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9か月の就活。幼少期から積み重ねた経験が導いたデジタルハリウッド

まずは簡単に自己紹介をお願いします

 2019年4月入社、大学事業部 学生支援グループの宮岡真優です。大学では商業を専攻し、マーケティングや広告論を学んでいました。

 趣味はギャラリー巡り、各地のサツマイモ探索や映画鑑賞です。特技はツボ押し、焼き芋づくり、モンゴル語で子守唄を歌うことです。初めて焼き芋を手作りしたときからサツマイモにハマり、大学ではサツマイモのマーケティングについて研究もしていました!


モンゴル語で子守歌ですか。宮岡さんはモンゴルに住んでいたことがあるんですよね。

 はい、親の転勤で6~9歳の間、ちょうど3年間ほどモンゴルに住んでいました。私が暮らしていた首都のウランバートルはマンションや建物がたくさんある都市ですが、当時の生活は日本では考えられないほど過酷でした。特に冬のモンゴルは-30度、防寒に防寒を重ね、目元しか露出しないのですが、まつげも凍ってしまうほど。

 もちろん、楽しかったこともたくさんあって、在籍していた現地の小学校で、クリスマスパーティーが催された際には、モンゴル人のクラスメイトと全員で『森のくまさん』をステージ上で合唱しました。今思うと、クリエイティブな場は言語の壁を越えて繋がっていける力があるかもしれないとその時に体感したように思います。


ずっと日本に住んでいると全く想像のつかない生活ですね。幼少期の3年というとその後の考え方に大きく影響がありそうですが、今に繋がっていると思うことはありますか?

 そうですね、すごく関係していると思います。

 モンゴルでは、現地の小学校に通っていたので日本人は私だけ。その環境に慣れていた私は、帰国後に通った小学校でひどくカルチャ―ショックを受け、暫く馴染むことができませんでした。

 特に、モンゴルと日本ではコミュニケーションのとり方に大きな違いがあり戸惑いました。家族や友人の支えの中で悩んでいた時期を乗り越えることができ、今では、多様な価値観や捉え方、伝え方が影響しあってこそ面白いことが生まれるのかもしれないと思っています。

 また、そうした経験もあって、双方向のコミュニケーションを強く意識しています。一方的にならないように、でも自分の考えも伝えられるように。ひとりひとり考え方や受け取り方が違うので、相手にとって最適なコミュニケーションを考えることを大切にしています。デジタルハリウッドでの業務においても、学生や教員とコミュニケーションをとる機会が多く、その際に多様な価値観を受け入れ一人一人に向き合っていきたいという気持ちを常に持っています。



幼少期から様々な経験をしてきた宮岡さんですが、大学時代はどんな就活をしていましたか?

 大学4年の4月にスタートして合同説明会に行って色んな企業を見ていたのですが、そのうちに自分は何をしたいんだろう、軸って何だろう、と思うようになりました。それから、これまでの人生を振り返って、私が大事にしたいフィールドは教育現場だということに気付いたのですが、これは9月頃なので就活の時期としては少しゆっくりですよね。その後、教育業界に絞って探していく中でデジタルハリウッドを見つけて12月頃に内定をいただきました。


どうして教育現場が大事にしたいフィールドだと思いましたか?

 教育現場でのアルバイトがきっかけです。高校を卒業するあたりから大学卒業までの5年間、あるNPO法人でアルバイトとして、幼児から小学生を対象にした造形ワークショップの講師やファシリテーターをしていたことがあります。具体的には、クレイアニメの制作・発表や、70種類以上もの材料の中から子どもが好きなものを選んで作品をつくるといった自由度の高いものまで色々です。バックグラウンドも価値観も多種多様な子供達は、グループワークや個人制作を通して協働性や創造性を養います。私達スタッフは、子どもが伸び伸びと成長していける場を目指すために、ワークショップの内容や伝え方について熟考することを欠かしません。そこでの経験から、個性を発揮しながら技術や能力を磨いていけるクリエイティブな教育現場への可能性を感じるきっかけとなり、大学卒業後も何らかの形で携わっていきたいと思うようになりました。



では、デジタルハリウッドに入社を決めた理由は?

