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関わる人の想いが乗った「余白ある戦略」を描きたい ─ FICCが辿り着いた、“本当に機能する”ブランド戦略の作り方

データやAIが導き出す「解」だけでは、人の心は動かない──。20年以上にわたり数々の大手企業のブランディングを手がけてきたFICCが辿り着いたのは、そんなシンプルな真実でした。資生堂、パナソニック、明治、バンダイなど、日本を代表する企業のブランド戦略を支援してきたFICC。その裏には、徹底的にデータを分析し、ロジカルに戦略を組み立てるだけでなく、ブランドに関わる一人ひとりの「想い」を引き出し、それを戦略に接続していくという独自のアプローチがあります。「どんなに精緻な戦略も、それを実行する人たちが心から信じられなければ機能しない」そう語るのは、ブランドマーケティングコンサルタントの土屋 有...

ブランドは現場でつくられる。社員の行動を「語れる価値」にする、ブランドストーリーのつくり方

ブランドの価値は、従業員の行動から生まれる「ブランドとは、顧客の頭の中にある記憶である」と言われます。では、その印象はどこから生まれるのでしょうか。ロゴやパッケージデザイン、広告などの視覚的な表現も、もちろんその一端を担っています。しかし、実際に人の記憶に強く残るのは、製品やサービスを利用した際の感情です。つまり、ブランドの価値は、その製品やサービスを提供する従業員一人ひとりの行動や言葉によって生み出されているのです。組織の中で日々行われている小さな判断やふるまいの積み重ねによって、ブランドはかたちづくられている。このように捉えると、ブランディングは、社外に向けて“どう見せるか”だけでな...

従業員の想いがブランドをつくる ─ 50周年を迎えるマリオンクレープと実践したブランド設計プロジェクト 【トークセッション レポート】

—— 長年愛され続けてきた老舗企業やブランドが、自分たちの“らしさ”を改めて見直すのは、どのようなタイミングでしょうか。2026年に50周年を迎えるマリオンクレープを展開する株式会社マリオンは、創業者の引退に伴い新体制へと移行する中で、組織内のマリオンブランドの認識にばらつきがあるという課題に直面していました。そこでFICCとともに、社員だけでなくアルバイトも巻き込んだワークショップを実施し、メンバーの想いやエピソードをもとにマリオンブランドのあり方を導き出す取り組みを行いました。先日、株式会社マリオンの常務取締役・中条 幹夫氏をFICCオフィスにお招きし、本取り組みを担当したFICC ...

全ての企業に機会がある。持続可能な経済への転換のために。FICC代表 森の2025年始挨拶

FICCで毎年年始に行われる、代表・森啓子によるスピーチ。ブランドや人の想いに向き合い、社会につながる価値創造を支援する私たちは、世界の動きやこれからの未来予測に向き合う時間を大切にしています。ただ情報として理解するのではなく、起きている事柄に対して、一人ひとりが再解釈し、どのような問いを立てていくか。その姿勢がブランドの可能性を広げ、導く力になると信じて、毎年全社員が集まり、この時間を設けています。社会の中の「会社」という共同体として、自分たちが集う意義を見つめ、どのような価値を社会に対して生み出していけるのか。そんな想いを込めてFICCメンバーに向けて発信された、森の年始スピーチをご...

明治ブルガリアヨーグルト×FICC 100年先を見据えた「あらゆる食のシーンを豊かにする」ブランディングとは

「1家に1ブルガリア」と言っても過言ではないほど、明治ブルガリアヨーグルトといえば、食卓にはお馴染みの商品。食料品店で必ず見かける青色のパッケージというイメージも強いでしょう。2024年に発売50周年を迎えた商品には、「ヨーグルトの正統」というキャッチコピーが付されています。さて、この“正統”。あまりに自明ではあるがゆえに、果たして今の時代に正統でいいの?そもそもブルガリアのブランド価値はどこにあるんだっけ?――明治社内でブランドに関わる皆さんはそんな疑問を抱えていたそうです。FICCと共創したワークショップは、それぞれの内発的な想いを発散することからスタート。すると、人と食の風景のなか...

