1
/
5

ゲーム業界の中でも価値の高いクリエイターを育成したい、それがデザイン部のビジョン

DeNA Games Tokyo(以下DGT)で働くメンバーをカジュアルに紹介させていただく「Dgt People」。

私たちDGTはどんな会社で、どんなメンバーがどんなことを考えて働いているのか。メンバーのインタビューを通して感じ取っていただけたら嬉しいです。

Dgt Peopleの2人目は、クリエイティブディレクターの松本一葉です。

■クリエイターの原点は「ノートの落書き」

ーー新卒で入社したときはどんなお仕事をしていたのですか?

MRでした。大学の学部は体育学部で、棒高跳びをやっていました。この学部は体育の教員を目指す人が多かったです。

ーー教員を目指す方が多い中、なぜMRだったのですか?

僕が就職したのには2つの目的がありました。

1つは、やっぱり僕も教員になりたくて。教員採用試験の勉強がしたかったので、ある程度まとまった時間が必要でした。在学中、あまり勉強していなかったので(笑)

もう1つは、教育実習のときに気づいたのですが、大学を出てすぐに教員になるより、社会人を経験した方がいいなって思ったからです。

教育実習のとき、高校3年生を担当していたのですが、進路で悩んでいる子が多くて。こういう子たちの話を聞いてアドバイスをするためにも、社会に出ることが大事だなって思い、まずは社会に出ようと決めました。

そんなとき、大学の先輩でMRの方がいて、教員になることを相談していたら、もしかしたら働きながらでも実現できるかもしれない、と話していただいたんです。短絡的ですが、それでMRになりました(笑)

ーークリエイターはいつ頃から目指していたのですか?

そうですね、当時からMRをずっと続けていくイメージはつかなかったです。何年かMRを続けていくうち、本当に教員になりたいかも迷い始めて……。そこで、自分が本当に何やりたいんだろうと考えました。

以前、友人からHPのデザインをしてほしいって頼まれてつくったんです。もともと母親がデザイナーだったのもあって、PhotoshopやIllustratorなどのツールは使えました。つくってるうちに「モノをつくるって楽しい」って思って。それでクリエイターの道を目指そうと決めました。

ただ、クリエイターを目指すといっても、美大を出てないのはハンデだしコンプレックスだったんです。無理かなって思ったけど、「無理かどうかはやってから考えよう」と思い立って夜間のデザイン系の学校に通い出しました。

ーーここでクリエイターの道を歩み始めたのですね!

はい、日中はMRの仕事をして夜は夜間学校でデザインの勉強をしてましたね。その後、夜間学校で知り合った方にデザインの仕事をさせていただきました。モノをつくるって楽しくて、「やっぱりこれだわ」って思いました。実際はデザインの作業よりも事務作業が多かったですけど(笑)

形になるモノを残すのがやっぱり嬉しいし、人に喜んでもらえるっていうのが何ともいえない喜びや達成感になるんです。

ーーもともとモノづくりが好きだったのですか?

大好きでした。原点は落書きですね。実家で小学生の頃のノートを開いたら、全部イラスト(笑)国語、算数、理科、社会、全部のノートに落書きがあって。母親が実家を掃除してるとき、僕のノートを見つけて開いたらしいんですね。そしたら、「何の教科のノートかわからない」って写真を送ってきました(笑)

ーーモノづくりがお好きでしたら美術系の学校や学部も進学の選択肢だったと思うのですが、なぜ体育学部を選んだのですか?

