企業理念 | 株式会社サイバーレコード
サイバーレコードの企業理念は、「挑戦する地域を創り続ける」を使命に掲げ、挑戦を支えるECのインフラ「WithEC」の実現を目指しています。素直・スピード・変化・楽しむの4つの価値観を大切に、EC支援を通じて地域の成長に貢献します。
https://www.cyber-records.co.jp/about/philosophy/
AIやテクノロジーを導入しても、業務が本質的に楽にならない。
ツールは増えたのに、現場はむしろ複雑になっている。
そんな違和感を、組織の“構造”から解きほぐそうとしているのが、サイバーレコードのAX推進本部です。
そのAX推進本部を管掌しているのが、針北さん。
エンジニア、ディレクター、フリーランス、プロダクトマネージャーと立場を変えながら、一貫して「技術で人の課題を解くこと」に向き合ってきました。
本人は「最初から明確な軸があったわけではない」と語りますが、話を聞く中で見えてきたのは、業務や組織を“構造”から捉え直し、多少不完全でもまず形にして前に進める突破力でした。
本記事では、針北さんがこれまでどんな選択を重ねてきたのか、そしてAX推進本部という仕事が、なぜ今サイバーレコードにとって重要なのかを掘り下げていきます。
AX推進本部という仕事
キャリアの歩みと、一貫している軸
「突破力」という自分らしさ
サイバーレコードとの出会い
AX推進本部として目指していること
未来の仲間へのメッセージ
上級執行役員 針北 陽平
ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)に新卒入社後、複数のベンチャー企業を経てフリーランスとして活動。2015年に株式会社オープンエイトに執行役員として参画し、新規事業の立ち上げ・事業責任者を務める。2021年にChatwork株式会社(現株式会社kubell)に入社し、Director of Product ManagementとしてChatworkプロダクトのグロース責任者として従事。2024年、サイバーレコードに入社。
―― まず、現在の役割について教えてください。
針北さん:
サイバーレコードでは、AX推進本部という部署を担当しています。
ひと言でいうと、「AIやテクノロジーを活用しながら、サイバーレコード全体の業務構造を見直し、生産性を底上げしていくチーム」です。
今は主に、ふるさと納税事業の運用業務を対象に、寄附受付、返礼品管理、発注、問い合わせ対応など、日常的に回っている業務を一つひとつ分解して、「どこに無駄があるのか」「どこをAIやツールで代替できるのか」「そもそも本当に必要な業務なのか」を、とことん探しています。
単にツールを入れるのではなく、業務の前提やルール、データの持ち方まで含めて構造から見直し、再現性のあるオペレーションとして定着させることを大切にしています。
現場に深く入り込みながら、一つひとつ泥臭く作り変えていく。やっていること自体は正直とても地味ですが、AX推進本部は事業の土台を支える重要な部署だと思っています。
―― これまでのキャリアについても教えて下さい。最初はエンジニアだったんですよね?
針北さん:
2008年にヤフーへWebエンジニアとして新卒入社しました。まずは開発の現場で、技術の基礎力と、ユーザー体験を支える仕組みづくりを学んだのがスタートです。当時は、「キャリアをどう作るか」ということをそこまで考えていたわけではなくて、目の前の仕事をちゃんとやる、技術を身につける、という感覚が強かったですね。
その後スタートアップに移り、ディレクターとしてプロダクト開発に携わるようになります。ここが最初の大きな転機でした。技術とビジネスの両面を見る経験を積みながら、「作ること」そのものよりも「誰のどんな課題をどう解くのか」を強く意識するようになったんです。
途中でフリーランスに転身し、新規事業立ち上げを中心に、かなり幅広いプロジェクトに関わりました。
―― フリーランスになった理由を教えて下さい。
針北さん:
スタートアップで新規事業を立ち上げていく中で、「あ、これ自分でもできるな」と思ったのがきっかけでした。独立したい、というよりは、「企業の中でやっているこの動きなら、自分一人でもやれるかもしれない」という感覚が近かったです。
フリーランスになってからは、新規事業の立ち上げを中心に、ディレクターもやるし、デザインもやるし、カメラマンもやる。本当に何でもやっていました。正直、「これでキャリアとして大丈夫なのかな」と思うこともありました(笑)
―― 災害支援の活動をされていたのもその時期ですか?
針北さん:
はい。気仙沼や女川で、1年くらい関わっていました。サッカークラブやカキの養殖をしている人たち、カツオ漁師さんなどのお手伝いをしていました。
その中で、強く残っている感覚があります。
それが、「想いがあっても、それだけでは続かないことが多い」ということです。
現地には本当に熱量の高い人がたくさんいました。でも、人の頑張りに頼り続ける形だと、どこかで無理が出る。「じゃあ、どうすれば続く形になるんだろう」というのは、その頃からずっと考えるようになりました。
その後、当時一緒に仕事をしていたご縁でOPEN8に参画し、そこでも様々な新規事業の立ち上げを行っていました。事業とプロダクトの両面から「会社を成長させる」ということに深く向き合った時期だったと思います。
さらに2021年からはChatwork(現kubell)でプロダクトマネージャーを務めましたが、この時期はプロダクトのグロースだけでなく、組織や意思決定の構造にも向き合いました。非連続な成長を続けるためには、施策以前に「意思決定の構造」や「組織の連携の仕組み」がボトルネックとなり、価値創出の質やスピードを大きく左右することが多いと痛感したんです。その経験から、「人が頑張る前に、まず構造を整える」という考え方が自分の軸になりました。
こうして振り返ると、自分のキャリアの中で一貫しているのは「技術を通じて人の課題を解決すること」と、「表面的ではなく構造から改善すること」ですね。今のAX推進の仕事も、その延長線上にあると思います。
―― ご自身では、どんな性格だと思いますか?
