多種多様な個性やカルチャーが交差するFIKAで、日々生まれる「予期せぬ出会い」にスポットを当てるインタビュー連載。今回登場するのは、ネパール出身で、現在はUNPLAN Kagurazakaのマネージャーを務める Thapa Sushma(タパ ススマ)さんです。
「海外のゲストと話せる」「日本語も英語も上達する」そんな友人の言葉をきっかけにFIKAで働きはじめたススマさん。最初はマネージャーになることなど想像もしていませんでしたが、新しい役割を任され、一つひとつ経験を積み重ねるなかで、自分でも気づかなかった可能性を見つけてきました。
「やる前から『自分には無理』と決めつけないことが大切」そう語るススマさんは、今では店舗運営だけでなく、一緒に働くクルー一人ひとりの成長を支える立場として日々奮闘しています。異国の地で見つけた新しい自分と、人とのつながりを大切にする仕事への思いについて伺いました。
「マネージャーなんて向いていないと思っていた」──挑戦してはじめて見えた、新しい自分
ーススマさんは、どのようなきっかけがあってFIKAで働くことになったんですか?
ススマ:もともとFIKAで働いている友人がいて、「スタッフを探しているんだけど興味ある?」と声をかけてもらったんです。「海外のゲストと話せるし、日本語も上達するし、英語も使えるようになるよ」と聞いて興味を持ちました。
ー実際に働いてみていかがでしたか?
ススマ:仕事の幅広さに驚きました。大きなホテルでは、フロントや清掃、マネジメントなど、それぞれ役割が分かれていることが多いと思います。でもFIKAでは、一人ひとりがさまざまな仕事を担当するんですね。
チェックイン・チェックアウトの対応はもちろん、客室の清掃も自分たちで行います。FIKAで働きはじめてから「ホステルの仕事ってこんなに幅広いんだ」と知りました。
ーFIKAで働く面白さは、どんなところにありますか?
ススマ:いちばんは、さまざまな国や地域の人たちと出会えることです。海外から来たゲストやクルーと、お互いの国の文化や習慣について話す機会がよくあるのですが、そのたびに新しい発見があってワクワクします。日本にいながら世界中の人たちと出会い、多様な文化や価値観に触れられるのはこの仕事ならではの魅力です。
もう一つは、新しい仕事を任せてもらえる環境があることです。「こういう仕事もやってみない?」と背中を押してもらえるので、自分では想像もしなかった役割にも挑戦できます。
私は現在、UNPLAN Kagurazakaでマネージャーを務めていますが、1年前はそんな自分をまったく想像していませんでした。FIKAで働いていなければ、今の自分はいなかったと思います。
ークルーからマネージャーになっていちばん変わったことは何ですか?
ススマ:いちばんは責任ですね。任される仕事が増えた分、大変だと感じる場面も増えました。
特に難しいと感じたのは、人とのコミュニケーションです。「ここはもっとこうしよう」と伝えたとき、前向きに受け止めてくれる人もいれば、そうではない人もいます。私の伝え方一つで相手の受け止め方も変わると思うので、言うべきことはきちんと伝えながら、お互いが気持ちよく働ける方法をいつも考えています。
ークルーが心地よく働くために、意識していることはありますか?
ススマ:まずは、一人ひとりが何に困っているのかを理解するようにしています。私自身、新宿から神楽坂へ異動したばかりの頃は、毎日の業務をこなすだけで精一杯でした。だからこそ、クルーにも日々の仕事を任せるだけでなく、新しい役割や経験を積める機会をつくりたいと思っています。
困ったことがあれば「いつでも聞いてね」と声をかけていますし、私自身も間違えることがあるので、「改善したほうがいいことがあれば教えてほしい」と伝えるようにしています。マネージャーとスタッフという上下関係ではなく、お互いに支え合えるチームでありたいですね。
「挑戦してみたら、思っていたより楽しかった」──苦手だったマネジメントが、やりがいに変わるまで
ーマネージャーになるまでを振り返って、一番印象に残っている出来事は何ですか?
