【OUR PHILOSOPHY】#1「枠に縛られず、顧客を真ん中に展開する組織」—部署・役職のない人事制度とは?
自己紹介
2002年、新卒第一期生として株式会社フィッツコーポレーションに入社。経理財務からキャリアをスタートし、会社の成長とともに人事へと領域を広げ、バックオフィスからFITSを支え続けてきました。3年前、管理部門の枠を超え、新たな挑戦としてヘアケア事業の提案・推進をスタート。現在は、人事とブランドマネジメントという二つの役割を担いながら、より良い未来を創るために日々挑戦を続けています。
「手を挙げた人に任せる」— もしそんな文化が根付いている会社に入ったら、あなたは何に挑戦したいですか?
フィッツコーポレーションには、"部署" そして ”役職” という概念がありません。一般的な企業では、営業、マーケティング、経理などの部署があり、部長、シニアマネージャーなどの役職があり、それぞれの枠や権限の中で業務を進めていきます。しかし、FITSではそのような枠にとらわれず、社員一人ひとりが自分の強みや興味を活かして働ける環境を築いています。
本記事では、フィッツコーポレーションがなぜこの組織体制を採用し、どのように社員の挑戦を後押ししているのかをお伝えします。
1. 「部署がない」=自由すぎる?それともチャンス?
FITSでは、創業以来「挑戦すること」を企業文化の中心に据えてきました。創業当初は人数も少なく、年齢や経験に関係なく全員で顧客に向き合うということが必然的に求められます。
ただ、会社が成長すると、役割が明確になり、部署ごとに専門性が深まります。でも、その結果として部署間に「壁」ができ、連携が難しくなることもあると思います。
一方で、お客様の求める価値を届けるには、部署を超えた協力が欠かせません。例えば、「品質を上げたいけど、コストは抑えたい」といった矛盾する課題も、チームが連携すれば解決の糸口が見えてきます。だからこそ、枠を超えて柔軟に考え、動くことが大切なのです。
実際にFITSでも2021年までは部署と役職を設けていました。ただ、お客様のニーズの変化の速さに対応して、価値を生み出していくためには肩書きやポジションにとらわれず、より一層、全員で顧客の方を向く必要があると感じていました。
例えば、新しいフレグランスブランドの開発プロジェクトに営業職のメンバーが関与することもあれば、マーケティング担当者が海外市場の開拓に挑戦することもあります。
こういったことを当たり前にしていきたいと思い、FITSに根付いている「手を挙げた人に任せる文化」を活かすための組織づくりとして部署と役職を無くすということに挑戦をしています。
2. 枠にとらわれない組織で、顧客価値を生み出す
ただ、「部署がない」といっても実際の組織構造のイメージが湧きにくいと思います。多くの企業では、縦割り型の組織が一般的ですが、FITSは顧客を中心に考える下記のような「円環型組織」を採用しています。
社員一人ひとりが自由に意見を出し合い、マーケティング、商品開発、営業といった領域を横断しながら、最も価値のある商品やサービスを生み出せる仕組みになっています。
実際に私自身もアドミニストレーションを主務にしていますが、「自分の原体験を活かし、FITSの新しい事業の柱を作りたい」とヘアケア事業にチャレンジをしたこともあります。
ただ、これは今に始まったことではなく、当時、管理部門に所属をしていたメンバーが市場ニーズをキャッチし、日本での展開を実現させたボディーファンタジーや、コミュニケーションデザインを担当していたメンバーのアイデアから誕生したフィッツスポーツなど、部署・役職があった頃から部門を横断して社員一人ひとりの発想から新たな事業が生まれてきました。
「誰かが決めるのを待つ」のではなく、「自分で決めて動く」ことをより当たり前にできるようになっていくことで、お客様の支持を得られる価値提供をこれまで以上にしていきたいと思っています。
3. 「明日もやりたい仕事を、自分でつくる」
私たちの会社では、キャリアは「与えられるもの」ではなく「自ら築くもの」だと考えている社員が多いです。
個人("I"):自分の強みや価値観を活かして挑戦する
組織("We"):それぞれのスキルや経験を組み合わせ、FITSの価値創造につなげる
上記のような価値観を大切にしています。もちろん始めから「やりたいこと」が決まっている必要はないと思っています。
私も入社当時は正直、「やりたいこと」は漠然としていました。私の場合は長く管理部門にいたので「どうやったらFITSで働いている人がワクワクできるかな?」ということを考えて、必死にくらいついてきました(笑)。
目の前の人に喜んでもらいたいと考えるのは人事もマーケティングも営業も変わらないことだと思っています。そうやって必死になっていくうちに「これもできたら良いな!」「あれもやってみたいかも!」という発意が徐々に芽生えてきました。
そして、FITSには「挑戦したい!」という想いを支え、背中を押してくれる仲間がいます。挑戦する人が成長し、その成長が組織の力になる。この文化が、FITSの最大の強みです。
限りなき前進を続ける仲間とともに
FITSは、挑戦する意欲のある人にとって、成長とやりがいに満ちた環境です。自らの可能性を試しながら、仲間とともに未来を切り拓いていく。そんな働き方に魅力を感じる方に、フィッツの扉は常に開かれています。
この記事は2025年2月時点の内容になります