宗末取締役インタビュー
プロフィール
2004年新卒入社。入社後は営業職としてキャリアをスタートし、多様な流通チャネルにおける営業活動に従事。同社がビジネス領域を拡大する重要な変革期において、バラエティストアおよびドラッグストアチャネルの新規開拓を推進した。その後、マーケティング職を経験し、再び営業職に。営業戦略の企画立案から現場の統括まで、幅広い職務を歴任。現在は、中期事業戦略チームにて、会社の中長期的な成長戦略の策定および推進を担っている。
-宗末さんが働く上で大切にしている指針について教えてください。
私が仕事をする上で最も大切にしているのは、フィッツコーポレーションの企業理念「豊かさが香るものづくり」です 。私たちが扱うのは、生活必需品ではありません。でも、「あるとうれしい」「使うと気分が上がる」。そんな、人の心に寄り添い、日常に小さな幸せや豊かさをプラスできる商材です 。
誰だって、壁にぶつかったり、落ち込んだりすることはあります。私自身、視野が狭くなりがちな時、ふと心惹かれる香りや好きなものに触れることで、気分転換ができたり、新たな視点が開けたりする経験を重ねてきました 。私たちが届けたいのは、まさにそんな「心を豊かにするきっかけ」なのです。「豊かさが香るものづくり」という企業理念は、私にとって、仕事をする上での重要な指針となっています。これまでも、そして今も、迷いが生じた時はこの原点に立ち返ることで、進むべき道を見出すことができています。
-宗末さんはこれまで数多くの経験を積んでこられたと思いますが、あえてお伺いします。現在の活躍の糧となっているような、過去の大きな失敗や、そこから学んだ経験について、特に印象深いエピソードがあれば教えていただけますか?
私のキャリアは、挑戦と失敗、そこから得た学びの連続でした。特に印象に残っているのは、十数年前の化粧品事業への挑戦です 。当時、香水ビジネスが主力だった当社で、スキンケア・メイクアップ分野への参入を提案し、推進していました。
しかし、結果は厳しいものでした。大手競合との競争の中でヒット作を生み出せず、ブランド数や商品商品数ばかりが増え、最終的には会社に大きな損失を与えてしまいました 。当時の私は、ビジネススキルも未熟な上、周囲の声に十分に耳を傾けることができず、多くの仲間の信頼を失うことにもなりました 。
この経験から学んだことは計り知れません。何より痛感したのは、多様な価値観に耳を傾けることの重要性です。批判的な意見も含め、仲間が伝えようとしている言葉の背景にある意図まで深く考え、真摯に向き合うようになりました 。失敗を支え、手を差し伸べてくれた仲間への感謝の気持ちは、今も私の原動力です 。
-一方で、宗末さんだからこそ実現できたプロジェクトや、特に印象に残っている成功体験があれば教えてください。
企業理念推進プロジェクトの初代リーダーとして、「豊かさが香るものづくり」の意図や価値を社内に広める役割を担ったことです。先にもお伝えした通り、私自身がこの企業理念に何度も背中を押されてきました。しかしながら、当時は、企業理念への理解や共感が十分とは言えませんでした 。そんな中、社長から直接声をかけてもらい、このプロジェクトがスタートしました。
当時のフィッツコーポレーションには、新しい試みが始まっても継続しにくいという組織的な課題がありました。そこで私がまず掲げたのは、「プロジェクトメンバー自身が、誰よりもこの活動を楽しもう!」というシンプルな指針です。プロジェクト名を「FFF(FAN FUN FITS)」とし、まず自分たちが楽しみ(FUN)、そして会社のファン(FAN)を増やしていくことを目指しました 。
もちろん、最初から順風満帆だったわけではありません。企業理念の大切さが浸透しきれていない中では、プロジェクトに対する社内からの批判的な声もありました 。それでも私たちは「豊かさが香るものづくり」に込められた想いを根気強く語り続けていきました。すると、少しずつ、でも着実に共感の輪は広がっていきました。今では多くのメンバーが自分の言葉で企業理念を語り、日々の仕事に活かしている姿を見るたびに、胸が熱くなります。この経験は「楽しむ力」と「共感」が、組織を動かし、未来を創るという確信を与えてくれました。
―― “未来を創る” という言葉がでてきましたが、これからのフィッツコーポレーションをどのような組織文化を持つ企業にしていきたいですか?
私がフィッツコーポレーションで実現したいのは、社員一人ひとりが企業理念である「豊かさが香るものづくり」を自らのストーリーとして語り、共感の輪を社内外に広げていく、そしてそれが未来永劫つながっていく、そんな組織文化を醸成することです 。
失敗から学んだからこそ言えるのですが、挑戦に困難はつきものです。心が折れそうになる時もあるかもしれません。でも、そんな時こそ、私たちが創り出すフィッツコーポレーションの商品が、誰かの張り詰めた気持ちを解きほぐしたり、明日へ向かう小さなエネルギーを与えたりなど、心を豊かにするきっかけの一つになれたらいいなと思っています。その尊いビジネスに誇りを持ち、同じ想いを共有する仲間を日本中、そして世界中に増やしていきたい 。
そして、ゆくゆくは、フィッツコーポレーションという組織そのものが一つの『作品』のように、世代を超えて社会に求め続けられる存在になること。そんな企業を目指しています。
私自身が今ここに生きていられるのは、親がいてくれて、祖父母がいてくれて、そうやって命のバトンが受け継がれてきたからです。企業も命と同じ、生き物だと考えています。創業者の富樫がいて、私たちがいて、そのバトンを私たちが次の世代へとしっかりと渡していく。そのバトンとは、企業理念であり、企業ビジョンであり、私たちが大切にする企業文化そのものだと信じています。
【未来を共に創る仲間へ】
今回のインタビューで何度も登場したフィッツコーポレーションの企業理念「豊かさが香るものづくり」。このビジョンに共感し、変化を楽しみながら、共に未来を切り拓いてくれる仲間を求めています。失敗を恐れず挑戦し、多様な価値観を尊重し合える方。そして何より、「人の心を豊かにする」仕事に情熱を燃やせる方。
あなたの経験と情熱で、フィッツコーポレーションに新しい風を吹き込んでください。お会いできるのを楽しみにしています。