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コミュニケーションをデザインする。フェンリルのデザインセンターが実施するキックオフとは

フェンリルでは、各部門ごとのキックオフミーティングを年に2回開催しています。

デザインセンターでは、「デザイナーズデイ」と題したイベントを実施。運営は普段アプリやウェブのUX/UIに携わるデザインセンターのメンバーで構成され、デザイナーズデイのユーザー体験を企画・デザインします。

<前回のデザイナーズデイのレポートはこちら>

最強はどのチーム!? 「最強デザイン軍決定戦」。デザインセンター大運動会を、初のオフラインで開催しました! | フェンリル
こんにちは! フェンリルの新卒デザイナー、松隂です。フェンリルでは、各部門ごとのキックオフミーティングを年に2回開催しています。デザインセンターでは、「デザイナーズデイ」と題したイベントを実施。...
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フェンリルはキックオフもデザインと捉え、こだわりを持って作り上げています。今回は、11月6日に開催した2024年度下期のデザイナーズデイをどのようにデザインしたのかをご紹介します。

コミュニケーションの体験を設計する

デザイナーズデイは上期と下期でコンセプトが異なり、下期のデザイナーズデイは例年、頭を使いながら体を動かす運動会をテーマに開催しています。オフライン開催は今回が2度目。今年はより運動会らしいプログラムにすることを方針として掲げ、企画を開始しました。

運営メンバーの顔合わせをしたら、「運動会の目的・役割・ターゲット」を全員で整理していきます。3点整理法を使って、運動会が担うべき役割を紐解いてゆき、コンセプトの元となるキーワードを抽出しました。

フェンリルではハイブリッドワークを採用しているため、オフィスか自宅か、働く場所を自由に選択できます。また、中途採用も積極的に行っておりメンバーも増えています。そのため、コミュニケーション量が人によってばらつきがあることや、関わるメンバーが限定的になりがちであること、社歴や役職が異なると接する機会が少ないことなど、交流に関する課題が多くあげられました。そこで、デザインセンターが一同に会する運動会を通して、緊張やチーム内外の垣根を解放し、日常的にちょっとした相談や雑談ができるようなゆるいつながりをたくさん作りたい。そう考えた結果、普段の業務でも円滑なコミュニケーションを取れるようになることや、心理的安全性の向上を目指し、コンセプトを決定しました。

ほどく、結ぶ。

前述した課題を踏まえて、2024年度下期のデザイナーズデイのコンセプトは「ほどく、結ぶ。」に決定しました。「ほどく」には、緊張や所属ユニットの垣根をほどき、心の壁を取り払えるように。「結ぶ」には、新たな繋がりや縁を結び、デザインセンターの結束力が向上するように、という意味が込められています。

コンセプトが決まったら、それを実現できるようなコンテンツを考えていきました。ほどく=軽いコミュニケーションが生まれるコンテンツ、結ぶ=チームワークを要するコンテンツとして、全員でアイデアを出し合いました。最終的に決定したコンテンツについては、記事の後半でご紹介します。

一体感を創り出すために

競技決めと並行して、チームごとの一体感を得られるようTシャツを制作しました。Tシャツにプリントするロゴの制作は、各チームが担当します。この制作過程も大事なコミュニケーションの一部。当日を迎えるまでに、チームメンバーと話し合って共同制作することで、結束を強められます。こうしてデザインセンターの個性がふんだんに盛り込まれたTシャツが完成しました。

今年は「普段も着たくなるTシャツ」をテーマに、どんな服にも合わせやすく着る人を選ばないアースカラーで揃えました。それぞれのやり方で工夫を凝らしユニークな仕上がりとなったTシャツは、メンバー同士の会話の種にもなったのではないでしょうか。

愛着のあるユニフォームを着用し、当日はチーム一丸となって運動会に臨めたと思います。

没入感を演出する

今年の会場はコンセプトに基づき、しっかりと体を動かせる体育館を選定しました。開催場所に決定したAsueアリーナ大阪は、有名アーティストのライブやスポーツの試合にも使われる大きな体育館です。

運動会に没入できるような工夫として、盛り上がりを演出するためのスティックバルーンや運動時に使えるリストバンド、プログラムを制作。会場もフェンリルのブランドロゴや会場案内のサインで装飾しました。

