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【メキシコ人×日本人:社員対談 】若きマネージャー2人に聞く。これまでとこれからのEncounter Japan

ラテンアメリカを舞台に飲食店の運営と広告代理店・制作事業を行うEncounter Japanの社員対談インタビュー!日々一緒に働く、メキシコ人と日本人メンバーの本音に迫ります。今回はEncounter Japan歴の長い2人のマネージャーに、これまでとこれからのEncounter Japanについて話を聞きました。

対談を実施したのはこの二人!


-まず始めに、お二人が今どんなお仕事をされているか教えてください。

Lluvia : 私は管理部門のマネージャーを務めています。Encounter Japanでは経理と財務、そして人事の部署をまとめて管理部門としているのですが、その部門を取り纏める役割をしています。

Yusuke : 僕は株式会社Encounter Japanの執行役員とメキシコ現地の子会社であるEncounter Japan Communication S.A de C.V.の取締役を務めています。 Encounter Japan Communication は、2023年に分社化した新しい会社です。元々はEncounter de México Japón S.A de C.V.というメキシコ現地子会社に存在する一つの部署でした。

主に私たちの会社では、メキシコ合衆国に進出する日系企業や日本の官公庁に対してクリエイティブ制作やコンサルティング等のサービスを提供しています。同時に現在は B to C向けの新規ビジネスの立ち上げにも取り組んでいます。これらの事業を通じて売上・利益を最大化することが僕のミッションです。


-これまで、どんな経歴を経て今のポジションに辿り着いたのでしょう?

Lluvia : 私は2019年の1月に入社して、当初は経理のアシスタント職を担当していました。入社直後は財務・税務に関わる部署や役割が社内には存在せず、社外の会計士にこれらの業務を依頼していたんですが、その会計士の対応や仕事には様々な問題やミスが発生していました。

「財務や税務の問題が多いのであれば、私自らこれらの分野も担当しよう」ということで、徐々に財務・税務の業務も担当するようになりました。その後、公認会計士の資格も取得しました。

確か私が入社した2か月後に、祐介が入社したと記憶しています。

Yusuke: 僕はインターンシップとして弊社で働き始めたのですが、渡航した当初は、何をするのかも良く分かっていませんでした。代表の西側に「じゃあ祐介は営業担当で!」と言われたんです(笑)。「営業職」として何をすればよいのかも、いまいち理解していませんでした。入社した頃は企画・営業部に在籍するメンバーはほぼ僕一人で、全て自分で乗り越えていくしかありませんでした。

今でこそ、いろんな役割のチームメンバーがいますが、当時は社内のリソースも限られていたため、全てのことを自分自身で学び、挑戦する他なかった。「生き抜くためには、学ぶしかない」という感じでしょうか。

それはジュビアも同じでしょ?

Lluvia: そうですね。以前は、日本人の人事担当者がいたのですが、その方も自由奔放な人だったので・・(笑)私自身が、従業員から給与などについても直接相談を受けるようになりました。

みんなの期待に応えようと仕事をするうちに、給与計算やP/Lの管理なども頼まれるようになり、当時の上司に教えてもらいながら様々な業務に取り組むようになりました。

Yusuke : とにかくいろんな仕事をしながら周りの人もサポートする日々を通じて、徐々に責任範囲も自然と広がって、気づいたら責任者、マネージャーという立場になっていたというのが正直なところです。


-お互いの始めの印象はどうでしたか?

Yusuke :メキシコに来たばかりの頃は、スペイン語が全く話せなかったためジュビアと積極的に会話が出来た記憶が殆どないですね。その当時は英語しか話せなかったので、ジュビアに英語で質問をして、スペイン語で返されたのに、それを英語だと思って・・。会話が全然嚙み合わなかったことを覚えています。

ジュビアは「恥ずかしがり屋なのかな」という印象を抱いていました。今では全くシャイな人だというイメージがありませんが(笑)当時は頻繁に会う機会や一緒に仕事をする機会も多くはなかったよね。

Lluvia : 私が入社したコロナ前の2019年は、グアナファト市内のホステルやレオン市内のIzakaya GOENに日本人のインターン生が沢山いたんです。一方でメキシコ人のメンバーは3人だけでした。

祐介のことも日本人のインターン生のうちの一人で、どうせ半年程度で日本に帰るんだろうなと思っていました。祐介がいうように、確かにお互い会話する機会もなかったですね。

当時は総務の仕事も担当していたので、祐介の出張先ホテルの手配などを担当した記憶はありますが、slackやメールなどで業務的なコミュニケーションをするだけでしたね。

Yusuke: そういえば、代表の西側と国内出張した際にジュビアがホテルを予約してくれたのだけれど、ホテルに到着してみると部屋にはダブルベッド一つしかなくて、西側と小さなベッドで寝たこともありました(笑)

Lluvia:(笑)


現在のお互いの印象はどうですか?

