【自社4サービス紹介】その提案は、顧客の事業成長のためか?SaaSツールを起点に成果を追求する、エフ・コードのサービス | Company
M&Aを通じて事業領域を拡大し続ける、株式会社エフ・コード。広告代理事業からスタートし、今では複数のSaaSプロダクトで企業のマーケティング活動を多角的に支援しています。今回は、同社が展開する4...
https://www.wantedly.com/companies/f-code/post_articles/993416
積極的なM&Aにより、驚異的なスピードで成長を続ける株式会社エフ・コード。2021年のIPO以降、その勢いは加速し、グループ全体の姿は日々ダイナミックに変化しています。
デジタルマーケティングの領域で確固たる地位を築きながら、なぜ彼らはM&Aを続けるのか。多様な専門家集団を、いかにして一つの力に変えているのか。その成長戦略の根幹にある「思想」と、グループの「全貌」に迫ります。今回は、成長戦略の要であるM&Aおよびバリューアップの責任者を務める取締役の荒井氏に、その最前線について伺いました。
荒井 裕希 / 取締役
エフ・コードにおいて、営業、プロダクト開発、カスタマーサクセスなど幅広い領域を管掌し、IPO準備も牽引。現在は、同社の成長戦略の柱であるM&AおよびM&A後のグループとしての価値向上(PMI・バリューアップ)の責任者を務める。
はい。我々は20期目を迎える企業ですが、特にここ数年のM&A戦略によって、事業の幅と深さが大きく変化しました。まず、会社の成長性を示す実績からお話しします。
ご覧の通り、売上・利益ともに従来事業の成長とM&Aを組み合わせ伸長してきました。これまでに実施したM&Aは、事業譲受と株式取得を合わせて19件、累計の投資額は約100億円以上になります。
この成長を支えているのが、私たちの市場における立ち位置と考えます。
現在、私たちの事業は「マーケティング領域」と、それを支える「AI・テクノロジー領域」の二つに大別されます。一般的な大手企業であれば、幅広いサービスを提供できても、その多くを外部の専門会社に委託する代理店モデルになりがちです。一方、専門性を追求する企業は、サービスが特定の領域に限定されがちです。
私たちは、その両方の「いいとこ取り」を目指しています。つまり、各領域で高い専門性を持つプロフェッショナルな会社が、一つのグループとして集結している。これがエフ・コードグループの最大の特徴です。「広く、深く」。お客様のあらゆる課題に対し、それぞれのエキスパートが深くコミットできる体制を築いています。
大きく二つあると考えています。一つは、この業界で20年近く事業を続けてきたことによる「信頼」です。長年にわたって多くのクライアント様のご支援をする中で培ってきた経験や保有するデータが、お客様にとっての安心感に繋がっています。特に大手企業様は、その信頼性や安全性を重視される傾向があります。
もう一つは、シンプルですが「ご期待に応え、結果を出し続けてきたこと」に尽きます。ありがたいことに、今でもお客様からのご紹介で新たなお取引が始まるケースが非常に多くあります。一つひとつのご期待に応え、ご満足いただいた結果が、次のご縁を運んできてくれているのだと解釈しています。
なお、開示資料ではこうして大手企業様の掲載になっていますが、各業界の中堅企業様、あるいは、中小企業様とのお取引も多くあります。企業の規模を問わずデジタル領域でお役立ちする機会を多くいただき大変ありがたい限りです。
▼お客様
「連邦制」は、私たちのグループ経営における最も重要なコンセプトです。私たちがM&Aでお迎えするのは、基本的に「成長企業」です。つまり、単体で黒字であり、かつ事業が伸びている。そこには、成長を支えてきた独自の事業方針や組織文化が必ず存在します。
私たちは、その素晴らしい文化や事業運営の方法を、最大限リスペクトします。無理にエフ・コードの色に染め上げる「吸収・支配型」の経営はしません。一方で、ただ買収して何もしない「放任型」でもない。各社の独立性を一定担保し、守るべきところは守りつつ、お互いに前向きに変えるところは変えていく。結果として、グループとして共に成長していく。それを表現したのが「連邦制」という考え方です。
エフ・コードのやり方が全てにおいて最上だとは全く思っていません。むしろ、グループに参画してくれた企業のほうが、営業や採用、商品開発などで優れたノウハウやアセットを持っていることも多々あります。そうした各社の「セクシーポイント」を、私たち自身が貪欲に学び、他のグループ会社にも展開していく。そうして互いに高め合っていくことが、グループ全体の企業価値を最も大きく伸ばすことに繋がると信じています。
工夫が必要なポイントは「売上拡大」「経営効率化」「カルチャーマッチ」の三つの側面でそれぞれにあると考えます。
売上拡大の面では、グループ各社が持つ顧客基盤を共有し、お互いのサービスを紹介し合う「クロスセル」を推進しています。また、グループ横断の営業組織を立ち上げ、複数社のソリューションを組み合わせた「統合提案」も積極的に行っています。加えて、各社がそれまでお付き合いがあった販売パートナーさんにグループ内のサービスやプロダクトを案内することで、さらなる販路拡大にもつながります。