そして迎えた当日。開会式ではデザインセンター・センター長の坪内が開会の挨拶をしました。全員が朝礼台の前に並ぶスタイルは、学生時代を彷彿とさせます。

開会の挨拶の後は、今年度のマネージャー賞受賞者の3名による開会宣言で運動会が開幕。

準備体操として、凝り固まった身体をほどく人気企画・宮武体操を行いました。

※「宮武体操」は、新卒4年目の宮武と、デザインセンター・センター長の坪内が考案した、オリジナルの体操プログラムです。

指揮役にはマネージャー陣が登壇。参加メンバーの楽しそうな笑顔が印象的でした。

互いを知り緊張をほどく

一つ目の競技は、「デザインセンターばらまきクイズ」です。
事前アンケートをもとに作られたクイズが出題され、正解となる人物のカードを探し当てます。お題として挙げたのは、出身地や資格、当日のお弁当の種類など。これはデザインセンターのメンバーについてお互いを知ることが目的です。

工夫したのはお題だけではありません。会場で会話が自然に発生するようチームをさらに細分化して少人数対抗にしました。さらに社歴に関わらず楽しめるよう答えに該当するメンバーのバランスを細かく調整しました。意外な答えには会場からも驚きの声が上がるなど、和気あいあいとした雰囲気で行われました。

続いてのプログラムは、運動会らしく玉入れをアレンジした競技「ボスカゴ」です。
競技名の通り、デザインセンターのマネージャー(ボス)たちが背負っているカゴを目掛けて玉入れをするのですが、一癖ルールとして「減点ボール」を用意しました。自陣のボスにボールを届けるもよし、敵のボスに減点ボールで邪魔するのもよし、チームで戦略を立てて競技します。

ときには、普段見られないボスたちの新たな一面が垣間見える瞬間も。若手・ベテラン問わず活発にコミュニケーションが生まれ、終始笑い声で賑やかでした。

一丸となり関係性を結ぶ

お昼休憩を挟んだ後は、3つ目の競技「キングサイズバレー」を行いました。
4人一組になり、大きな布を使ってバレーボールをするというシンプルな競技ですが、意外とコントロールが難しく練習風景から盛り上がりを見せていました。

運動会も後半戦になり、「結ぶ」要素が濃くなるようにプログラムを調整しましたが、想像以上の一体感を見せるチームも現れ、デザインセンターのチームワークの良さを感じました。布の持ち方や角度をどのようにすればボールを遠くに飛ばせるか、短い時間で戦略を考える能力も必要です。白熱した試合に応援も盛り上がりました。

最後の結びはクリエイティブに

最後に実施したのはチーム全員で一つのバルーンタワーを作り上げる「バルーンタワーチャレンジ」。
“高さ”と“クリエイティブのオリジナリティ”という2つの観点から採点されるこの競技は、役割分担や組み立てる順番、バルーンの色やテーマなど、チームでのディスカッションが不可欠です。それぞれの個性や感性を発揮しながら、全員でひとつの作品を制作します。

高さ重視のチームやオリジナリティを追求するチームなど、さまざまな戦略が見られました。体育館がどんどん鮮やかに彩られていく様子は圧巻でした。

クリエイティブのオリジナリティで優勝したのは、こちらの作品。

大きな花がテーマで、残ったバルーンを床に散らして花びらを表現しています。リボンが根のようになっており、生命力を感じられる部分が他のチームにはない差別化ポイントとなりました。

閉会式

全ての競技が終わり、結果発表とCDO(最高デザイン責任者)の戸塚による閉会の言葉で2024年度下期デザイナーズデイは無事幕を閉じました。

参加者の声

「緊張やチーム内外の垣根を解放し、日常的にちょっとした相談や雑談ができるようなゆるいつながりをたくさん作ること」を目標に企画した2024年度下期デザイナーズデイ。後日実施した参加者アンケートでは「普段関わらない人とコミュニケーションを取れてよかった」という感想が一番多い結果となり、概ねコンセプトを実現できたように思います。アンケート結果を一部抜粋してお届けします。

スポーツは苦手なんですが、個人の運動神経<チームプレー が考えられた競技にしてくれていたので、苦手意識がまったくなく純粋に楽しめました!!
午前中は小チーム、午後は大チームという構成にすることで、多くの人とコミュニケーションを取ることができた。
実は、あまり大勢で集まることが得意ではないのですが、話したことのない人とも気付いた時には自然と話したり、一緒に応援したりして盛り上がれました!
至る所に配慮や工夫が散りばめられていてありがたいなと思いつつ、みんなでリアルで集まって、ゆるい一体感の中で結ばれている感じがとても良かったです。

最後に

参加メンバーにより良いコミュニケーション体験をしてもらうには、と試行錯誤することは、UX/UIとも通じる部分があり、PCに向かっているだけではつい凝り固まってしまいそうな頭を柔軟にしてくれたように思います。全ての体験にこだわりをもってデザインするフェンリルらしいキックオフに、ぜひこれからもご注目ください。


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