WebサイトやWebアプリの普及につれ、UI/UXデザインの重要性は高まり続けています。
当然検討されるべきUI/UXデザインですが、その実、何が最適解なのか?
というのがわかりにくい分野でもあります。
それと同じく、デザイナーはスキルアップやキャリアをどのように積み重ねていくべきなのかが見えづらく、「どのように成長していくべきなのか」が認識しづらい職種と言っても良いでしょう。
しかし、そのプロセスの見える化を行っているのが、デザイナーチームのチームリーダー小磯 雄大(こいそ たけひろ)さんです。
デザイナーチームを作った経緯と、
小磯さんが目指したこと、
さらに現在チーム内で取り組んでいることを聞きました!
デザイナーチームを発足して、見えてきたメンバーそれぞれの姿
――2021年1月にDiverseのデザイナーチームが発足したんですよね。
現在、デザイナーチームはどんな編成で、どんなことをしているのですか?
小磯:現在は5名の社員がいるチームです。HOP、youbride、YYCに携わっているデザイナーが在籍しています。ざっくり言うと「デザイン力を高めるためのアクション」が主な活動ですね。
他者のデザインを見て、フィードバックする機会を設けるほか、僕を相手に毎週1on1を行い、デザイナーひとりひとりと向き合う時間を取っています。
また、月の最後には、Diverseの評価シートと僕がつくった評価シートを渡し、自己評価を付けてもらっています。
僕からも評価を付けたうえで、自己評価と他己評価をそこで照らし合わせ1on1で話し合い、今月どれだけ目標に対して達成できたか、答え合わせをする機会を設けています。
――端的に言って、デザインチームを立ち上げてからメンバーに変化はありましたか?
小磯:半年間という短期間でも、メンバーの著しい成長を感じますね。デザイナーとしての総合値は、格段に上がっています。実際、評価をすることで「来月は、ここを課題にして頑張ろう」というメンバー自身のモチベーションにもつながっていると思いますね。
評価軸と目指すべき課題がクリアだから、スキルアップにつながる
――評価シートを拝見しましたが、確かにこれなら自分の課題到達度がはっきりわかりますし、逆に未到達の部分にかけて努力していこう、とシンプルに理解できますね!
小磯:そう言ってもらえてよかったです(笑)
UI/UXデザイナーとして何が必要か?という項目を1~5段階に分けているので、「今月は4段階まで進めることができた」「今月は2段階までしか達成できなかった」という風に達成度が一目瞭然でわかるようにしています。言葉ではなく、数字でジャッジされることが共通認識も生みますしね。できない部分だけではなく、成長も可視化できる点がメリットだなと感じています。
――なぜ、この評価シート導入に踏み切ったのでしょうか。
小磯:この評価シート導入には2つの大きな理由があるんです。
1つは、会社からの評価と自己評価の認識を合わせるためです。
デザイナーのよくある悩みのひとつが、「何でこの評価なんだろう」「何でこの給料なんだろう」という評価のズレをずっと経験してきました。評価軸が見えなかったから、どの方向に向かって努力すれば自分の評価が上がるのか、わからないモヤモヤがあったんです。ここが解消されればデザイナーは納得感もあるし、課題が分かれば正しい方向に努力ができるのに。そう思って、僕は評価シートを作成しました。
評価シートをつくることは、メンバーと会社の評価に対する認識を合わせる、そんな役割も持っています。さらに言えばここでの評価は市場評価にもつながります。
「自分がデザイナーとしてどれくらいの価値があるのか」
このシートを通して、市場からのポジションにも意識を向けてほしいと思っています。
2つ目は、デザイナーという職種の評価をしやすくするためです。
デザイナーって、何を軸にして評価すればいいのか、あいまいな部分が多いんですよ。なおかつ、デザイナーを正しく評価できる人も少ない。
例えば、PMから言われたモノをつくるのがデザイナーか?って言うとそうじゃないですよね。
たとえ間違っていてもいいから、自分で考えて答えを出したうえでデザインをするのが大事なんです。そうやって経験を積み重ねていった先に、そのサービスにとっての「正しいデザイン」が生まれてくる。これが評価のひとつに値すると僕は思っています。
デザイナーたちが積極的にアクションを起こせる機会の創出を
――お話を聞いていると、成長しかないデザイナーチームの状況に、ライターの私も入りたくなってきました…!
小磯:ありがとうございます(笑)
毎月評価を追いかけていると、前の評価から2に下がることもあるし、逆に4に上がることもあります。メンバーのみんなに言っているのは、「評価シートを5にすることが目的になるのではなく、あくまでもガイド的な役割で使ってほしい」ということです。
当然ですが、僕たちは「より良いプロダクトをつくりたい」という目標のもと、日々デザインをしているわけなので、手段が目的になってはダメなんですよね。
――そうですよね、「何のためにデザインをしているのか」ということも常に確認しながら進めていく必要がありますよね。最後に、今後デザイナーチームとして成し遂げていきたいことを教えてください!
小磯:はい!今後やりたいことは2つあります。
1つは、デザインレビューができる人材の育成です。少しずつデザインレビューをする機会を増やしていますが、これは経験が必要な部分もあるので、焦らずひとつずつ積み上げていきたいですね。
そしてもう1つは、「Design Principles」と呼ばれるデザインの原理をチーム内でつくり上げていくことです。
デザインするうえで、自分たちが正解だと思う、自分たちなりのルールを決めていくことで、デザインの幅が広がっていくはずです。チーム全員の力を合わせて、「Diverseらしさ」を追求していきたいですね。
――デザインチームの発展が楽しみです!
小磯:あらゆる事柄をスピード感を持って取り組んでいくのはもちろん、スキル面やプロダクト面においても屈強なチームでありたいと思っています。
さらに言えば、良いプロダクトを生み出し続けることと同時に「Diverseのデザインチームってこんなにいいところなんだ」っていうことを社内外に知らしめたいですね。
僕はそれも、今のチームなら必ずやれると信じています。
――小磯さん、ありがとうございました!
さて、Diverseでは現在下記の職種を
積極的に採用しております!
ご興味のある方はぜひお気軽にエントリーください!