本日のゲストは、ファストドクター株式会社取締役CFOの中川修平さんです。よろしくお願いします。
早速ですが現在は、どのような役割を担っていらっしゃるのでしょうか?
ーー中川(FD) CFOとしてコーポレートを管掌している他に、実はひとつ「事業」そのものを管掌しています。
CFOが事業そのものを見ると。具体的にはどのような業務ですか?
ーー中川(FD) CFOとしては上場に向けた準備や、メンバーと共に内部統制・財務基盤の構築を行っています。一方で、入社から3年が経ち、事業への関わり方は大きく変化しました。一時期は3つの事業を見ていたこともありますが、現在は1つの事業に注力しており、私の時間の9割はこの事業に関与しています。
その事業の中身についてお伺いしてもいいですか。
ーー中川(FD) クリニックの事業承継における支援と、その承継後の経営をバックアップする事業を行っています。
「5000名の医師ネットワーク」×「AX投資」
クリニックの事業承継支援と経営支援は、競合も多い領域かと思います。その中でファストドクターならではの強みは、どこにありますか?
ーー中川(FD) 強みは2点あります。1つ目は「医師の採用力とネットワーク」です。ファストドクターはこれまで在宅医療とオンライン診療を通して、約5000名の医師に勤務いただいています。”リアルに働いている5000名の医師”と強固な関係性があることや、そのノウハウが、承継において後任の医師を探していく場面での「アプローチの強さ」に効いており、それがファストドクターの強さだと思っています。
2つ目は、クリニックの事業承継(M&A)支援に取り組まれる企業は多いですが、その後の経営支援と、その経営効率化のために「テクノロジー」へ本気で投資をしている企業は多くはありません。「承継・経営支援×AX(※1)」という掛け算で、クリニックの経営を劇的に効率化しスケールすることに力を入れています。
(※1 AX=AIトランスフォーメーション(AI Transformation): AIを業務プロセスやビジネスモデルに深く組み込み、組織全体を根本的に変革していく取り組み。)
なるほど。今後の成長戦略もお伺いしてもよろしいですか。
ーー中川(FD)既存の在宅医療、オンライン診療に加え、「承継・経営支援×AX」を、成長の軸として注力していこうと考えています。
具体的には、2024年にグループインした「クラウドクリニック」という会社で、医療事務、診療の算定業務の代行を行っているのですが、ここへのAX投資を行っています。バックオフィス業務をAIで効率化して、これを経営支援しているクリニックにも横展開していくイメージです。
(参考:PR TIMES 株式会社クラウドクリニックのグループ化により、在宅医療支援事業を強化)
オペレーション全部にAIを取り入れていくというイメージなんですね。
ーー中川(FD) どこまでできるかは技術と制度という二つの観点があります。医療には「医師や看護師が行う」という法的な制度があります。AIで変えられる部分と、制度を遵守すべき「診療」の部分。この境界線を見極めながら、スピード感を持って投資を実行していく必要があります。
スタートアップで2回目のCFOにチャレンジする
中川さんのキャリアについても伺います。中川さんはスタートアップCFOとしては2社目ですよね。前職での経験は、今どう生きていますか?