 物心ついた頃から、ワクワクする方向に進もう!ということを大切にしています。デジタルハリウッド大学のタグライン『みんなを生きるな。自分を生きよう。』を初めて耳にした時、ワクワクが沸き上がり、この会社でなら、教育のカタチを色々な角度から捉えて、発信していけるように感じて入社を決めました。


デジタルハリウッドのどこにワクワクしましたか?

 『みんなを生きるな。自分を生きよう。』のタグラインは、企業研究の際に知り、大学が打ち出している点にインパクトを感じたと共に、この組織を表現している言葉なのかなと想像してワクワクしました。

 それをただの想像ではないと実感したのは選考の時です。書類選考で、いくつかの簡単なエッセイを書いて提出しましたが、“その人らしさ”を引き出してくれるような質問が多い印象を受けました。例えば、「10年後、なにをしたいですか?」とか「あなたの自慢はなんですか?」といったものです。

 面接時には、面接官が特技や趣味について熱心に耳を傾けてくださっていました。「どんなことをやっていきたい?」と聞かれたのも、学生ながら意見を求められた貴重な経験でした。他社でも良く聞かれる質問かもしれませんが、そのときはデフォルトの質問事項という印象はなく、“社歴や年齢には関係なく提案できる機会のある会社”という体質が感じられました。色々チャレンジできそうな組織だし、そういった教育機関は私が探していた中では見なかったので決め手になりました。


実際に入社してみてどうですか?

 イメージ通りで、挑戦できる環境ですが、実際にやってみると考えていたより難しいことも多いです。

 例えば、複数の場面で課題が発生して、それらを並行して解決しなければならないときは想像以上に大変です。教員からの要望や相談、学生対応が重なると、普段の業務をこなしながら、ひとつひとつ解決しなければならないので、優先順位をつけて冷静に対応しなければと思うのですがなかなか・・・(笑)臨機応変な対応力や柔軟性が磨かれるなぁと感じています。今はとにかく知識を吸収して、経験を積んでいるところです。


まもなく入社から一年経ちますが、今現在どんな仕事をしていますか?

 学生支援グループは授業運営や学生対応などを行う5S/ファイブエス(※1)というチームと、特別講義やイベントなどを企画するESLチーム(※2)の2つに分かれていて、私は5Sに所属しています。その中でも細かく業務が分かれていて、授業運営や学生対応の他に、時間割表の作成、教科書販売の手配、学内アルバイトの募集と管理などを担当しています。授業運営は、教室準備や教員とのやり取り、配布物の印刷等を行います。作成した時間割表は、毎日学内のサイネージで配信をしています。

 また本学では3年次から1年間履修するゼミという授業があり、私はこのゼミの運営管理を担当することになりました。ゼミを担当する教員は総勢25名いらっしゃいます。個々の学生が最善のゼミ選択をできるよう、これまではゼミ説明会を開催して相互理解を深めていました。来年度からは、よりミスマッチのない選択ができるよう、説明会に加えオンラインコミュニケーション等を充実するなど、学生の判断材料を増やしていく準備をしています。私はこのプロジェクト全体の企画を担当していますが、個々のゼミには私とは別に担当のスタッフがおり、このスタッフを通じて25名の教員にプロジェクトの構造や狙いを理解してもらうことがなかなか大変です。

 並行して一学年上のゼミからは卒業制作が提出される期間であり、未提出者を把握し追いかけるといった業務も担当しています。

 とにかく人との連携が多い仕事なので、それが楽しくもあり大変な部分でもあります。

※1.学生が入学してStudy , Skill up , Success , SatisfactionしてSmileで卒業する、という入学から卒業までをサポートするチーム

※2.Enriching Student Lifeの略。充実した学校生活を送ってほしいという想いが込められています。



働いていて楽しいこと、嬉しいことは何ですか?

