Q. 新卒で入社された日系メーカーから、外資系企業へと転職された経緯を教えてください。
新卒で入社したのは、日系の電子部品メーカーです。アメリカの大学を卒業後、就職活動で惹かれたのは「一人でアジアの営業担当を任せてもらえる」という点でした。
若いうちから大きな裁量と責任を持って挑戦できる環境だと感じ、入社を決めました。
国内の主要顧客に加え、東南アジアの既存・新規顧客をセールスエンジニアとして担当し、技術的な知見と営業力を掛け合わせ、お客様の課題解決に貢献する日々でした。
その後は、「自分の営業力をさらに試したい」「マーケティング視点も身につけたい」という思いから、外資系の市場調査会社へ転職しました。ここでは、日用消費財のコンサルタントとして、マーケティング戦略の立案に携わりました。
Q. コンサルタントからメーカーへの転職を決めた理由は何ですか?
約3年間コンサルタントとして経験を積む中で、「培った調査知見を活かし、もっとブランドに近い立場で仕事をしたい」という思いが強くなったからです。
そこで、外資系の消費財メーカーへ転職し、カテゴリーマネジメントやショッパーインサイトといった領域を担当しました。
しかし、トップダウンで施策が決まることも多く、ブランドに対する自分の影響力に限界を感じることもありました。だからこそ、「もっとブランドに近く、裁量を持って影響を与えられる仕事がしたい」という思いが強くなっていったんです。
実は、転職活動ではコンサルティングファームも検討しました。でも、コンサルタントとして戦略やフレームワークを構築するスキルは身についても、結局何者でもないという感覚が拭えませんでした。やはり、ビジネスを実行する側に身を置きたい、「ものづくり」の根底から関わり、世の中に送り出すことにこそ、真の価値があると考えています。
Q. 現在の会社を選んだ決め手は何でしたか?
オリジナルブランド、ライセンスブランド、エージェントビジネスといった多様な組み合わせが可能で、機動力のあるビジネス展開ができる点に魅力を感じました。より深くブランドに関わり、ビジネスを動かせる可能性を感じたことが決め手です。
Q. 白鳥さんのキャリアを支える「審美眼」は、どのように培われたのですか?
よく聞かれるのですが、そのルーツは野球経験にあると感じています。バッターの苦手なコースを見抜き、配球を考えるのが得意でした。この「相手を分析し、先を読む力」は、社会に出てからも非常に役立っています。
例えば、ヒット商品の裏側には、必ず顧客インサイトや戦略があるはずです。
それを見つけ出し、仮説を立てて検証していくプロセスが、私にとっての大きな面白さであり、日々の刺激となっています。
Q. 現在、特に注力されていることは何ですか?
トレードマーケティングの重要性を社内に浸透させることです。チームの中には、まだその概念が十分に理解されていないメンバーもいると感じています。この状況で、その重要性を伝え、組織全体で取り組んでいくことは大きなミッションです。
現状、マーケティング部門が手掛けている施策の中にも、実はトレードマーケティングに該当するものがあります。まずは、彼らが自身の仕事にその概念が深く関わっていることを認識してもらい、営業部門とマーケティング部門が一体となって取り組むことが不可欠です。
メーカーもバイヤーも納得して商品を導入・販売するためのデータやストーリーを作り、それが結果として数字になる。そして、ショッパーデータを次のブランド戦略や商品企画に活かすループを作ること。これが、私が目指す理想の姿です。
Q. どのような方と一緒に働きたいですか?求職者の方へメッセージをお願いします。
当社は、今まさにチャレンジをしようとしているタイミングです。だからこそ、人間もチャレンジする気概がないといけないと思っています。
正しいと思うなら、それを建設的に貫ける人と一緒に働きたいです。フレグランスという情緒的な商材を扱っていますが、その中でも、建設的でロジカルな見方が必要です。
会社も、そういったものを持った人が入社して活躍できる土壌があると感じています。
変化を恐れず、会社とともに成長したいと考える方に、ぜひ入社していただきたいです。
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