地方大学で見つけた“本当にやりたいこと” 〜起業への再挑戦ストーリー〜【25卒入社エントリVol.1】
「起業したい」と思っていた中学生の自分へ──今、ようやく動き出せた理由
2025年4月、エキサイト株式会社に新卒で入社し、人事部門に配属。なぜこの記事を書こうと思ったのか。それは、私の入社までの経緯が少し普通とは違い、振り返ってみると意外と面白いかもしれないと感じたからだ。
思わぬ進学先で見つけた、起業への原点 〜中学生の頃にぼんやりと抱いていた「起業したい」という夢〜
2021年の春、私は大学受験を経て、地方の大学に進学することになった。進学先を決めたのは後期試験。想定外の展開ではあったが、「どうせなら暖かくて自然豊かな九州で、新しい生活を始めてみよう」と、どこかワクワクする気持ちもあった。実際に暮らし始めてみると、九州の風土や人の温かさ、そして自然の豊かさに、日を追うごとに心惹かれていった。
大阪出身の私にとって、九州はあまりに新鮮で、驚きと発見の連続だった。友達と自然を感じながら、アルバイトに打ち込む毎日。ただ、ふとした瞬間に胸をよぎるのは、「このままで、本当にいいのか?」という疑問だ。それはずっと心の奥にありながらも、どうやって動き出せばいいのか分からず、時間が過ぎていた。
⛰️阿蘇の大観峰 :友達とよく気晴らしに行ってました!
運命を変えた一通の誘い
ある日、友人から「夏月、ちょっとついてきてほしいところがあるんだけど〜」と声をかけられた。軽い気持ちでついて行くと、そこは京大生が経営するバーで、定期イベントが開かれていた。集まっていたのは、若手の起業家や、起業に関心を持つ大学生たち。普段の生活では出会わないような人たちと話すうちに、自分の中で何かが大きく動き出すのを感じた。
「自分は今、何をしているんだろう……?」と心に浮かんだ。大学生活に不満があるわけじゃない。ただ、何か少し足りないような、もどかしさのようなものを感じた。
その場で話を聞くうちに、中学の頃からぼんやりと抱いていた「起業したい」という想いが再び燃え上がった。だが、知識も経験もない。ならば、自分からアクションを起こすしかない。そう強く思った。
知識ゼロからの挑戦
まず、自分の大学には起業団体がないことを知り、すぐに九州大学の「QUSIS」(イノベーションを起こしたい九大生が集まる部活動)に足を運んだ。そこで出会った人達からさまざまなイベントに誘われるようになり、日本最大規模の招待制カンファレンス「B Dash Camp」の一部イベントにも参加できる機会を得た。B Dash Campでは、今まで接したことのないような一流の起業家やベンチャーキャピタリスト(VC)と出会い、圧倒的な熱量に圧倒された。それと同時に、起業に対する知識やコミュニティイベントへの参加経験が少なかったことをすぐに痛感した。(例えば、初めて参加した起業家向けのピッチイベントでは、ビジネス用語を当たり前のように使っており、会話についていけず焦りを感じました......。)
READYプログラムへの参加と入社への決意
B Dash Campの一部イベントに参加した際、西條さん(現・エキサイト株式会社 代表取締役社長)からお声かけしてくださったことをきっかけに、すぐにエキサイトの人事ご担当者と面談の機会をいただいた。
面談では、自分のこれまでの経験や将来について、じっくりと言葉にして向き合うことができた。それは、自分自身の思考を深く掘り下げる貴重な時間だった。同時に、エキサイトという会社が持つ“挑戦を応援するカルチャー”や、社員同士が惜しみなくノウハウを共有し合うオープンな空気感にも強く惹かれていった。
その延長線上で出会ったのが、エキサイトのインターンシップ「READYプログラム」。実際にプログラムに参加してみると、社内の雰囲気や社員一人ひとりの姿勢、そして仕事に対する真摯な向き合い方に触れることができ、「ここでなら、自分も本気で成長できる」という確信を得て、最終的に入社を決断した。
これから
やっとスタート地点に立った。エキサイトで社会人としてのスタートを切ることができたワクワク感と同時に、業務をこなしながら会社に貢献できるのかというプレッシャーも感じている。人事部への配属が決まったとき、正直なところ最初は驚きもあった。しかし、上司から「持ち前のコミュニケーション力を活かし、人事として組織の未来を一緒につくっていかないか」とお声がけいただき、一気にスイッチが入った。採用から育成、評価、そして定着に至るまでの一連のプロセスを体系的に学ぶことが出来れば、未来の起業にもつながる本質的な経験になると確信し、今は人事として全力で挑戦している。
その中で、学びたいことが大きく分けて2つある。
1:採用・組織作りのリアルを知ること
起業すれば自分も人を雇う立場になる。そのため、「どんな人が活躍するのか」「どういう基準で採用するべきか」「行動力がある人とは」という実践的な視点を学び、身につける。
2:コミュニケーションの本質を理解すること
採用候補者、社内の上司・部下、経営陣と多様な立場の人と話すことで、ネゴシエーションスキルを身につける。「人を採る」「育てる」「活かす」といった組織作りの根幹を考える。
まずは一つひとつの成果を着実に積み重ね、会社やインターン参加者たちから信頼される存在として、自分自身の価値を高めていきたい。それが、起業への再挑戦の第一歩だ。