経営効率化の面では、例えば、エフ・コードで多くのバックオフィス業務を引き受けることで、より筋肉質な事業運営になっています。また、グループとしての購買量が大きくなることで、ボリュームディスカウントが効くことでコストダウンに寄与することもあります。
そして、これらをよりスムーズに推進するために重要だと考えているのが「カルチャーマッチ」です。結局、ビジネスは人と人との付き合いです。グループ各社の代表同士が定期的に集まって親睦を深めたり、全従業員向けにグループの現状や未来を共有する「グループ内IR」を実施したりと、想いを一つにするための機会を意図的に作っています。こうした地道な取り組みが、円滑なコラボレーションの土台になると考えています。
▼バリューアップの考え方・取り組み
はい。各社が持つ専門性は、私たちの大きな強みです。例えば、グループ全体で書籍を出版している著者が複数名在籍しており、これまでに累計5冊の書籍が刊行されています。デジタル広告支援を行うCRAFT社の辻井社長の著書「ネット広告運用“打ち手”大全」などがその代表例ですね。最近では、SNSマーケティング支援やSNSスキル習得のスクール事業を展開するSAKIYOMI社のCMO田中さんの著書「営業してない相手から“契約したい"と言わせる マーケティングの全施策60」も出版されました。とても実践的でおすすめします。
SAKIYOMIは毎回5,000人以上が参加する業界でも最大級のイベント『SNSサミット』を主催するなど、事業活動そのものを通じて、各分野のリーディングカンパニーであることを証明しています。このように、それぞれの領域でトップランナーとして走ってきた企業が集まっているのが、私たちのグループです。
はい、すでに多くの成功事例が生まれています。例えば、売上拡大の面では、エフ・コードとCRAFTが連携したことで、年間5,000万円規模の新たな売上が創出されたケースがあります。
また、経営効率化の面では、エンジニア集団であるラグナロクがグループ全体の業務プロセスをAIやRPAを用いて改善し、大幅なコスト削減に貢献してくれました。さらに、ラグナロクの代表だった西本社長には、グループ全体の成長を技術面で牽引するグループCTOにも就任いただきました。
このように、事業面だけでなく、組織や人の面でも素晴らしい化学反応が日々生まれているのが、この体制の面白いところです。
短期的には、これまで通り「マーケティング領域」と「AI・テクノロジー領域」の融合をさらに深め、お客様への提供価値を高めていきます。そのためのM&Aも継続していきます。
そして中長期的には、二つの大きな挑戦を見据えています。一つは、「自社での事業展開・拡張」の可能性です。私たちはこれまで、クライアントの事業成長を支援する「お手伝い」のプロフェッショナルとして腕を磨いてきました。そのノウハウを活かせば、従来であればクライアントサイドのビジネスだったものを我々自身が手掛けることで、より大きな価値を生み出せるかもしれない。そんな可能性も模索していきたいと考えています。
もう一つは「海外展開」です。私たちのミッションは「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」すること。インターネットによって世界がボーダレス化している今、私たちがお役立ちしていく舞台を日本国内に限定する必要はありません。ミッションの実現に向け、自然な流れとして海外市場へも挑戦していきます。
大上段に「世界へ」と語りながらも、足元の仕事に泥臭く、時にハードワークを厭わない方が理想です。言い換えれば、「遠くを見つつ、足元をしっかり進められる人」。そういう方に参画いただきたいと思っています。
私たちのグループは、急成長しているが故のカオスな側面もあります。そのスピード感や変化の過程を「面白い」と感じ、一緒に楽しんでくれる方にとっては、これ以上ない環境だと思います。
もし私が今、求職者としてエフ・コードを知ったら、間違いなく「面白い会社だな」と感じると思います。なぜなら、これだけ多様なビジネス、多様な経営者、多様な才能が一つの場所に集まっている会社は、そう多くはないと思うからです。
私たちは、M&Aを通じて魅力的な仲間をグループに迎えることで、この多様性をさらに「足し算」していき、そして、すでにある魅力を組み合わせ、シナジーを生み出すことで「掛け算」を創り出していきます。一つの会社にいながら、数多くの事業、人、組織に触れ、その成長の過程をご自身の手で創り上げていく。なかなか稀有な環境になっているのではないかと思います。
短期間で多様な経験価値を得たい、自身の腕を振るって企業価値の向上にダイレクトに貢献したい。そうした想いにビビッときた方にとって、エフ・コードは最高の舞台になるはずです。
===================
★こちらもあわせてご覧ください★