【TechGene5 #2】入社1ヶ月で実戦投入!?エキサイトの技術研修を新入社員に聞いてみた
「見るだけじゃない。考えて、手を動かす」リアルなプロダクト開発を体感した1ヶ月
エキサイトでは、毎年デザイナー・エンジニア向けに実施している技術研修。
2025年度の新卒研修では、実際の課題解決をテーマに、より実践的かつユーザー視点を重視した開発が行われました。今回はそのプロジェクトに参加した新卒技術職のメンバー4名(村井・矢野・榮井・北野)に、プロジェクトの舞台裏や得た学びについて聞いてみました!
―― 今回の研修では、どんなことに取り組みましたか?
北野さん(エンジニア): もともと社内で使われていたスマホ貸出ツール「mobile rental」に課題があったんです。 たとえば「情報がテーブル形式で見づらい」「端末の絞り込みができない」「返却期限の通知がない」など……。そこで、25卒の新卒チームで、より使いやすく・使い続けてもらえる新しいツールの開発に取り組むことになりました。
――研修で実際にプロダクトを作るって珍しくないですか?
矢野さん(デザイナー): そうですね……。「本当に使われるツールを研修でつくる」というのは、かなり実践的だと思います。実際に社員の方々にインタビューを行い、現場の困りごとを深掘りしていきました。自分たちのアウトプットが“人の役に立つ”という実感を得られたのは、すごく面白かったです!
――今回ツールの開発に臨むにあたり、チーム構成と役割分担はどうなっていましたか?
矢野さん(デザイナー):エンジニア2人、デザイナー2人の4人チームで開発を進めました。私たちデザイナーはUI/UXや情報設計を担当しましたが、「どの場面で何を伝えるべきか」を絞り込むのに苦労しました。“説明がいらないUI”を目指して、情報を削ぎ落としつつ、誰でも迷わず使えるデザインを意識しました。
村井さん(エンジニア):技術面では、Laravelを使ってフロントエンドとバックエンドを構築しました。当初はフロントエンドにReactを採用する案もありましたが、人数や期間を考慮して、LaravelのテンプレートエンジンにAlpine.jsとhtmxを組み合わせる形にしました。CSSにはTailwind CSSを採用し、共通のカスタムクラスを作ることで、スタイルを効率的に使い回せるようにしました。これにより、フロントはviewファイル内で完結できるシンプルな構成にしています。
――開発中に工夫した点を教えてください!
村井さん(エンジニア):コードの責務分離が一番の課題でした。「この処理はどこに書くべきか」をチームで何度も話し合い、設計の重要性を強く実感しました。Laravelの書き方そのものよりも、「なぜここにこう書くのか」を意識する機会が多かったです。
北野さん(エンジニア):データベース設計でも苦労しました。当初は端末だけでなく、「ケーブル」「コネクタ」「アダプタ」などの細かい付属品までカテゴリを細分化してしまい、設計が複雑になってしまったんです。ですがユーザーヒアリングを行った際に「貸出品は『付属品』としてまとめられれば十分」と言われ、ハッとしました!この経験で、ユーザー目線で考えることの大切さを改めて学びました。
榮井さん(デザイナー):ユーザーインタビューは、デザイナーの澤田さんに思考発話法を教わりながら進めました。実際にツールを使ってもらいながら、「どこで迷うか」「どんな言葉で操作するか」を観察し、課題を洗い出しました。その気づきをUI設計に活かせたことで、使いやすさを一段階高められたと思います。とても良い経験でした!
北野さん(エンジニア):下記の機能を新たに加えました。Slack連携の機能が特に好評でした!
返却忘れ防止機能:Slackで期限超過時に自動メンション
Slackコマンドでの返却:Webにログイン不要でラクに操作
端末パスワードの自動送信:借りると同時にSlack DMで受け取り
ユーザー行動に沿った導線設計:迷わない・探さないUI
――今回の技術研修を今後どう活かしたいですか?
矢野さん(デザイナー):学生時代との違いは、ハッカソンのような「作って終わりじゃない」こと。リリース後も継続して使われることを意識して設計する“プロダクト思考”が求められました。この経験をベースに、今後もユーザー視点を大事にして開発していきたいです!
――最後に、就活中の皆さんへ何か伝えたいことはありますか?
村井さん(エンジニア):エキサイトの研修は、自分の頭で考えて、手を動かして、ユーザーのために“本当に使われる”ものをつくる経験ができます。実務さながらのプロジェクトに、チームで全力で向き合えたのは、本当に大きな成長につながりました。
榮井さん(デザイナー):「わからないことを人に聞く」「周囲を頼る」ことの大切さも改めて実感しました。開発スキルだけじゃなく、チームで働く力も身につく研修でした!
後記:インタビューを通して
〜新卒から“本物の開発”に触れられる場所〜
エキサイトの技術研修は、実際の課題解決に挑み、プロダクトをゼロから形にする実践型プログラムです。入社直後から「つくる力」と「届ける力」を全力で磨ける環境がここにはありました。
今回のインタビューでは、新卒技術職として歩み始めた4名の皆さんに、それぞれの想いや成長の過程を語っていただきました。取材を通じて強く感じたのは、「作るだけで終わらない」という姿勢と、「ユーザーに届ける」という責任感でした。「研修だからここまででいい」ではなく、「本当に使われるものをつくり切る」という姿勢は、まさに実戦そのものでした。
これからも、この経験を糧にどんなプロダクトを生み出してくれるのか、とても楽しみです。
改めて、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの今後のさらなるご活躍を、心から応援しています!
資料:新卒技術研修 撮影:中居