Yusuke:ある程度スペイン語が話せるようになってからは、ジュビアとは自然と仲良くなりました。僕がグアナファト市内に出張で訪れた際に2人で話すことが多くなり、その後2人とも部署の責任者になったこともあり、更に話す機会が増えたよね。

ジュビアはプロフェッショナルで、とても責任感が強いというイメージがあります。様々な問題に直面しながらも、代表の西側から信頼されていますし、会社としての重要な決断も数多く経験しています。

一方でマネージャーといえど、ジュビアは26歳と年齢的に若い。「マネージャー」という肩書を外してジュビアを見てみると「普通の女の子」である一面もあると思います。

だからこそ自分と同じ感覚や悩みを抱えていると感じていて、彼女に対して色んな相談をさせてもらっています。

お互いが管轄している仕事の分野が異なるため、日々の業務内容や悩みは違うものの「同じゴール」に向かって共に歩んでいる感覚です。僕が過去に相談したことをよく覚えてくれていて、またいつも親身に話を聞いてくれるため、信頼しています。

Lluvia: 私と祐介は「メキシコ人」と「日本人」ですので国籍は異なりますが「同じ会社、同じ立場、同じ年代」であるため、抱えている問題も似ていることが多いですね。お互いが相談する中で祐介は「この問題についてはジュビアの代わりに自分がTakeshiに直接話す!」というように助け舟を出してくれることもあります。まだまだ年齢的にも若い私たちですが、お互いがそれぞれの持ち場で、重要な役割をしているという意識はあります。

その一方で、異なる点も多々あります。祐介はとても計画的だけど私は計画的ではありません(笑)。似ているところもあれば、違うとこもあって、だからこそお互いを尊敬し合って良い関係が築けているのかもしれません。

またメキシコでビジネスする外国人の多くは「なぜメキシコでビジネスをするのか?」と聞かれると「人件費が安いから」といったように「お金」に紐づく理由を挙げがちですが、祐介は「メキシコで雇用を増やしたいから」と言うんです。一般的な外国人とはだいぶ異なった想いや使命感を抱いている彼ですが、その考え方はとても素敵だと思います。


-2人が入社してからこれまでの、Encounter Japanとしての大きな変化はなんだと思いますか?

Yusuke:「入社時」と「現在」の会社を比較すると、変わったことは沢山ありますがEncounter Japanに関わる人の数が格段に増えたことは最たる変化だと思います。従業員数のみならず、一緒に仕事をさせて頂くお客様やパートナー・プロバイダーの方々も幅広くなりました。様々な方々や組織の皆様に協力を仰ぎ、時に巻き込みながら仕事に取り組んでいます。以前と比べると社会的にも意義があり、かつ大きなインパクトを残せるようになってきたと感じています。

僕が入社当時には20人弱だった従業員の数も4年で90人程度になりました。従業員も日本人、メキシコ人のみならずセルビア人やベネズエラ人と、すごい多様性!メキシコ国内の拠点も確実に増えています。

Lluvia :  私は日本とメキシコという二つの文化が、より交わってきていると感じます。以前は日本人が会社の中心にいて、日本文化が強い印象でした。時が経って今は、Slackに流れるコミュニケーションの大部分はスペイン語で行われていますし、メキシコの文化を会社全体で取り入れるようになりつつあると思います。メンバーの誕生日をオフィスで皆がお祝いしたり、母の日やポサダ(忘年会)を各拠点で実施するようになりました。

私の友人の中にも、メキシコ国内の日系企業で勤務する人が数名いるのですが、ポジティブな意見がある反面「日本人は厳しい、閉鎖的である」等、ネガティブな話も耳にします。

もちろんEncounter Japanより規模が大きな企業がメキシコ国内では大半であるため、上司の方々は年配であることから、私の同世代のメキシコ人とは価値観が合わないことも仕方がないのかもしませんが、そんな話を聞くと「私たちと一緒に働く日本人達は違う!」と強く感じます。

Encounter Japanで私が共に働く日本人は、責任感はもちろんですが社内の従業員とフレンドリーに接することに加え、彼・彼女らを大切にしている。日本文化とメキシコ文化の良い点や考え方をどちらも取り入れて、バランスが取れ始めていることが嬉しいですね。

また私たちメキシコ人メンバーも少しずつではありますが、日本文化を以前より理解できるようになりつつあると思います。「期限や時間」に対しての感覚、計画的に仕事を進め、実現していくこと等、祐介をはじめとする日本人のメンバーから多くを日々学んでいます。

