ラテンアメリカを舞台に飲食店の運営と広告代理店・制作事業を行うEncounter Japanのインターン生対談インタビュー!一年間休学し、インターン生としてFood &Bevarage事業部、日本食レストランGOENで活躍する2人に応募背景から実際に業務してみた感想、メキシコでの生活について伺いました。
対談を実施したのはこの二人!
-現在お二人がどんな仕事をしているか教えてください。
Satoshi:私はケレタロ州にある日系ホテルFujitaya内のGOEN FujitayaにてAdministrativo(経理)として働いています。Factura(日本で言う領収書)や食品業者の請求書の処理、P/Lへの入力・管理などが主な業務内容ですが、週末にはサービス担当としてホールスタッフとしても勤務しています。先日は日本米の輸入解禁に伴い、現地の飲食店や小売店に向けた日本米に関するセミナーの開催にも携わりました。
Chisa:私はグアナファト州のレオン市にあるGOEN LEONにてSNSマーケティング業務をしています。InstagramやFacebookのポスティングや、ストーリーの作成から投稿、お客様とのメッセージのやり取りなどです。料理の写真撮影ではディレクションを任して頂いたり、四半期毎に行う鮪の解体ショーでは日本らしさを出すために浴衣を着てサービスの手伝いもしています。イベント時にはメニューやフライヤーの作成などにも携わることがあり、業務は多岐にわたります。週末には私も同じようにレストランのサービスとして働いています。
-インターンシップへの参加の背景や採用までのプロセスを教えてください。
Satoshi:将来海外で働きたくて、実際に海外で働く経験を積むことが近道だと思い、留学ではなくインターンを選びました。メキシコへの興味・関心は以前からあって、Twitterで調べていたら代表のTakeshiさんのTwitterを見つけました。その後、E-mailでのやりとりを経て履歴書を送り、GOEN Fujitayaのマネージャー陣とオンラインで面接を行いました。大学では経済学部に所属していて、企業分析や会計について勉強していることもあり、経理ポジションでのインターンが決まりました。
Chisa:私は日本の大学生活では得られない経験や出会いがあると思い、大学を一年間休学してインターンシップへの参加を決めました。高校一年生の時に10ヶ月間、スペインでの交換留学の経験がありますが、当時の生活には苦い思い出があったため、今回は留学ではなくインターンを決めました。私は海外インターンシップの斡旋を行うTiger Mob社を通じてEncounter Japanの募集を見つけて応募し、数回の面接を経て採用が決まりました。
-Encounter Japanのインターンシップへの参加の決め手はなんですか?
Satoshi:会社のビジョンである「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにする」にとても共感を覚えました。私は日本で生まれ育ちましたが、両親はペルー出身のため自分のルーツと重なる部分があり、ラテンアメリカと日本をつなぐ架け橋のような存在であるEncounter Japanに惹かれました。これは行かなきゃいけないと思いましたね(笑)。
Chisa:特に国にこだわりはなく調べていました。「居場所づくり」に興味があったため、私も同様にEncounterのビジョンにとても惹かれましたね。Encounterの運営するメキシコ情報ポータルサイトAmigaやTakeshiさんのnoteの記事などを見て「一緒に創り上げる仲間」や「一緒にやっていく」といった印象を強く受けました。一緒に成長しながら学べる環境に魅力を感じて、それが決め手でしたね。
メキシコ国内で実施した日本米セミナーにて
-渡墨前の海外経験やスペイン語レベルについて教えてください。
Satoshi:両親がペルー出身なので、幼い頃からスペイン語は生活の一部だったため元々会話はできました。海外経験は今回のインターン開始前に3ヶ月間、フィリピンへの英語語学留学、高校生の時に1ヶ月間アメリカで留学を経験しました。他には自身の親戚に会いにいくことを目的に、ペルーに何度か訪れました。
Chisa:私は高校一年生の時に10ヶ月間スペインへの交換留学と、中学の時にアメリカへ1ヶ月ホームステイ。他には台湾やタイなどに旅行で行ったことがあります。スペイン語はスペイン交換留学の際にゼロから勉強したため、メキシコでのインターンシップ開始時点で日常会話レベルでは会話できる状態でした。
メキシコ生活について
-メキシコの良いところ、好きなことはなんですか?