ーー中川(FD) 外部ステークホルダーとの関係構築において、非常に生きていると感じます。
経営者が考える「経営」と、投資家が考える「あるべき経営」にはどうしてもギャップがあると感じてきました。 結局上場をしてからそのギャップを知っていったり、また投資家と言ってもVC(ベンチャーキャピタル)とアセマネ会社(個人や機関投資家から預かった資産の価値増加を目的として株式、債券、不動産などに投資・運用する会社)とでは、実は全く違う思考で、かつ見ている視点も全く異なったりもします。そうした「上場後に何が起きるか」「投資家の視点がどう変化するか」を実体験として知っているからこそ、代表取締役と議論し、事前にリスクを潰しながら、自分たちが貫きたい経営の形を作ることができます。
最近もある株主の方からこう言われました。「普通は今の自分が見えている世界の延長線上で、株主に対しての提案を持ってきがちだが、ファストドクターは”投資家ならこう突っ込むだろう”というケースまで検証し、議論をし尽くした上で提案を持ってきている」と。
そこは私の経験値の中から、事前に代表取締役に「今の投資家・将来の投資家はこう考えますよ」ということを事前に議論してこられた結果だと感じた部分でした。
素晴らしいですね。「もう一回CFOやるの?」と聞かれることも多いと思いますが、そこはどのように捉えていますか。
ーー中川(FD) そうですね(笑)。でも、もう1回やるからこそ自分自身も経営への貢献度が違うという風に感じられますし、それが会社に与えるプラスの影響も非常に大きいんじゃないかと勝手に自負しています。ぜひ多くのCFO経験者に、2回目のチャレンジをして欲しいですね。
そうですね、本当に今CFOが足りないので。ぜひ2回目の方も再チャレンジをしていただければと、思っております。ちなみに中川さんから見たスタートアップCFOのやりがいってどんなことにありますか?
ーー中川(FD) 多くのCFOは資本市場と接した経験があると思っています。その考え方がないと、いいプロダクト作っただけでは会社経営はうまくいかない、と。しっかりとその考えを経営に自らがインプットしていくことで、会社の成長に繋げられることが、スタートアップにおけるCFO(=資本市場に接してきた人間)にとってのやりがいだと思います。
スタートアップは「放っておいて終わる仕事」なんてない
逆に、大変なことは何でしょうか?
ーー中川(FD) 全部じゃないですかね?(笑)
放っておいて簡単に終わる仕事なんてありません。あとは、どれだけ採用をしても、事業の成長ペースに採用が追いつかないことはなかなか頻繁に起こります。
これはCFOに限らずスタートアップに来られる皆さんにとって共通することだと思いますが、自分の職域を超えて、会社全体のことを考えて動くことはすごく大事なことだと思います。自分が全部拾っていくんだと思ってやっていく。これが非常に大事です。
大変なことばかり引き受ける人が、結果としてスタートアップの中で本当に活躍する人たちで、そういう人たちが会社を成長させていくんじゃないかなと思っています。
改めてスタートアップCFOの楽しさをお話しいただいてもよろしいですか?
ーー中川(FD) 会社全体、そしてそこにいる人々を成長させることが、この仕事の醍醐味です。
“成長させる”というのは偉そうに言うつもりはなくて、プロダクトサイドも、ビジネスサイドも、資本市場をどう見るのかを知ることによって、行動が劇的に変わります。人に非常に大事なインサイトや知恵を与えられる、会社を成長させていけるという楽しさがあると思います。
では最後に候補者さんへのメッセージをお願いします。
ーー中川(FD) ファストドクターは日本の医療業界をより良くしていこうという思いで、在宅医療・オンライン診療に加え、「承継・経営支援×AX」という大きなチャレンジに挑んでいます。
医療を持続可能なものにしていくための非常に大事な取り組みだと思っていて、本当に多くの人を必要としています。ご興味持っていただける方、ぜひお話しさせていただけたら嬉しいです。
ともに、医療の未来をより良くして行きませんか?
ファストドクターでは現在、以下のポジションの採用を強化しております。中川の考えや経験にご興味をお持ちいただけた方、ぜひコンタクトをいただけたらと思います!
もっと深く知りたい方へ:中川に関する記事は以下をご覧ください。
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「これまでの世の中にない社会的価値を生み出していく」元ココナラ執行役員がファストドクターを選んだ理由
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【金融業界→スタートアップCFO】ファイナンスの経験を活かし医療の未来を変革する ー ファストドクターCFO中川修平の挑戦(前編)
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【金融業界→スタートアップCFO】ファイナンスの経験を活かし医療の未来を変革する ー ファストドクターCFO中川修平の挑戦(後編)
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