メキシコやコロンビアなど中南米を中心に飲食店の経営やコンサルティング業を展開するEncounter Japanでは、これまで多数の大学生を長期インターンシップとして受け入れてきました。今回は、大学を休学してFood &Beverage 部門でのインターンシップを通じてコロンビアでの飲食店の立ち上げに挑戦した大学生の八幡くんにインタビューを実施しました。現在、大学を休学してメキシコのFood &Beverage 部門でインターンシップをしている井田さんが八幡くんに体験談を聞きました!
【話し手】八幡 陽駿 (やわた ようしゅん) プロフィール
千葉県出身。早稲田大学国際教養学部在学中。大学3年生の後期から1年間休学し、2023年11月〜2024年8月末までEncounter Japanでインターンシップとして勤務。前半の5ヵ月間はメキシコのケレタロ州にある日本食レストランGOEN FUJITAYAを拠点に、残りの5ヵ月間はコロンビアの首都ボゴタにある日本食レストラン「NANA」の立ち上げに携わった。
【聞き手】井田 乃碧 (いだ のあ) プロフィール
大阪府出身。兵庫県立大学国際商経学部3年生。大学3年生の後期から1年間休学し、現在Encounter Japanにて約一年間の長期インターンシップとして勤務中。ケレタロ州にあるGOEN FUJITAYAにて平日は主にSNSマーケティング等の業務に携わり、週末は日本の飲食店でのアルバイト経験などを活かしウエイトレスとしてサービス業務を行っている。
インターンシップを始める前の海外経験や語学力について教えてください。
高校生の時にアメリカに1年間、大学生になってからスペインに1年間留学しました。なので英語は不自由なく、スペイン語は日常会話レベルなら話すことができました。あと、台湾で生まれて、幼少期に5年間住んでいたことがあります。その時は中国語が話せていたと思いますが、幼かったので今はもう話せません。(笑)
インターンシップ先としてどうしてEncounter Japanを選んだのでしょうか?
スペインで留学をした後、海外で働いてみたいという気持ちが出てきたんです。留学で身に着けたスペイン語圏で働きたかったのと、ラテンアメリカの文化にも興味がありました。あとは日本や留学で訪れたアメリカやスペインなどとは経済状況が大きく異なる国に挑戦してみたいという想いなどから中南米で働くことを決めました。チリの現地のコンサル会社も視野に入れていたのですが、日系の会社である点など色々考慮した結果、Encounter Japanを選びました。
Encounter Japanという会社について、またそこで働く人々について教えてください!
Encounter Japanには「Food&Beverage」「Sales & Planning」という二つの事業部とそれを支えている経理部門があります。各部署での業務内容は、それぞれ違うけれど、会社の理念である「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにする」という同じ目標に向かってみんなで切磋琢磨している会社です。働いている人たちはとにかく頑張る人ばかりで、もっと会社を成長させるぞ、という強い意思を持って働いているなと感じていました。例えばコロンビアで一緒に、会社とお店の立ち上げを行った晃司さんは、NANAのトップとしてみんなを引っ張ってくれる存在で、毎日一番早く出勤して一番遅く帰宅するのが当たり前でした。また、Encounter Japanにはメキシコ人やコロンビア人など現地の従業員もたくさんいるのですが、彼らの多くは穏やかで一緒に働いているとリラックスできる時間もあります。頑張る時はとにかく頑張りながらも穏やかな雰囲気を感じることができるこのバランスのおかげで、とても仕事がしやすい環境だと思います。
インターンシップ期間中、具体的にはどのような仕事をしていましたか?
メキシコにいた期間は、ケレタロという都市にあるGOEN FUJITAYAという日本食レストランで、レストランを運営するノウハウを自分自身サービススタッフとして働いたりしながら学びつつ、コロンビアに新たに出店する予定の日本食レストラン「NANA」の開業に向けてメニューを考案するなど様々な準備を行いました。コロンビアに渡航してからは、SNS運営や従業員のリクルート、仕入れ業者探しや社宅の確保など本当に様々な業務を行いました。Encounter Japanは、希望を伝えれば基本的になんでも挑戦させてくれる環境です。
インターンシップ生でも、そんなに大きな仕事を任せてもらえるんですね...SNS運営では具体的にどのようなことを行っていたのですか?
