、自分の役割が会社の成長に寄与し始めて、会社の中で自分の居場所が出来てきたように感じています。
心が掛けていたことは、社会人経験は長いのですがフィッツ歴は短いので、
「社内では誰に対しても謙虚に接する」、「忙しくても相談事には手を止めてちゃんと最後まで聞く」、「困っている人の相談は一旦受け止める」、そして「自分にできることを精一杯やる、出来ればスピード感を持って」ということです。
これが良かったかは分かりませんが、結果的に皆さんに頼っていただく機会が増え、受け入れて頂き、
仕事が回るようになってきたように思います。すべて皆さんのお陰です。
ー入社されたときは、カルチャーギャップなどに戸惑われましたか?
戸惑ったことと言えば、銀行は「役職」が明確にあり、ヒエラルキーが強い組織でしたが、フィッツでは「役職ではなく役割」という考えのもと、役職という概念が無いため、最初のうちは組織構造になかなか馴染めませんでした。
いったい誰が責任を取るのだろうか、誰が最終決定者なのだろうか、誰に相談するのが早いのだろうか、と言った疑問に苛まれ、戸惑ったことを覚えています。
今はおおよそ社内の関係図が見えてきているので、当初のような戸惑いはなくなっています。
ー銀行での経験が活かされていると思われることがあればぜひお聞かせください
銀行での経験は、現在の財務の仕事に役立っていると思います。
ただ、銀行では出来上がった決算書を分析して読み解き、色々と考察することが仕事でしたが、フィッツでは、将来に向かって安定した財務を作って行かなければならないので、先を見据えて行く必要があり、学びの方が多いです。
あとは、銀行での経験というよりは、これまでの社会人経験が活きていると思っています。
社会人1年目の時、もう30数年前になりますが、処理方法が分からず仕事を抱え込んでしまい、上司にこっ酷く怒られたことがあります。
その際に「嘘をつかない」「騙さない」「誤魔化さない」「仕事を抱え込まない」ことを約束させられました。この約束事は今でも私の中に残っており、その約束事をベースに「正々堂々と、潔く。そして誠実に仕事をする」と言うのが私のポリシーになっています。
フィッツでも今年の新入社員の方々には社会人の先輩としてこの話をお伝えしました(笑)。
ー大手からベンチャーへの転職で悩んでいる方にもし声をかけるとするならば?
大手には大手の良さが勿論あります。
組織がしっかりしているし、社内のルールや体制、脈々と受け継がれる企業風土や世の中からの信頼の高さ等がそれにあたるかも知れません。
そう言った大手企業で長年勤めていると、それが当たり前となり、世の中の会社の全てが同じであるかのように錯覚しがちだと思います。
その意味では、フィッツのようなベンチャー気質のある中小企業では、この辺りはまだまだ成長の余地があります。これまでの経験を活かして、足りないものがあれば補う、自分の力で組織を強くして行ける、変えていけることが出来るかも知れません。
大手企業では、そのようなことはなかなか出来ませんので、新しい自分を見つけられるチャンスがあり、チャレンジできる土壌があると考えれば、思い切って踏み出してみるのも良いのではないかと思います。
■「安定とは無縁」の挑戦で築く100年企業への道程、第二創業期を牽引する覚悟。
ー現在は第二創業期に向けてアドミニチームの業務全体を牽引されていると伺いました。どのような役割がアドミニチームにはあると捉えていらっしゃいますか?
アドミニチームは、縁の下の力持ちであること、そして最後の砦であることが大事だと思っています。色々な都合で無理難題を相談されることもあります。全てを受け入れて言われた通りに対応する方が喜ばれるかも知れませんが、決してそれが正しいとは思いません。
ルールを大きく逸脱していることや法令違反をしていることもあるかも知れません。そんな時に「ならぬものはならぬ」として最後の一線を越えさせない気付きを与えることも必要だと思っています。
社員の皆さんが、安心して前を向いて、遠くを見て仕事ができるよう、足元を照らしながら、進むべき道を間違えないように、アドミニがその道標となって行ければと思っています。
ー第二創業期に向けて経営企画にも携わっていると思いますが、仕事の醍醐味をお聞かせください。
経営企画は、やはり経営に一番近いところで仕事ができる、長期的に会社が目指す方向を考えて行けるところが醍醐味ではないでしょうか。
まだまだ力不足ですが、100年続く企業を目指し、事業が継続できる土台作りに貢献できればと思っています。
ー今後の目標、取り組んでいきたい課題を教えてください!
個人的には、せっかく経営企画に参画させていただいたので、ここに自分の持ち時間を多く投下できるようにすることが課題だと思っています。
最初にお話した通り、多くの業務に関わらせて頂いているので、どうしても持ち時間が足りなくなり、その時々で軸足が変わってしまう。どの業務も大事ですが、出来れば常に経営企画が軸足となるように、もっと自分のキャパシティを広げないとダメですね。何歳になってもまだまだです。
会社としても、100年企業を目指し事業を継続させ続けること、そしてその土台を時代の変化に合わせて作り続けて行くことが大事だと思っています。これこそ、まさに経営企画の力が求められてくると思います。
単なる一時的な事業承継ではなく、将来を見据えての事業継続。私自身がここにどのような形で貢献できるか分かりませんが、フィッツの皆さんと共に、事業継続の土台を作って行きたいと思っています。
ー中山さんはとても熱い方だと伺いました。情熱の源泉を教えてください。
いやいや決して自分が熱いとは思っていません。ただ、「正々堂々と、潔く、誠実に」を肝に銘じているので、正直、曲がったことは好きではありません。
自分のためと言うよりは、会社のため、そしてその先にいるお客様から常に信頼されるような会社であり続けるために、その思いは持ち続けたいと思っています。
あとは敢えて言うとすれば、仕事に「魂を込める」「逃げない」「軸をぶらさない」ことを常に意識をしています。この思いが熱量となって「熱い」と感じてくれているなら嬉しい限りです。
ーこれから選考を受ける方たちにメッセージをお願いします。
フィッツは若い人たちが輝いて仕事をしています。
新しい感性に刺激をもらい、自分もまだまだ頑張れると思わせてくれる環境があります。
新しいことにチャレンジしたい、自分の殻を破ってみたい、そう思っている人は是非チャレンジして欲しいと思います。
この記事は2025年5月時点の内容になります