Satoshi:特にメキシコの人と太陽が好きです。日焼けするのが好きなので、メキシコの照りつける太陽はたまりません(笑)。人もとにかくハッピーな人が多く、ストレスを抱えている人が少ない気がします。
Interviewer:メキシコ人女性はどうですか?笑
Satoshi:もちろんメキシコ人女性は好きです(笑)。でもコロンビア美女の方がもっと好きです(笑)。
Chisa:私もメキシコの人は陽気で親切な人が多く好きですね。スペインでは自分の居心地の良い居場所づくりに苦労した経験があったため渡墨前は不安ばかりでしたが、実際にお店に初めて着いた時には皆が暖かく歓迎してくれて安心しました。メキシコではカジュアルに話しかけてくれたり、日本人である自分に興味を持ってくれる人が多いので、自分の居場所づくりに対するストレスがないことは幸せです。
Interviewer:メキシコ人男性はどうですか?笑
Chisa:勿論人にもよりますが(笑)、基本的には紳士的な人が多いと思います。初対面や一度しか面識のない方でも出会って間もないのに情熱的なアプローチをされることがあり、受け止めきれないことが多いのですが(笑)基本的には老若男女問わず皆親切だと思います。
-普段の生活や休日はどのように過ごしていますか?
Satoshi:日本より物価は安いと思っていましたが、意外と外食が高いですね。職場の近くは公共の交通機関が少なく車がないと移動が困難なので、移動手段のUber代なども高いと感じます。
Interviewer:二人は普段外食ではどんなものを食べますか?
Satoshi:メキシコ料理のタコスやポゾレが好きなので、ローカルのお店を探して行くことが多いです。それでも飲み物とPropina(チップ)込みで$300ペソ程(約¥2,400)するので学生の身としては痛いところです。
Chisa:あまり一人で外食行くことはないですが、休みの日にはたまに美味しいメキシコ料理や、日本食レストランに連れて行ってもらってます。メキシコ料理はお店の賄いでコシネロが作ってくれたものを食べることが多く、外ではタコス以外だとまだあまりチャレンジしていないですね。
Interviewer:今後チャレンジしたいメキシコ料理や好きなタコスの種類はありますか?
Satoshi:メキシコ人の同僚によく聞かれるモレはチャレンジしたいです。好きなタコスは一回食べただけですが白身魚のフライとポテトサラダにレモンを絞って辛いサルサをかけるやつです。
一同:なにそれ?笑 どこで売ってるの?
Satoshi:すいません(笑)どこか忘れました。。でもとにかく美味しかった。。
Chisa:私はタコスの種類が多すぎて覚えられないのでメニューの端から一通り食べてみたいですね(笑)お気に入りはGOENの近所にあるタコス屋のCamaron(海老のフリットのタコス)が好きです。
Interviewer:プライベートで職場の仲間と出かけることはありますか?
Satoshi:シフト制なので休みが合うことは少ないですが、仕事終わりに職場の仲間達とバーに行ったりですかね。今年の9月16日のメキシコ独立記念日では同僚の家に招待してもらい彼の家族と一緒に過ごす予定です。メキシコの家庭が記念日にどう過ごすのか見るのが楽しみです。
Interviewer:日本と違ってすぐ家族を紹介してくれたり、家に招待してくれるよね。
Chisa:私はお店の定休日にはご飯を食べに行ったり、同僚たちの誘いでレオン市内の観光に連れて行ってもらってます。昨日も近くの湖の公園で皆でピザを食べたり、サイクリングをして優雅な1日を過ごしました。職場以外で会うと彼らの学校の話やプライベートな事を話すので、より関係性が深くなると感じます。
-メキシコの治安は正直どうですか?
Interviewer:一般的に日本ではメキシコは治安の悪い国というネガティブな印象があると思いますが、実際に生活してみてどう感じますか?
Satoshi:メキシコ全然来れます。余裕っす(笑)。私の職場であるホテルFujitayaは日系企業がオーナー・運営会社であることもあり、露天風呂もありますし内装も和のテイストです。GOENでは朝食ブッフェや日本食を提供しているため日本人のお客様が多く、日本にいるのかと錯覚します。
Chisa:メキシコでインターンする事を両親に伝えたら「本当に大丈夫?」と、とても心配されました。夜一人で出歩いたり、危ない地域と呼ばれるエリアに近づかないなど普段から気をつけていれば生活には問題ないと感じていて、寧ろ生活しやすいと感じます。GOENのある地域はレオン市内でも割と安全な地域であるため、怖いと思ったことは今のところないですね。
-メキシコで苦労することはありますか?
Satoshi:メキシコ人は時間にルーズで集合時間に集まらないなど、イラッとはしないものの焦ることは頻繁にあります。スケジュール通りに物事が進まないことですかね。最近自分もそれに染まりつつあるので気を付けたいです。。
Interviewer:こっちだと5分遅れは遅れたうちに入らないもんね。
Chisa:生活面ではあまり不便はありませんが、仕事する上では「日本の当たり前」が「当たり前ではない」とは思っていましたが、それに直面する時ですね。自分は普通に働いているつもりでも、彼らにとってはせっかちに見えてしまったり、お客様への対応に関しても「こうすればもっと良くできるのになぁ」と思うことはよくあります。仕事をする上での感覚が違うことですね。
Satoshi:経理の面では日本の領収書の様なFacturaと呼ばれる伝票を扱いますが、メキシコ人の多くは整理整頓や片付けが苦手だと感じますね。日本であればキチッと整理されますが、メキシコ人は整えることが苦手なんだなぁと感じることが多いです。
Interviewer:確かに時間や仕事に対するマインドセットは日本人のそれと違いますよね。そういった日本の常識と異なる部分では特に難しさを感じることが多いと思います。そんな時はどのようにして問題を乗り越え解決していますか?
