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国内最大級の店舗の口コミ・ランキングサイトでバス停周辺のお店検索を実現せよ!!(新卒エンジニアの開発ビハインドストーリー編)
「11年続けてきた"エキテン”ですけど、4月から"バステン”になるかもしれません・・・」
それは、まだ肌寒い3月のことだった。深刻そうな顔で、デスクにいた私のところに相談に来たのは、サービス開発部の澤谷くん。平成30年に入社した新卒若手エンジニアだ。
「・・・ん、えっ?ちょっと、もっと詳しく!!」
2月からサービス広報PRチームを立ち上げたばかりの私は、状況がよく理解できず、食べていたバームクーヘンを置いて、身を乗り出した。
詳細はこうだ。彼の話によると、これまで全国約9,000ヵ所の駅を基点にお店探しができるサイトとして月間利用者数約710万人、掲載店舗数466万店舗を誇ってきたエキテンが、今年の5月から、さらに約2万5,000ヵ所のバス停も基点にお店探しをできるようになるというのだ───
「これで、鉄道空白地帯のお店探しも、便利になると思うんすよ・・・」
澤谷くんの瞳には、第2の故郷・青森の農村地帯が映っていた。少子高齢化、地方の過疎化。彼のおじいちゃんが住む青森も例外ではないという。人口が減少してしまうと、鉄道の採算が合わず、在来線が廃線となる地域もある。在来線が廃線となれば、地域内外の人の行き来が減り、地元で昔から愛されてきたお店もシャッターを閉じていかざるを得ないだろう。
「僕たち、デザインワン・ジャパンのコーポレートミッションは、"世界を、活性化する。”こと。主力事業のエキテンで、もっときめ細かくお店を検索できることが、地方の活性化、日本の活性化、世界の活性化につながるはずなんです!」
澤谷くんの声が大きくなってくる。肩が、上下に揺れている。1990年台生まれって、さとり世代って言われたりするけど、結構アツいじゃないか。そんなことを思う。
そうなれば、広報としてやることはひとつ。澤谷くんはじめ、エキテンのサービス開発部というプロフェッショナル集団がアツい思いで実装した、「バス停検索機能」を、ユーザーや登録している店舗、そして社会へ認知を広げるために、情報を発信していくのだ。
「プレスリリースは、任せて。4月の機能リリースまで、全力で頑張ってね。」
こうして私達は、固く握手をして、それぞれの仕事に戻った─────
私はプレスリリースを作成するため、社内で取材を開始した。
ことの発端は、サービス開発部のディレクター、加藤智子さん。エキテンのサービス開発に携わって9年以上のベテランディレクターだ。
「鉄道空白地帯のお店もエキテンで検索できるようバス停検索機能を実装しよう」と智子さんがプロジェクトを立ち上げ、要件がまとめられていったのだ。
「バス停検索機能の実装」といっても、ただバス停のデータを投入して、ユーザーがお店を検索する際にバス停を基点に検索できるようにするだけではない。自店の情報を掲載しているお店側の管理画面でもバス停を登録できるようにする必要がある。また、エキテン側のスタッフが店舗ページの管理をするための画面にもデータを反映させる必要もある。さらに、ユーザビリティを考慮すると、バス停からお店までの距離もでたほうが・・・
一口に、「バス停検索機能の実装」といっても、裏には検討しないといけない仕様、解決しないといけない課題がたくさん生じてくるものなのだということを、入念に作り込まれた企画書や仕様書を閲覧しながら、思わず天を仰いで嘆息した。
当時、エキテンの開発部では、"今期、取り組む課題”を一覧化し、どのプロジェクトを担当するかは基本的にエンジニアに希望を募って、本人の意向を取り入れていた。そこで、この「バス停検索機能の実装」プロジェクトの開発に手を上げたのが、冒頭に登場した新卒エンジニアの澤谷くんだったのだ。そして、もうひとり、ショートカットの似合う女性エンジニア、奥津さんも手を上げ、アサインされた。
若手にもチャレンジングなプロジェクトに取り組むチャンスがあるのも、この会社の特徴だ。
プロジェクト進行の履歴をドキュメントで遡ると、奥津さんや澤谷くんが度重なるエラーにめげず、社歴の長いエンジニアにレビューを受けたり、ディレクターと仕様の調整をしながら試行錯誤して開発作業をすすめていく様子がわかる。
影響範囲の広いプロジェクトだが、ひとつひとつの課題を、丁寧に、着実に技術で解決し機能を実装していく過程には、奥津さんや澤谷くんの技術力と責任感、それを支える周りのチームワークの良さがにじみ出ていた。
ディレクターやエンジニアだけではない。デザイナーやコーダーなど、プロジェクトの関係者の、そう、全員が、コーポレートミッション"世界を、活性化する。”を実現するために一丸となり、4月22日のリリースに向けてそれぞれの職務を全うしていく。ひとつの課題に対し、メンバー全員が自身の専門分野でのプロフェッショナリズムを遺憾なく発揮している様子は、まるで仕事人のドキュメント番組を見ているような感覚だ。
結果、バス停検索機能の実装により、エキテン掲載店舗における、半径1キロ以内の公共交通機関表示のカバー率※は、当社比1.56倍となったのだ。(※半径1キロ以内に最寄の駅やバス停がある店舗。2019年4月調査時点)
ここまで情報が揃ったら、広報としては一人でも多くの人に成果物を届けたい!世界の中心で、バス停検索を叫びたい!!
プロジェクト関係者の想いを指に乗せて、広報・仲島はキーボードを打ち始めた─────
広報ビハインドストーリー編に続く(7月16日公開予定。乞うご期待。)
若手にもチャレンジングなプロジェクトに取り組むチャンスが、ここにはたくさんあります。