モノづくりは好きなのですが、体を動かすのも好きなんです。中学も高校もずっと部活で棒高跳びをやってて、結果も残せるようになってました。高校3年生のときに国体で2位になったことが、体育大学へ進学するきっかけになりましたね。

結局、中学からはじめて10年ほど棒高跳びを続けましたが、社会人になってからは一切やることがなかったです(笑)

社会人になって棒高跳びをしなくなって気づいたんです。本当に好きなことって、誰にも何もいわれずに無心で続けているはずだって。そういった意味でいうと、棒高跳びは好きなんですけど、本当の意味で好きではなかったのかもしれません。

本当に自分のやりたいことって何だろうって、社会人4年目のとき、初めて自己分析ができた気がします。このとき、何がやりたいのかって考えながら絵を書いてたんです。「やりたいのはこれじゃん」って思いました(笑)

今まではいろんな理由を付けて、自分を直視していなかったんですけど、自分と向き合ったら、やっぱりしっくりくるのはモノをつくってるときだったんです。

ここで確信しました。「モノづくりの世界に行こう」って。

■ゲームは人の感情に働きかけられるクリエイティブを提案できる

ーーこのとき、デザイナーとして生きていく決心をしたのですね!

はい。その後は、知り合いのデザイン事務所でお仕事させていただいているとき、事務所の方から「東京に出てみれば?」ってお話をしていただきました。この方から東京のデザイン事務所をご紹介いただいて、東京へ出る決心がつきました。

ですが、東京のデザイン事務所に話がうまく伝わってなくて。その事務所を訪ねたら「雇う余裕がない」といわれてしまい、東京に来ていきなり無職です(笑)その瞬間、終わったって思いましたね。

その後、食べるためにフリーランスとして活動を始めました。知り合いに紹介してもらった建築事務所のホームページや飲食店のフライヤーをつくったり。何とかデザインの仕事をして実績を重ねました。このとき、27歳になっていたのですが、ラーメン屋のバイトもしてました(笑)

ーーいつゲーム業界でのキャリアが始まるのでしょうか(笑)

その後、縁あって、ゲーム会社のクリエイティブ部門に足がかりができたんです!そのときはゲーム会社に行きたかったわけではなく、どんなことでもいいのでクリエイティブな仕事がしたい、その仕事を通して満たされることがしたかったんです。

入社後はWebディレクションをしていました。といっても KPIを追ったり資料をつくったりといった業務が多くて。Webディレクションという肩書きながらも、あまりクリエイティブな業務ではなかったですね。その業務自体は「何か違うなぁ」と思ったけど、社内には確実にクリエイティブな仕事があったんです。

ですので、社内の人とコミュニケーションをとって、自分がデザインできるってことを知ってもらうためのきっかけづくりをしていました。その甲斐あって、ゲーム内のアイテムやカードをつくらせてもらえることになったんです!つくりながら、やっぱりモノづくりって楽しいなって思いました。

ーー次の会社に転職した理由はどんなところにあったのですか?

本格的にデザインをやりたいなと思ったのと、いろんなことにチャレンジしたいと思ったのがきっかけです。一番は、ゲームをつくること全部に触れたい、と思ったので、制作会社に転職しました。

もともとはゲームでなくてもよかったのですか、1社目の経験で、ゲームって面白いなぁと思ったんです。つくったモノをプレイヤーに遊んでもらい、反応をもらえるなんて面白いなって。他のサービスでは体験できないことだと思います。人の感情に働きかけるクリエイティブを提案するっていうところに面白さを感じました。

今思えば、このときに今後のキャリアはゲームって固まりました。

ーー次もゲーム会社に転職をしたのですね。

次はアプリタイトルを手がける会社へ転職しました。

2社目の制作会社である程度、つくる経験はできたと思ったんです。イラストのディレクションから制作、UI設計などの経験は積めました。おそらく20タイトルぐらいに関わったのではないかと思います。

案件数をかなりこなしたので、スキルアップをして自信がついていました。なので、今の状態でどれぐらい戦えるのかなって、チャレンジしたかったんです。ゲームとゲーム以外のこともできる会社でチャレンジもしてみようと思いました。

ーー3社目のゲーム会社に転職した決め手は?

3社目に決めた理由は、クリエイティブに力を入れてることと、ゲームだけではなく、ゲーム以外のこともやっていていたからです。あと、クリエイティブに熱が入っている会社だったので、自分の志向とマッチしてるなぁと思っていました。

入社後、最初はネイティブアプリのUIデザインやクリエイティブディレクターを担当していました。

ーーデザイナーとして順調にスキルアップを重ねてますね!