Yusuke: 確かに少しずつ、会社も大きくなってきて日本とメキシコとの交わりも深くなってきてるよね。

Lluvia: 個人的には、自分に自信が持てるようになったことは大きな変化です。入社当時、アシスタントだった時分には、周りに気を遣ってばかりいました。今は問題があってもTakeshiと相談して、自分で調べて解決策を講じて実行できます。

大学時代は、正直ほとんど勉強をしていませんでした。一方で、Encounter Japanに入社後は沢山勉強しています。研修を受講するのは勿論、参考書を読んだり、オンライン上で情報をインプットする等、自発的に学習を続けています。その結果、知識や知恵の引き出しが増えたので、組織が抱える問題や自身の業務についてレビューができますし、社内のメンバーに解決策や会計・労務の業務や在り方を教えることも出来るようになりました。

-2人とも勉強家ですよね。

Yusuke:入社当時は、誰も教えてくれなかったから・・。自ら勉強するしかなかったんですよね。自分で勉強して実践してきたからこそ、今メキシコで生き残ってるんだと思います。


-マネージャーとしてチームを率いる上で苦労することはどんなところでしょう?

Yusuke: 決断することでしょうか。日々大きな事案から小さなことまで、多くの決断をしますが西側や第三者にそれを委ねるのではなく「自身で決める」機会が増えてきました。自分のチームや顧客のために「最良」の決断をし続けることは、簡単なことではないと感じています。

また社内のメンバーが好きだからこそ「どうすれば共に成長し続けられるか」を常に考えていますが、人はそれぞれ異なる価値観や考え方を持っているので、難しいですね。それぞれに自身の人生があって、考え方も、育ってきた環境も、直面している問題も違う。多様性は大事にしているつもりですが、だからこそ、どのように関われば良いか悩むこともよくあります。

一方で、自分の会社やチームのことを顧客に褒められたり、チームのメンバーが会社やメンバーのことを友人や家族に話していると知った時は、とても嬉しい気持ちになります。

Lluvia:メキシコと日本の間では、財務や人事に関する考え方がまったく違うことがよくあります。私たちはメキシコを拠点としていますが、親会社が日本であるため日系企業としてのルールも存在することから、Takeshiには日本側の考えや会計・税務の知識について理解することも必要だと言われますね。まだまだ苦労することが多いです。

考え方が違うからこその苦労は「メキシコ人と日本人」という国籍が異なることで生じるものではなく、「価値観やバックグラウンドが異なる人間が集まる」企業においてはどこでも発生するものだと思います。国籍や立場に関わらず、お互いを理解することに努めることが大切だと感じています。

Yusuke:目指す方向は同じだけど、到達地点への山の登り方はみんな違うため、その違いを正すことが難しい。多様性がある当社だからこその悩みですね。


-今後Encounter Japanをどのような会社にして行きたいですか?

Yusuke: 僕たちの会社のビジョンは「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにすること」なので、メキシコに留まらず、今後もっと他のラテンアメリカ域内の国々にも進出していきたいです。そのためには、もっと会社の組織化が必要だと思っています。

レストランも店舗を増やし、新規事業にも着手していく。どんな商売も売上・利益を上げ続けていかないといけません。

そのためにもEncounter Japanのポジショニングについてより一層考える必要があります。「メキシコ×日本」の企業として、唯一無二の会社にしていきたいと考えています。

Lluvia: 祐介の言う通り、各部署の様々な仕事のプロセスをよりシステム化する必要があります。社内制度や各業務のルールなどが十分に整備されていないことは喫緊の課題です。

また個人的には「Encounter Japanで働いているの?かっこいい!」と多くの人々に思われる会社にしていきたいですね。「GAFAで働いているの?すごい!」というようなイメージです。私は外国人と働くことも好きなので、当社の拠点を日本、メキシコ、ブラジルというように増やし、よりインターナショナルな環境にしていきたいと思っています。もちろん、給料に関しても魅力的な会社でありつつ、働く環境や社会への存在意義についても、周りから「かっこいい」と思われる会社でありたいです。

Yusuke:そうだよね。そして今の自分たちの年代の人たちが活躍し続けられる会社でありたいですね。今後会社がより成長した後も、若い年代がマネージャーに抜擢されたり、新規事業に挑戦できる環境であってほしいです。若い人材が挑戦できる風土を残しながら、思いっきり活躍をできる会社をこれからも目指していきます。


今回は、Encounter Japanで若くしてマネージャーとして活躍する2人にインタビューを実施しました。国籍や部署は違えど、切磋琢磨する2人のこれまでの経験やこれから展望について、改めて知ることができました。


「食」を軸に日本とラテンアメリカの新たな歴史を創ることを目指すEncounter Japanでは、一緒に働く仲間を募集しています。

料理が好きな方、海外で挑戦してみたい方。

少しでもご興味のある方、まずはお話してみませんか?



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