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こんな時代だからこそQOLを見直そう!

こんにちは。人事チームの淺井です。


ここ最近は「コロナ」というキーワードを聞かない日はなく、日に日に増える感染者数に不安を感じながらお過ごしされてる方も多いのではないでしょうか。私も例に漏れずその一人です。


今日はこんな状況下でも、少しでも明るく前向きになれるような話題をお届けできればと思いこの表題のテーマについて少しお話しさせていただきたいと思います。


”QOL”って??

皆さん、「QOL」という言葉はご存知でしょうか?

私は恥ずかしながら、あかねに来て初めて聞いた言葉でした。

Quality Of Lifeの略で、一般的に「人生の質」や「生活の質」と訳され、私たちが生きる上での満足度を表す指標の一つです。

QOLの概念は、古くはソクラテスの「何よりも大切にすべきは、ただ生きることではなく、よく生きることである」からきているとも言われているそうです。

と、まぁこの辺はいろんなインターネットを参照しながら難しく書かせていただきましたが、要は人生をただ生きることではなく、充実させながら過ごしていきましょう、ということです。

介護の現場や末期癌治療の現場などでよく利用される言葉のようですが、私たちの日常でもこのQOLを意識するかどうかで「人生の質」が大きく変わってくると思うのです。


「人生が楽しい」=「人生の質が高い」?


とはいえ、人間何かを継続するということはとても気力のいること。無理やり良い生活を送ろう!と背伸びをするにはあまりにも人生は長いものです。まずは今現在の生活でQOLを意識できないかを考えてみたいと思います。

現在、この記事を書いている2020年4月の現状は半年前……いえ、1ヶ月前とすら大きく違った世界となっています。緊急事態宣言が発令され不要不急の外出制限となり、多くの職場でもテレワークが導入されました。「巣ごもり」という言葉がホットワードになるほど、家での生活がメインとなっています。

私は普段忙しく外を飛び回る方が好きだったので、緊急事態宣言から2週間経った今も、自宅メインの生活に慣れていないのが正直なところです。

仕事とプライベートのメリハリも難しく、困惑されている方も多いのではないでしょうか。オンオフの感覚が狂い、時間が流れ落ちていくような感覚になりませんか?少なくとも私はそのような感覚を漂っています。QOLでいうと、正直あまり高くない状態です。(あくまで私の場合の話です)

では、QOLを向上するため、「じゃあ家でできる趣味を見つけよう!」という話なのですが、「趣味」とは「楽しみとして愛好する事柄」という意味であり、無理やり見つけてくるものでもありません。(時間つぶしにゲームや料理を始めたが、継続しているうちにハマって趣味になる、という場合は別です。)


しかし私は思うのです、「楽しみがないと人生の質は低いのか?」と。


人生の質をどう意識するのか


突然ですが、木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」という本を読んだことがある方はいらっしゃるでしょうか。偶然にも、最近再放送でDVDがバカ売れ中の「野ブタをプロデュース。」の脚本を手がけた方が書いた小説です。

その本の中に、こんな描写があります。

「七草を刻んだ粥を食べ、豆をまき、次の朝、その豆を鳥が食べに来ているのを見つけ、春を感じ、桜を見て、苺ジャムを作る。新緑の匂いに気づき、梅干しを縁側に出しては干し、干してはしまいを繰り返す。折り紙で天の川を作って見せて一樹を驚かせ、花火をして、スイカを食べて、桃をむいた。小豆を煮て月見団子を作り、栗を渋皮のまま煮て瓶詰めにし、銀杏を拾って洗い、割って煎って、みんなで食べた。庭を金色に染めた落ち葉を掃いて、白菜を干して樽につけた。縁側で冷たい空気を胸いっぱい数と、気持ちがしゃんとなった。障子を張り替える時は、一樹と盛大に古い障子を破った。縁側に干した布団はふわふわだった。薄く積もった雪で作ったうさぎの目はナンテンの実で、それを一樹が小さな指で夢中になってつつく。そんなことだけで夕子は十分だった。」


私は初めてこの本を読んだ時、いやこの一節を読んだ時、とても心が温かくなったことを覚えています。

ここに書かれていることは、何も特別なことはありません。ありふれた春夏秋冬の日常を書いているだけですが、私にはとてもキラキラして映りました。


今回テーマにしている、「QOL」=「人生の質」をどう意識するか、ですが、もちろん千差万別いろんな考え方があって当然ですし、そうあるべきだと思います。

しかし、このコロナで行動が極端に制限されている中、私たちの身近なところにある小さな変化を発見し、すこしだけ家での生活を丁寧生きることを心がけるだけで、十分人生の質が変わるのではないかと私は思います。


一日の始まりに、窓を開け、大きく息を吸い込む。

窓から覗ける範囲の木々や花の移り変わりを観察したり、

差し込む光で日向ぼっこをするのもいいかもしれません。


先にも申しました通り、「人生の質」がどうしたら向上するか、それは千差万別です。今回私が書いたことが全く当てはまらない方も中にはいらっしゃると思います。自分なりのQOLを意識することで、少しだけ日々の生活に変化が起こるかもしれません。


私たち福祉に勤めるものとして、このテーマは永遠の課題であり、向き合っていくべきことだと思います。

皆さんもこれを機に、自分自身のQOLについて考えてみてはいかがでしょうか?


ご拝読ありがとうございました。

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