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フェンリルのテックリードをご紹介 vol.3「TQM」

フェンリルには、開発センターのエンジニアを率いる7名のテックリードがいます。
テックリードとは何か、そして彼らが遂行する任務とは?

全4記事にわたりテックリードをご紹介する企画。第3弾となる本記事では「TQMユニット」のテックリーダーに登場してもらい、入社したきっかけや、テックリードとして取り組んでいること、今後の目標を聞きました。

テックリードの概要や、これまでの記事はこちらをご覧ください。

フェンリルのテックリードをご紹介 vol.1「フロントエンドとバックエンド」 | フェンリル
フェンリルには、開発センターのエンジニアを率いる7名のテックリードがいます。テックリードとは何か、そして彼らが遂行する任務とは?今回より、全4記事にわたりテックリードについてご紹介します!テック...
https://www.wantedly.com/companies/fenrir/post_articles/544001
フェンリルのテックリードをご紹介 vol.2「クラウドとDevOps」 | フェンリル
フェンリルには、開発センターのエンジニアを率いる7名のテックリードがいます。テックリードとは何か、彼らが遂行する任務とは?全4記事にわたりテックリードについて紹介するシリーズ、今回は2本目。クラ...
https://www.wantedly.com/companies/fenrir/post_articles/601751

TQM

TQMユニット:藤田光(品質管理部 1課)2015年入社

ーフェンリルに入社したきっかけは?
前職で開発エンジニアを務め、その後、特定プロダクトのQA(Quality Assurance)に携わりました。QAの主な業務はプロダクトの品質管理と改善ですが、プロダクトを作るためのプロジェクト進行にも関与し、QA視点で社内メンバーに工夫・改善を提案することがあります。QA発信で開発エンジニアやデザイナーと共にプロジェクトの改善にも取り組むことに、楽しさや難しさ、やりがいを感じ、QAを仕事にしたいと考えるようになりました。そして転職活動を始めた時に、「デザインと技術のフェンリル」と掲げるフェンリルに入社することを決めました。開発とデザイナーが協力しなければ、プロジェクトの品質担保が難しいことを経験していたからです。

ーTQMユニットについて教えてください
「TQM」は「Total Quality Management」の略称で、「Total Quality」は「プロジェクトやプロダクトに関する全ての品質」を指します。
全ての品質の管理・改善に取り組むことができるエンジニア集団を目指し、開発6ユニットやPMと連携、改善活動を進めるユニットです。

ーテックリードとして、どのようなことに取り組んでいますか?
現在はプロジェクト品質の向上に必要な施策に取り組んでいます。
そのうちの一つが、エンジニアの役割の定義です。
最高のプロダクトを開発するためには、エンジニアの高い技術力や志だけでなく、プロジェクトでエンジニア自身が求められる役割を正しく理解し、自身が持つ技術を最大限発揮することが必要です。

役割に求められる職務や取り組み、責任などの共通理解を、全員が持てていないときに問題が発生することがあります。例えば、同じ役割にアサインされたエンジニア同士で、役割に求められる職務や取り組み、責任などについて認識の齟齬がある場合、個々の成果物に品質の差が生まれます。その「品質の差」を埋めるために新たな作業が発生し、エンジニアのリソースを浪費してしまう。このような問題を回避するため、エンジニアの役割を明確化し、認識齟齬が生まれないようにするための取り組みをしています。

ーメンバーにスキルアップを促すため、どんな取り組みをしていますか?
QAに求められるスキルは、大きく2つに分けられます。ユニットテストやテスト自動化などを担うためのエンジニアリングスキルと、テスト計画や結合テストなどを担うための品質マネジメントスキルです。フェンリルのQAエンジニアが得意とするのは主に後者で、これを得意とするサブリーダーがメンバーにスキルアップを促せるよう、開発6ユニットや他部署との連携に取り組んでいます。