ススマ:マネージャーに昇進する前に参加したマネージャー合宿ですね。当時はUNPLAN Shinjukuで現場リーダーのような役割を担っていたのですが、合宿が始まる1週間くらい前に「参加してみない?」と声をかけてもらったんです。まさか自分が参加するとは思っていなかったので、本当に驚きました。
3日間の合宿だったのですが、周りはすでにマネージャーとして働いている人ばかりで、私は話している内容の10%も理解できませんでした(笑)。
特に難しかったのは数字です。私は子どもの頃から数学が苦手で、売上や経費など、店舗運営に必要な数字の話になると、「どういうことなんだろう」と頭がいっぱいになってしまいました。でも、今振り返ると、本当にいい経験だったと思います。実際にマネージャーになってからは、少しずつ数字も理解できるようになって、以前ほど苦手意識はなくなりました。
ーFIKAで働くようになって、自分が成長したと感じる部分はありますか?
ススマ:以前の私は、やりたいことがあっても「自分にはできないかもしれない」と思うと、なかなか一歩を踏み出せないタイプでした。マネージャーになることも考えたことがありませんでしたし、正直、自分には向いていないと思っていました。
でも、実際になってみると、想像以上にやりがいがありました。スタッフが少しずつ成長していく姿を見られたり、お店がよくなっていくことを実感できたりすると、「やってみてよかった」と心から思えるんです。
もちろん大変なこともありますが、それ以上に得られるもののほうが大きいですし、FIKAで働いたことで自分で勝手につくっていた限界がなくなったような気がしています。
ーどうして、そこまで積極的に挑戦できるようになったのでしょうか?
ススマ: 周りの人たちの存在が大きいですね。FIKAで出会った同期が私より先にマネージャーになったのですが、活躍する姿を見て「私も挑戦してみたい」と思えるようになったんです。身近な誰かが一歩踏み出す姿を見たことが、私自身にとっても大きなきっかけになりました。
「やる前から『無理』と決めつけるのはもったいない」──将来はネパールで自分のカフェを開きたい
ーこれからFIKAで挑戦してみたいことはありますか?
ススマ:将来はネパールに帰って、地元でカフェを開きたいと思っています。そのためにも、FIKAで店舗運営やマネジメントをもっと経験して、新しい施設の立ち上げにも挑戦してみたいです。
それから、自分だけではなく、一緒に働くスタッフにも成長してほしいと思っています。神楽坂にはフルタイムスタッフが3人いるのですが、みんながキャリアアップして、自信を持って仕事ができるようになることが、私にとっていちばんうれしいことです。一人ひとりのできることが増え、成長していく姿を見ることが何よりの喜びですね。
ーこの連載では「予期せぬ出会い」をテーマにお話を伺っています。これから先は、どんな自分に出会いたいですか?
ススマ:1年前の私は、マネジメントの仕事なんて絶対にできないと思っていました。でも実際に挑戦してみたら、自分が思っていたよりもできることがたくさんありました。
だから今は、「やる前からできないと決めつけないこと」を大切にしています。もちろん、やってみて難しかったら途中でやめてもいい。でも、挑戦もしないまま「自分には無理だ」と決めてしまうのは、とてももったいないなと考えるようになりました。
これからは、不安に負けず挑戦し、新しい役割や経験を楽しめる自分に出会いたいです。そして、マネジメントにもさらに向き合いながら、自分自身が挑戦を続けることで、一緒に働くみんなも安心して挑戦できるような環境をつくれる人になりたいと思っています。
(文:村上広大/編集:藤村侑加)
\オープンポジション募集中!/
「自分の経験が活かせるかも」「ちょっと話を聞いてみたい」など、
少しでも興味を持ってくださった方は、是非下記リンクよりお気軽にお問い合わせください!
https://open.talentio.com/r/1/c/fika/pages/17106