 ひとつは、学生さんや教員の方々の笑顔を見られることです。普段廊下ですれ違った際、名前を呼んでくれる学生さんと出会ったときには、覚えてもらえていることを嬉しく思います。

 もう一つは、納得できる仕事ができた瞬間です。仕事の流れや学内システムの理解はもちろん、どんな構造のうえにビジネスが成り立っているか、その背景は何かを学び、自分の中に落とし込んで仕事ができると「達成できた!」という納得感を持つことができます。

 丁度、昨年の10月に教員総会という本学初開催となる教員同士の交流会の担当をしました。お話をいただいた時点で、企画自体は出来上がっていて、リストをもとに事前準備から運営までを担当しました。教員への告知方法を考えるところから始まり、スタッフィング、ケータリング注文、ゲストの手配や会場準備などを行いました。一番大変だったことは、他業務と同時並行でそれらの準備を進める必要があったことです。ケータリングの注文やゲストの手配は初めてだったので、どこから手をつけたらいいのか戸惑いました。その時に上司から、それぞれに必要なことや順序などのアドバイスをもらえて助かりました。当たり前のことかもしれないですが、色々な人の力が繋がって初めて学内イベントが完成されるのだということを体感しました。

 当日は、教員の笑顔を直に見ることができて嬉しかったです。「またやってほしい」という声もかけていただき、やり切ってよかったと思いましたし、納得した仕事ができたことへの喜びも感じました。

 デジタルハリウッド大学の教員は、それぞれの専門分野で今まさに活躍している方々ばかりです。教員総会は、教員同士が出会うことで、また新しい何かが生まれる場所に成り得る素敵なイベントなので、頑張ってよかったと思っています。


入社前後でギャップはありますか?

 社内の雰囲気がアットホームで皆さんが個性的だったことです。普段仕事をしている執務室はワンフロアで、部署ごとに机で島を分けていますが、部署の枠を超えて気さくに声をかけてくださる方もいて温かな空気感です。休憩時間にお話していると、面白い趣味や特技を持っている人が多くて、そのたびに色んなバックグラウンドを持った社員が集まってできている会社なのだと感動します。先ほどから登場している「みんなを生きるな。自分を生きよう。」は、単なる大学のタグラインに留まらず、社員ひとりひとりが体現しているという印象です。


デジタルハリウッドに入社してよかったと思うことは何ですか?

 日々が変化に富んでいること、色んなことに挑戦できて経験を積んでいけるという点です。担当業務で困ったことがあれば、先輩社員の知恵を拝借しながら、自分のやり方や考えを発信していけるので、大学のルールや決まりは大切にしながらも枠に捕らわれすぎず働くことができます。

 例えば、印象的だったのは、入社したての頃に、オープンキャンパスでキャンパスツアーを担当した時のことです。まだ館内のことをほとんど知らない状態でしたが、参加者に向けて教室や設備、学内のことをご案内する機会がありました。本番まで正直とても不安でしたが、ツアーのレクチャーをしてくださった先輩社員が、「本番は、自分らしく伸び伸びと楽しんでやってね!」と声をかけてくださったことが力になりました。思い返すと、本学の魅力を外部の方に伝えるという経験を通じて、私自身も学内に詳しくなれる有意義な時間だったと思います。

 また、モンゴルから帰国後の私にとって心の支えのひとつだった作品『名探偵コナン』のプロデューサーや脚本家の方が、本学の教員だと知った際には感動しました。主人公の江戸川コナンが、“真実はいつもひとつ”という信念を抱いてどんな難事件にも立ち向かっていく姿は、落ち込んでいる時に励ましてくれるような存在です。昨年春に開講された、特別講義『監督・プロデューサーが語る「名探偵コナン紺青の拳(フィスト) 」ができるまで』では来場者受付を担当し、思い出深いひと時となりました。


この1年間で成長したと思うところはありますか?