FICC無料ウェビナー「人事・採用の未来を拓くリスキリング」開催のお知らせ

ー 企業を取り巻く環境変化、その中で人事に求められるものとは?・理想的な人材を獲得していきたいが、今までのやり方では採用ができなくなってきている。・大量のタスクに忙殺され、本質的な採用アクションに手が回らない。・いろいろな採用手法を試しているが、根本的な解決に至っていない。・エージェントや広告に依存した人材獲得に限界を感じている。労働人口の減少や求職者の価値観の多様化など、企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、今までにも増して、理想的な人材を獲得していくことが難しい状況になってきています。採用力強化が重要になっていく中、人事に求められるものも変化し、今までのやり方からのアップデート...

もう一歩、行動の輪を広げる一年に。FICC代表 森の2024年始挨拶

FICCで、毎年年始に行われる代表 森啓子の挨拶。「世の中でなにが起きているのか。大切なことを見失わないよう学んでほしい」と言う森。だからこそ、自身の視点で一年をどのように見てきたか、どんな流れがあったか、をメンバーたちに毎年伝え続けています。世界・社会のなかの「会社」というコミュニティ(共同体)に集う意義、コミュニティから社会にできることとは。今年、創立20年を迎える私たちFICCに所属する一人ひとりができることに向き合うために。そんなメッセージが伝えられた、1月9日の年始挨拶をご紹介します。有事の時こそ、自分がどんな恩返し・恩送りができるかを考えてみる「2024年は、元日から驚くよう...

人の営みを豊かにするデザインとは?ブランド活動を完成させるデザイナーの価値

「そもそも“デザインの価値”ってなんだろう?」アートディレクターの冨田一樹は、昔から考えていることだと言います。2011年にFICCにデザイナーとして入社。10年以上在籍するなかで、FICCはWeb制作会社からブランディングマーケティングの会社へと、組織の形を大きく変化させています。その中で、冨田はデザイナーの立場から、数々の案件を通してブランディング・マーケティングの領域に深く関わってきました。「デザイン経営」や「デザイン思考」といった、デザインをビジネスの中核に取り込む言葉を聞く機会が増えてきた昨今。バズワード的に謳われる「デザイン」ですが、その現実的なところを理解している人はまだそ...

企業における「哲学対話」の可能性とは?国際哲学研究センター「UTCPシンポジウム」レポート

FICCの社内で哲学対話を実験的に行っているメンバーの遊田 開(ゆうだ かい)が、東京大学大学院で行われた「国際哲学研究センター(UTCP)シンポジウム」にて、ゲスト登壇。昨今、企業に取り入れられはじめている「哲学対話が拓く組織と事業」をテーマに、参加者それぞれの立場からディスカッション。大手・中小企業での、組織内での哲学対話の取り組みについて話しました。(左上から時計回り)NECソリューションイノベータ株式会社/松本 元延、FICC/遊田 開、UTCPセンター長/梶谷 真司、UTCP上廣共生哲学講座 特任研究員/堀越 耀介ビジネスになぜ哲学が必要なのか? 数年前から、米グーグルや米アッ...

人はどうすれば幸せに働けるのか? 人的資本経営の視点から見るウェルビーイングの可能性【アドテック東京2023レポート】

国内外より1万5千名以上が参加するアジア最大級のマーケティングカンファレンス「アドテック東京2023」。15回目の開催となる今回は「Facing Humanity, Showing the Way(人間性と向き合い、道を示す)」をテーマに、アフターコロナで労働力不足が問題になる中、「人的資本経営」の重要性とそれを実現するために企業が持つべき「Well-beingの視点」に注目が集まりました。これからの時代に企業経営で大切にされるべき思考や従業員のウェルビーイングを高める方法とはなにか。そこで今回、FICC代表の森を含む4名のチームメンバーが、今年のアドテックの本質的なテーマである「Wel...