スキルという面ではそうかもしれませんが、仕事の仕方として、もっとプレイヤーに向き合いたいなって思ってました。僕はプレイヤーにクオリティの高いモノを届けてて、満足してもらいたかったんです。

自分自身が100%理解して、納得して、モノづくりをしたい。プレイヤーのことをもっと考えたい。どういう状態でモノづくりをするのが自分にとってハッピーで、どんな人たちと一緒にモノづくりがしたいのか、考えるきっかけになりました。この点は非常に良かったですね。

■プレイヤーのことを想い、モノをつくって届けられるのがDGT

ーーDeNA Games Tokyo(DGT)に転職した理由は?

このときはゲームだけでなく、ゲーム以外の会社も見ていました。ただやっぱり、ゲームの面白さを超えられなかったんです。

僕が入社した2015年12月はDGTが立ち上げのフェーズだったというのも大きかったです。面接したときはオフィスもなかったですし。スタートアップの会社に関われるなんて面白いと思いましたね。なかなかできない経験です。

面接では当時デザイン部の部長だった楠さん(現取締役)が担当してくれて。地元が一緒で同い年ということもわかって、いい出会いになりました。

DGTの事業がゲーム運営に特化しているというのも大きかったです。僕はプレイヤーにサービスを届けたいと思っていたので、自分の考えとマッチしました。ゲームは好きですけど、ゲームをつくるのも好きなんです。プレイヤーにモノを届けられるっていうのが自分は1番好き。

仕事をしている根本の部分は、プレイヤーにモノをつくって届けたいって想いがあるからです。

ーーDeNA Games Tokyo(DGT)はどんな会社だと思われますか?

変化し続ける会社だと思います。入社してから3年以上DGTを見ていますが、どんどん会社の顔が変わってます。それが面白いですね。

■価値の高いクリエイターを育成したい

ーーDeNA Games Tokyo(DGT)のデザイン部をどんな組織にしたいですか?

ゲーム業界の中でも価値が高いといってもらえるようなクリエイターを多く育成したいですね。

あとは単純に思うのは、モノづくりが好き、楽しい、と思える現場にしたいです。自分自身も面白いところで働きたいですし、楽しいところでモノをつくっていたいんです。気軽に違うチームや職種の方と話して、発想をぶつけ合って、いいアイディアがどんどん出るような文化にもしたいですね。きっとこういう環境の方が、考えもしなかったアイディアが出ると思うんです。

ーー今、DeNA Games Tokyo(DGT)のデザイン部で取り組まれていることはありますか?

DGTのメンバーには、業界でも価値のあるクリエイターになって欲しいと思っています。そのためにも今は、デザイン部をどんな組織にしていこうか考えています。

本当にプレイヤーと真摯に向き合ってモノをつくれる組織とは何か?自分のなかで理想を設計している最中です。そこから現状との差分を抽出し、課題化して計画に落とし込んでいこうと思っています。

組織作りも大きくいえばモノづくりの一つかなって思ってます。とにかく面白いですね。多分、失敗もするでしょう。でも正解なんてないのかもしれません。今は自分の中で考えられることを計画し、実行していきたいですね。

ーーお休みの日はどんなことをされてるのですか?

「Nintendo Switch」の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をやってます。

体を動かすのも好きなので、自転車にも乗ってますよ。ロードバイクなのですが、パーツをいじったりするのが好きですね。都内から鎌倉まで行くと片道約50km、往復で約100kmと、僕にはちょうどいいぐらいの距離なんです。

あと、クリエイターの先輩に習って石鹸をつくったり、料理も好きですね。ラーメン屋でバイトしてたので、鍋振るのもうまいと思いますよ!

あ、休みの日でもやっぱりモノをつくってますね(笑)

ーーありがとうございました!

DeNA Games Tokyo's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings