社員総会や定例会など、様々な場で定期的に発信されるトップメッセージ。
それにもかかわらず、日本の多くの企業では会社のトップである社長が発信したいことが、なかなか現場に正しく伝わらないという課題を抱えています。
エビリーでは毎月、社員の個性や考え方などを理解する目的でエンゲージメントサーベイを実施しています。
ブランドマネジメントグループでは、このサーベイで寄せられた社員からの会社に対しての疑問や提案のコメントを、経営者・担当者が回答することで、疑問を解消し、会社全体で足並みを揃える絶好の機会と捉え、2022年10月から中川社長に社員からの質問に答えていただく生配信番組「教えて!けいチャンネル」をスタートしました。
「教えて!けいチャンネル」運用担当である、ブランドマネジメントグループは、人事・労務・広報で構成されいているグループで、エビリーに関わる全てのステークホルダー(=従業員、取引先、採用候補者、投資家)に対して、企業認知及び企業価値を上げていくことをミッションに活動しています。
今回は、グループメンバーの川村 歩さんに番組企画立案の経緯と取り組み内容、実際の反響についてお話を伺いました。
エンゲージメントサーベイで現れた社員の生声。企業の方向性やトップの考え方をタイムリーによりわかりやすく訴求するには?
社員からの質問に中川社長が回答する生配信番組「教えて!けいチャンネル」を立ち上げようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
「これまでも社員総会など様々な場で、社長である中川さんのメッセージは社員に定期的に発信されてきました。しかし、月に1度実施しているエンゲージメントサーベイの結果を見てみると、『会社としての方向性をもっと知りたい』、『●●について中川さんの考えが知りたい』といったコメントが想定以上に集まってきていました。
トップメッセージを伝えるための十分な機会が用意されていると思っていたのですが、社員との間でギャップがあることがより鮮明に伝わってきました。そこで、これまで集まってきた社員からの質疑の中からお題をピックアップして、中川さんに答えていただく動画番組を企画しました」
動画番組を生配信方式にしたのには2つ理由があると言います。
「生配信で見てもらうことで、タイムリーに情報を正確にお伝えすることができます。また、事前収録番組を配信する一方通行な形ではなく、動画配信中に視聴者からのコメントにその場で回答してもらうことで臨場感を醸成し、双方向のコミュニケーションを円滑にすることを狙いました」
配信された番組は、弊社サービスの『millvi(ミルビィ)』を使った動画社内報「エビちゃん」へ、アーカイブ形式で残しておくことができるので、当日会議等で参加できなかった社員も、後日好きなタイミングでいつでも視聴することができるという点も、動画配信のメリットであると川村さんは話します。
↑動画社内報「エビちゃん」アーカイブ
「エンゲージメントサーベイの結果をもとに、社員が今最も興味・関心を持っている内容をテーマに選定し、10月から隔週で開催しています。視聴時間は15~20分ほどと、業務の合間に視聴してもらえるように設計しています。
リモートワークや近距離手当といった制度をはじめ、会議室が不足しているといった直近の課題など、社員から集まった質問に対し、中川さんの言葉でひとつひとつ回答していただいています。視聴者は生配信番組中にコメントでリアルタイムに中川さんに質問することもできます。匿名での参加も可能ですので、サーベイよりもよりリアルな質問が上がることもあります」
社員からのタイムリーな質問に回答していただく『教えて!けいチャンネル』。これまで3回の開催を経て、中川社長はどのようなご感想をお持ちでしょうか?
「非常に良い取組みだと感じてます。私自身も、社員が増えたことで、情報伝達がうまく機能していないと感じることが増えました。ブランドマネジメントグループからこの提案を受けたとき、やるべきだと思いました。実際にやった感想としては、配信を通して自分の考えを整理できる良い機会になってます。過去3回はQ&A中心の発信でしたが、今後は、今思っていること、考えていることもカジュアルに発信していきたいです」
これに対して、社員からの反響はどうだったのでしょうか?
「そうですね、『教えて!けいチャンネル』を見ているよ、という声は現場から着実に上がってきています。まだまだスタートしたばかりで具体的な効果の部分で言うとこれからだと思いますので、まずは社員からの質問を元に動画配信を重ねながら、エンゲージメントサーベイの結果をしっかりと見ていきたいと思います」
“予算についてどう考えているかや、どのような経営方針なのかなど、わかりやすかった!”
といった声も寄せられています。
リアルタイムで社長に生質問ができ、見たいときにアーカイブでいつでも手軽に見ることができる『教えて!けいチャンネル』。
これまで一社員として深く知る機会がなかった、会社としてのメッセージがしっかりと伝わる動画番組を通して、企業としての方向性や全社員の目標や理念を共有し、 『動画の活用で企業のDX推進を支援する』というミッションに対して、社員一丸となって取り組んでまいります。
(取材・ライター/山本エミ)