さまざまな価値観を知りニュートラルであり続ける。ひとつの出会いから広がる未来の可能性

今回インタビューしたのは、FICC京都オフィス 事業部長の村松 勇輝です。現在FICC京都は「誰もが夢中になれるブランドを作り、確かな希望を実感できる社会へ」というチームビジョンを掲げ、さまざまなブランドと向き合っています。2020年から日本各地に出向いてさまざまなブランドの課題解決に取り組むなか、これまでに掲げていた「地方の活性化」というビジョンに違和感を持ったそうです。その後、メンバーと対話を重ねて現在のビジョンにたどり着きました。そこで、さまざまな取り組みを通じて得た気づき、ビジネスにおいて大切なことについて話を聞きました。大先輩から教わった「百見は一触にしかず」。2022年に見た...

パースペクティブってなに?人に向き合うコミュニケーションは「ものの見方」からはじまる

「そんなつもりなかったのに」何気ない発言が、対立を生み出すきっかけになってしまう。それって自分で気づけない思い込みが原因なのでは?写真研究者の小林美香さんから「ものの見方」を学びながら、「正しいか、間違いか」ではなく、自己と他者の考えに向き合う方法を全社で探りました。小林美香(こばやし・みか)1973 年生まれ。国内外の各種学校/機関で写真やジェンダー表象に関するレクチャー、展覧会を企画するほか、雑誌やウェブメディアへの寄稿など、執筆や翻訳に取り組む。東京造形大学、九州大学非常勤講師。 著書に 『写真を〈読む〉視点』(単著 青弓社 2005年)、『〈妊婦アート〉論:孕む身体...

バーチャルオフィス紹介メディア「バチャナビ」に、FICCのオフィスが掲載されました

360度画像によるバーチャルオフィスツアーを発信する「バチャナビ」にて、FICCのオフィスが掲載されました。「共創」をコンセプトとした場の設計や問いのブース、移転前の社員を巻き込んだエピソードなど、オフィスの360度画像とともにご紹介いただいています。『バチャナビ』とは?24時間365日どこにいてもオンライン上で360度パノラマビューでにオフィスを見学できるメディア。気になる企業のオフィスを見学できたり、将来の職場をイメージすることができます。FICCがオフィス移転に至った背景こちらもぜひご覧ください。FICCのオフィスづくりに興味をお持ちの方、FICCが実践するブランドマーケティングに...

大義を業務につなげて自走できる組織へ。再春館製薬所のつくりたい未来を見据えたコーポレートブランディングプロジェクト

熊本を拠点に、基礎化粧品と共にお客様に寄り添う再春館製薬所。根幹にあるのは「ありたい姿」という考えです。しかし、社内ではこの理解度が異なっていたことで、部署や役職ごとに見ている方向がバラバラになってしまっていました。「自分たちはなんのためにここにいるのか?」大義と手元の業務とつなげることを目的に、FICCでは2022年10月からワークショップを設計。ワークのなかで見えた独自性の再発見、ブランディングとマーケティングが接続したことで、社内にどんな変化が起きたのか?再春館製薬所の音成さん、秋本さん、FICCからはBXクリエイティブ事業部の小林と立石が、当時のプロジェクトを振り返ります。再春館...

正解にとらわれずに生きていく「リベラルアーツについて話そう」(後編) ── FICC森啓子×ライター中村志保

エディター・ライターの中村志保さんを聞き手に、FICC代表取締役の森啓子さんが生きる上で大事にしている思想に触れる対談企画。経営やビジネスに生かされるリベラルアーツの考え方や、一つの価値観にとらわれないストーリーテリングの重要性など、生き方のヒントになる話がちりばめられています。今回は後編をお届けします。(前編はこちら)共同体としての経営中村:リベラルアーツのような、身近に思考をめぐらす環境を生み出すには、どんな工夫をしていくことが必要なのでしょう。森:海外のリベラルアーツの大学に留学しなければ、私が体験したリベラルアーツの環境の中にある豊かなものを感じたり出会ったりすることができないの...

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