ーメンバーとのコミュニケーションについて、どのように意識していますか?
全QAエンジニアの活動を知るためのコミュニケーションを十分に取れるようにしたいと考えています。今期から、各課・チームの週次定例に参加し、直接声を聞ける機会を作るようにしました。
また、ありがたいことに多方面から感謝の声と厳しい声を頂くことも増えたため、改善活動に生かしたいと考えています。

ー今後の取り組みたい課題はありますか?
プロジェクトおよびプロダクト品質の改善です。最高のプロダクトを作るというミッションを私たちは実現していますが、開発フローの中で、最適ではない開発状況があるのは否めません。これを解決するため、段階的に課題を設定し、着実に改善したいです。

ーテックリードとして一番大切だと思うことを教えてください。
「現状がベストではなく改善できる何かがある」と考えながら、改善の先のゴールを見据えつつ、現時点で最適な取り組みに落とし込んでいくことだと思います。

ーおすすめの技術書はありますか?
プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』です。
PM(プロジェクトマネージャー)の仕事を知るきっかけになるので、若手の開発・QAエンジニアにおすすめです。この書籍には、開発エンジニアがPMに転身する際に直面する問題を、どのように解決するのか、プロジェクトをうまく推進するために何をすべきか、どんなインプットが必要なのかがまとめられています。
QAエンジニアは、プロジェクトで下流工程から全フェーズを見る必要があり、相対するのはPMです。PMの役割やマインドを理解することで、QAエンジニアが、何をどのタイミングでPMにアウトプット・連携すればよいかが分かります。

ー好きな技術、技術知識の情報収集方法を教えてください。
アプリやウェブ全般のE2E(エンドツーエンド)テストの自動化に必要な技術と、アクセシビリティに関して興味があります。情報収集は、デイリーではPublickeyや各大手ベンダーのニュースリリース、ITmediaなどのデジタル系ニュースサイトの情報を中心にGoogle ニュースに流れてくる情報を拾っています。その他、connpassなどで募集される勉強会に参加・試聴したり、視野を広げるためにJaSSTのカンファレンスに参加したり。
QAの業務ではテスト計画やそれ以前から始まるマネジメント技術と開発技術、デバイスやOSに関する情報など、幅広くインプットして組み合わせる必要があるため、広く浅くインプットし、時に深く掘り下げるようにしています。

ー今後の個人的な目標、挑戦したいことはありますか?
非機能要件(機能以外の要件)のうち、UXに関する要件の当たり前品質化です。
※当たり前品質とは品質の種類を表す用語で、お客さまが当たり前に思っている品質のこと

ーフェンリルのどんなところが好きですか?
PMやデザイナーと、開発・QAエンジニアが気軽にコミュニケーションを取れる関係にあることです。

ーエンジニアとしてのフェンリルでの働きやすさは?
フェンリルはリモートとオンサイト両方を活用する働き方を推進しています。その中で、コミュニケーション不足によって余計な不安が増えないように、部門をまたいで取り組んでくれるコミュニケーションチームがあります。プロジェクト内に限らず、エンジニアやデザイナー、PMと知り合い、交流を広げることができます。 
また、フェンリルはエンジニアのチャレンジを応援する姿勢を持ち続けています。その姿勢には、自社の新規プロダクト開発といった大きな取り組みだけでなく、共同開発プロジェクトでの新たな改善活動や技術導入も含まれ、QAエンジニアも対象です。もし、プロジェクトでQA活動や改善活動に悩んでもリーダーに相談しやすいよう、数名単位のチーム制を敷いています。

ーフェンリルに興味を持っている方へメッセージ
フェンリルの主な事業である共同開発事業では、多くのお客さまとプロダクトで多くのプロジェクトが走っており、QAはそれら多くのプロジェクトを横断的に担当し、品質管理・改善に関する取り組みを経験することができます。 また昨今では、より上流の工程やプロジェクト品質に対するアプローチも増えてきています。QAに興味のある方、お待ちしています。

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