 まだ変わっている途中だと思うのですが…、伝え方を意識するようになりました。例えば、企画の説明や、上司への相談、報告など全ての場面において、まずは話の要点を端的に分かりやすく伝え、その後に説明をしていくということです。学生支援グループでは、本当に色々な方と連携して仕事をしていきますし、常にそれぞれが幾つかの案件を抱えています。ですので、相手の時間を必要以上に割かず、正確に理解してもらうために、伝え方を工夫する重要さをこの1年で学びました。

 まだまだ難しいと感じることは沢山ありますが、先輩職員の皆さんの支えの中で、色んなことにチャレンジさせていただいた1年目でした。この場を借りて心より感謝申し上げます!


これからやってみたいこと、できるようになりたいことはありますか?

 順応性を身につけ、視座を高めていきたいです。また突発的な業務がやってきても、しなやかに対応していけるようになりたいですね。

 そして、企画を実現させていける力も身につけていきたいと思います。そういった意味ではゼミマッチングの企画提案はその第一歩でした。将来的には“場のデザイン”をしてみたいです。デジタルハリウッドで働いていると日々新しいクリエイティブが生まれる瞬間を目にし、「私も何かやってみたい!」と好奇心を刺激されます。どんな“場のデザイン”か、については夢を膨らませているところですが、まずはデジタルハリウッドに根付いた文化を学び、私自身の経験値を増やしていきたいと思います。



デジタルハリウッドで働く人の共通点や、働く環境について教えてください。

 業務内容が多岐に渡り、デスクワークだけでなく、機材をセットする教室準備等のアクティブな業務もあるので、様々なことに挑戦していきたいというモチベーションは皆持っていると感じます。学生支援グループで言うと、業務が運営の細部にまでわたっているので、自分がどこを任せられるかわかりません。私だと、教科書販売の手配やゼミの担当などがありますが、他には成績づけや履修登録、留学生の対応など人によって内容も様々です。自分が得意なことを業務に組み込んで活かしていくこともできる環境だと思います。例えば、イベントのチラシなどの簡単な制作物であればIllustratorやPhotoshopを使って自分でつくることもあります。また、企画のチャンスも豊富なので、新しいことを生み出していきたい方にとっても良い職場だと感じています。


最後に、デジタルハリウッドで働くことに関心がある方へメッセージをお願いします。

 デジタルハリウッドは、大学事業、大学院事業、専門スクール事業、オンラインスクール事業など様々な年代の方が学べるデジタルコンテンツの人材養成スクールを展開しています。そこで働く私たちは、必ずしも初めからデジタルに強くなくてはならないかというと決してそうではありません。私自身、これまでどちらかといえばアナログ寄りの人間だったので、この会社に入ってから未知との遭遇の連続です。学生支援グループでは学生に機材を貸し出すことがあるのですが、初めは「GH3のカメラ?」「ズームマイク?」といった具合に何が何だかわからない状態でした。ですが、周りにサポートしてくれる方がいてくださるお陰で知識を得ることができて発見もあります。デジタルについて詳しくなれたり、企画ができたりと本当に色んな意味で自己成長に繋がる場面の多い職場です。

 また学生支援グループでは、これまでのシステムや業務内容のブラッシュアップが、スタッフ同士で行われる場面もよくあり、常に進化し続けていると感じます。最近では、提出された卒業制作課題のデータ化や学生・教職員が利用する新システムの導入などが行われました。私は卒業制作課題のデータ化を担当しましたが、詳細な運用法を決めるところから始まって、教員・学生に説明する為の資料作りやデータの取りまとめまでを上司に助言をいただきながらやり遂げました。入社一年目から様々なことに挑戦させていただけるので主体性も磨かれますし、ひとつひとつ皆でつくって運営しているという実感が得られるので、やりがいを持って働ける職場だと思います。

 デジタルハリウッドに通われる方が自分らしく輝ける教育現場の一翼となれるよう、これからも邁進していきたいです。

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