開店前、他の準備でスケジュールが詰まっていてSNSでの宣伝がなかなかできていなかったんです。そこで、開店直前にコロンビアのフード系インフルエンサーに片っ端から連絡を取り、「私たちの日本人シェフがあなたの家に伺うので、寿司を握らせてほしい」と頼み込みました。その中で一人だけ承諾してくださったインフルエンサーがいて、その方の宣伝のおかげでたくさんの人にNANAを知ってもらうきっかけを作ることができました。お店がオープンしてからも、様々なインフルエンサーに頼んで来店してもらったり、インフルエンサー自らお店に足を運んでくれることもあって、お店が人気になっていることを実感しました。
インターンシップ期間中の仕事の中で、特に辛かった出来事と嬉しかった出来事について教えてください。
開業準備は大変なことが多かったですが、特に辛かったのは、オープンの2日ほど前に経理の担当者から1ヵ月間の開業準備中に発生した購入品の領収書の記録をExcelから販売システムに移してほしいと言われたことです。内装に使う物や調理器具など、一からそろえる必要があったためその量は莫大で、丸2日間ほとんど寝ずに泣きながらやったのを覚えています。それでもなんとかやりきりましたね。
あと、従業員間でトラブルがあり一人の従業員が「もうやめる」と言い出した時は大変でした。開店当初は、どれだけ利益が出るかも予想できなかったので従業員数は最小限にとどめていました。しかしそれが原因でタスクの役割分担が明確にできず、みんなでカバーしながら進めていたので、自分の仕事量と他の従業員の仕事量を比較して不満が出てくる従業員がいたんです。ちょうどお店がオープンして2ヵ月ほど経った時期で客足も順調だったので、「どうしてこのタイミングで…」と頭を抱えました。
一方で嬉しかったのは、インターンシップを終えて帰国する時にたくさんの人から「ありがとう」と言われたことですかね。NANAの従業員や晃司さん、代表の赳史さんや他のEncounter Japanの人から感謝された時は、自分の価値を見出せた気がしてすごく嬉しかったです。
コロンビアはどのような国ですか?
コロンビアの人はすごくあたたかいですし、気候も過ごしやすいです。公用語はスペイン語ですが、英語もある程度は通じます。物価は日本とあまり変わりません。料理は個人的にメキシコの方が好きですが、コロンビアの料理も美味しいです。おすすめはBandeja paisaという、米・芋・豚バラ肉などからできた料理で、ボリュームがすごいのでこれだけで満足できます。また、近隣のペルーやアルゼンチンにも旅行で訪れることができてすごく楽しかったです。
日本では、中南米と言えば危険だというイメージを持つ人が多いと思いますが、実際コロンビアの治安はどうでしたか?
完全に安全だと言い切ることはできませんが、日本人が一般的に持っているイメージほど危険ではないと思います。確かに夜の人が少ないエリアは危険ですし、スリもよく起こります。でもむやみに一人で出歩かないことやスリに気を付けるなど、ある程度の対策をすれば何のトラブルもなく過ごすことができるはずです。これは海外に行くなら中南米に限らず必要な意識だと思います。ちなみに、一人で出歩かない方が良いとは言いつつも、僕は1人でローカルなレストランや市場へ行ったりしていました…。あまりおすすめはできませんが、すごく面白かったです!
インターンシップを経て何か自身に変化はありましたか?
大変できつい経験だったからこそ、その分自信がついたことですね。あと、ニュース記事などをビジネス目線で読むことができるようになり、前とは違う視点から考えることができて面白く感じられるようになりました。
最後に、Encounter Japanでのインターンシップに挑戦したい方に伝えたいことはありますか?
まず、将来的に日本での就職を考えている大学生の方なら、就活の時期などをよく考えた上でインターンの時期を判断することをおすすめします。大学3年生の夏休みに日本の会社でインターンをしたかったら、その応募期間よりも前に帰国できるようにするとか。
そして、少しでも海外で働きたいとか、他の人とは違うことがしたいと思っている人、何かをやりきる経験がしたいという気持ちがある人にはピッタリの環境なので、迷わず挑戦すべきだと思います!
インタビュー後記
コロンビアのレストラン立ち上げについて詳しく聞いたことで、「私も八幡君のように会社に貢献することができるだろうか」という不安な気持ちと共に、「私はどんなことに挑戦したいのか」「今後どのような業務を経験できるのだろうか」とワクワクする気持ちも生まれました。インターンシップを始めて、上手くいかないことや苦労することもありますが、改めて私にしかない自分の強みを探しながら、Encounter Japanでチームの一員として様々なことにチャレンジしていきたいと思います!
Encounter Japanでは、メキシコ・コロンビアで働くインターンシップを常時募集しています。挑戦してみたい方、気になる方、まずはお話してみませんか?