Chisa:まずマネージャーと話します。自分が感じた違和感を文化の違いとして飲み込んでモヤモヤしたままでいると「店舗や会社をよくしていく」機会を逃してしまうので。お互いの考えを共有し、話し合って今できるベストな解決策を模索する様に努めています。会話を通してお互いが納得できる形で、課題の解決や改善をできるようにしています。
-仕事をする上でのやりがいは?
Satoshi:現場で実際にお客様へ料理を提供するまでのプロセスが楽しいですね。一つの料理がチームプレーによってお客様に届くまでのプロセスに自分が関われること。メキシコ人のお客様に日本食を提供する中で、ラテンアメリカと日本の「架け橋」になれていることを実感する時です。
Chisa:お客様の「生の声」が聞けた時です。IGの投稿でコメントをいただけたり「インスタ見て来ました」と店で言われた時や「日本にいる様なサービスを受けられて嬉しいです」と言われた時。自分一人で得られるやりがいではなくて、一緒に働くチームとして得られた結果だと思います。そのようなコメントを頂けると、とてもやりがいを感じます。一緒に働いているメキシコ人に対しても、日本食に限らず、日本の文化に興味を持ってもらえたりすると嬉しいですね。
-残りのインターン期間で挑戦したいことは?
Satoshi:数字に基づく分析を通じて、サービスの品質向上につなげられる様な提案ができればと思っています。「経理」と「サービス」どちらの業務にも携わっている僕だからこそできる提案や改善がある筈なので、積極的にアイデアを出してお店のサービス向上に貢献したいと思っています。
Chisa:自分は仮説と検証、振り返りが苦手なので、今後はSNSのインサイトや数字の分析を通じて「どうすれば顧客満足度を上げられるのか」についての仮説と検証を徹底して行い、お店のサービス向上と顧客満足度向上に貢献したいと考えています。
-インターンシップでの経験を今後どの様に活かしたいですか?
Satoshi:まだ将来どうするか具体的には決めていませんが、やはり海外で働きたいと考えています。今回のインターンシップを通じて、実際に海外で働く中で「日本のことをメキシコに向けて発信する」経験を積みました。今後はメキシコや自分が海外で経験したことを日本に発信して行きたいと思っています。一方で、まだまだ海外のことだけでなく、日本のことも知らないことばかりなので、より様々な事柄や経験に触れることで、自分磨きをしたい思っています。
Chisa:私の通う大学では海外からの留学生も多く、友人も海外留学やインターンシップに行く人が多いため、私のメキシコでの経験や体験を友人と共有し、また彼らの経験からも刺激を受けながら、新たな気づきや学びを得れたらと考えています。またメキシコは先述の通り、治安面からネガティブな印象が先行していますが、私自身がメキシコで感じ、実際の経験を伝えることで少しでもメキシコへポジティブな印象を持って欲しいですね。ラテンアメリカと日本の架け橋となれるように微力ながら発信していければと思います。
-Encounter Japanでのインターンシップを考えている方に向けて、一言お願いします。
Satoshi:メキシコでは今までの価値観や経験からでは推し量れない全く異なる世界が広がっているため、きっと視野が広がると思います。日本に物足りなさを感じている方は、是非メキシコに来てください。ここで得られる全ての経験が新鮮です。
Chisa:日本にいると自分の殻を破れなかったり、普段の学生生活だと気付けないことも多い。地球の裏側にあるメキシコのEncounter Japanで働く人は皆優しく、様々な経験や価値観を持った面白い人達と出会うことで、より豊かな人間に成長できると思います。
Interviewer:Encounterの日本人の上司も優しいもんね?(笑)
Satoshi:それは勿論です!(笑)仕事なので時には厳しいですが、皆優しいですよね?
Chisa:困ったことがあればすぐにサポートしてくれるので安心ですね!生活しやすいですし、メキシコでのインターンおすすめです!
Interviewer:最後言わせた感が強いですが、、(笑)インタビューありがとうございました!
今回はEncounter Japanでインターン生として活躍する2人にインタビューを実施しました。地球の裏側のメキシコに来て、異なる言語や文化、そして生活習慣の中で日々奮闘する二人から実際に彼らがどの様な経験や体験をしているか垣間見れたかと思います。
「食」や「コミュニケーション」を軸として、日本とラテンアメリカの新たな歴史を創ることを目指すEncounter Japanでは、社員はもちろんインターン生としても一緒に働く仲間を募集しています。
飲食店で働くことや、料理やサービスが好きな方、海外で挑戦してみたい方。
少しでもご興味のある方、まずはお話してみませんか?