「世界に一台」を創るのは、現場の力だ。――学生インターンが見る、ファーストシステムの仕事と仲間
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このストーリーは25年2月に当社にインターンとして参加した学生3名が、社員3名に行った取材をもとに構成されたものです。
ものづくりの現場を支える装置製造・品質保証・購買――それぞれの立場で働く3人に、「この会社で働くとはどういうことか?」を率直に聞いてもらいました。
目次
組み立てから始まる「ゼロからのものづくり」
品質を支えるのは、"気づく力"と"育てる力"
購買・事務も“ものづくりの最前線”
ファーストシステムの仕事は、すべてが「オーダーメイド」。
図面も、仕様も、工程も、すべてがプロジェクトごとに異なります。
そこに必要なのは、決まった手順をなぞるスキルではなく、自ら考え、動く力。
装置を組み上げる現場、品質を守る裏方、そして調達を支える事務――
立場の異なる3人の声から見えてきたのは、職種を越えて支え合うチームの姿でした。
組み立てから始まる「ゼロからのものづくり」
入社してまだ3か月。そんな坂井さんに、装置一台の組立が任されました。
「正直、最初は不安のほうが大きかったです。でも、手順を調べながら一つひとつ進めて、なんとか完成させて…。
寡黙な上司が“いいやん”と一言だけ言ってくれたんです。それが何より嬉しかったですね」
実は坂井さん、前職は釣り具のベンチャー企業。趣味のルアー制作から“ものづくり好き”が高じて、製造業の道へ。
「子どもの頃に工作を表彰された経験があって、“自分はやっぱりモノをつくるのが好きなんだ”って再確認しました」
ファーストシステムの魅力は、「仕事の幅の広さ」だと語ります。
「大企業では分業される作業を、ここでは一人で幅広く経験できる。自分で考えて進める力が身に付きます」
品質を支えるのは、"気づく力"と"育てる力"
品質保証部の石ヶ﨑さんは、ファーストシステムに入社して10年目。
お客様からのクレーム対応や再発防止の仕組みづくり、作業環境の整備までを担当しています。
「製品そのものを作っているわけではありませんが、“安心して使えるかどうか”という部分で、お客様の信頼に直結しています」
現場でのトラブルが減った、作業者がやりやすくなった――そんな小さな成果の積み重ねが、彼のやりがいです。
部下を育てる立場として心がけているのは、「感情で伝えず、理屈で納得してもらうこと」。
「上司の言葉って影響力が大きいので、感情で言ってしまうと逆効果になることもあるんです」
また、“自分の後継をつくること”も大切にしています。
「リーダーって、6つのタイプがあるといわれています。自分に当てはまるタイプがないと思い込む人もいますが、誰にでも適性があるんですよ。だから、育成って本当に重要なんです」
購買・事務も“ものづくりの最前線”
装置購買課の松井さんは、事務職でありながら、積極的に現場にも関わるスタイルを貫いています。
「フォークリフトの免許を取ったのも、自分から“やりたい”とお願いして取得させてもらいました。
現場に頼まず、自分でできることが増えたのが嬉しいです」
入社直後には、新しい生産管理システムの導入という壁にも直面。
「正直、誰も正解が分からない中で、同僚と一緒に手探りで試していくしかありませんでした。でも、逆に言えばそれが面白かったんです」
「図面が読める事務職になりたい」と語る松井さんは、購買職にも“技術的な視点”が不可欠だと考えています。
「納期や価格だけでなく、“この仕様ならもっと早くできるかも”と技術提案ができるようになるのが理想です」
事務=受け身ではなく、積極的に攻める購買へ。松井さんの向上心は、日々の仕事に表れています。
坂井さん、石ヶ﨑さん、松井さん――それぞれの立場から語られたのは、共通して“主体性を尊重する職場文化”でした。
オーダーメイド装置は、誰かひとりで完成するものではありません。
組み立て、支える、調達する――チーム全体で試行錯誤しながら、一台の機械をつくり上げていく。
それがファーストシステムの現場力です。
学生インターンの視点から見えたのは、「誰もが挑戦できる」「誰かが支えてくれる」という環境でした。
あなたの「やってみたい」を、一緒に形にしてみませんか?