針北さん:
一言で表すと、「突破力があるタイプ」だと思います。
完璧に設計してから動くというより、多少粗くてもまず形にして前に進めることを大事にしています。考えるだけで止まるより、一度アウトプットして、そこから修正していく。そのほうが結果的に早いことが多いと感じています。周囲からも、「とりあえず形にするのが早い」と言われることが多いですね。状況が整理しきれていない中でも、一歩目を踏み出す役回りになることが多い気がします。
一方で、意外だねと言われるのは、実はかなり内向的なところです。根はわりと根暗で、常に前に出たいタイプではありません。でも、考えきったあとは迷わず踏み出す。そのギャップで驚かれるのかもしれません。
―― 熊本に移住したのはいつですか?
針北さん:
2021年の12月です。Chatwork(現kubell)でプロダクトマネージャーとして働いていた時期で、ちょうどコロナ禍でフルリモートが成立する環境だったというのと、2人目の子どもが生まれるタイミングでもありました。「仕事と家族の時間をどう両立するか」を本気で考えた結果、生活の拠点を熊本に移す決断をしました。
移住してみて、場所に縛られずに高い視座で仕事に向き合える感覚が、自分には合っているなと実感しています。現在は8歳の長女、3歳の次女、1歳の長男を育てる3児の父で、熊本生活は今年で丸4年になります。
―― サイバーレコードを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
針北さん:
知人からの紹介がきっかけです。
正直に言うと、最初は「地方にもこんな会社があるんだ」という驚きが大きかったですね。地域に拠点を置きながら、事業としてもしっかりとしたステージに立ち、成長をつづけている。その事実自体がとても印象的でした。
当時転職を考えていた時期ではなかったのですが、話を聞く中で、これまで自分がやってきたプロダクトや組織づくりの経験が、この会社のフェーズとうまく噛み合いそうだなと強く感じました。また、せっかく熊本に来たのだから、熊本に根ざしながら高い視座で事業に取り組んでいる会社に、人生としてコミットするのもいい選択なんじゃないか、と考えるようになりました。
―― 最終的にサイバーレコードに入社された理由を教えてください。
針北さん:
はじめは業務委託として関わる中で、代表の増田と一緒にMVVや中期経営計画を刷新するプロジェクトに携わったことが、一番の決め手でした。
会社がどんな世界を目指していて、これからどこへ向かおうとしているのかを、かなり解像度高く共有してもらえたんです。一緒に言葉をつくり、事業や組織の構造を整理しながら未来像を描く中で、「これは単なる業務委託として関わっている感覚とは違うな」と思いました。
完成した会社の将来像を見たとき、理屈ではなく、純粋にワクワクしている自分がいた。「この世界観を、当事者として実現したい」と自然に思えました。
サイバーレコードの「地方発」という特性は、地域に閉じるということではなくて、地域や現場に近い場所で本質的な課題に向き合えるという強さだと思っています。
地域や自治体と直接向き合いながら事業をつくる中で、自分のこれまでの経験も、より意味のある形で活かせると感じました。
転職というより、「この未来にコミットする選択だ」と腹落ちした。それが、サイバーレコードを選んだ理由です。
―― 今後、AX推進本部として目指していることは?
針北さん:
サイバーレコードがこれまで取り組んできた事業や組織のあり方を、AIを前提に、もう一段スケールできる形へ進化させていきたいです。
事業の面では、ふるさと納税やEC支援といった既存の領域を、AIによってより安定的に、より大きな価値を生み出せる形にしたいと考えています。単に業務を効率化するのではなく、運用そのものを再設計することで、人の手や属人性がボトルネックになっていた部分を解消し、価値を継続的に届けられる状態をつくっていきたいです。
組織面では、「AIを使える人を増やす」ではなく「AIを前提に考えられる組織」をつくることを目指しています。業務設計や意思決定の構造の中に、最初からAIが自然に組み込まれている。誰か一部の人だけが詳しい状態ではなく、それが当たり前として回っている。AX推進本部は、そうした組織の土台をつくる役割だと思っています。
社会に対しては、地域企業や自治体の価値が、正しく届く状態をつくりたいです。地域企業や自治体には、本来価値があるのに、うまく外に届いていないケースがたくさんあります。AIを活用することで、そうした価値が正しく届き、持続的に成長していく状態をつくりたい。
その先に描いているビジョンは、サイバーレコードが「価値が届く状態を設計できる会社」になることです。3〜5年後のサイバーレコードの理想像を言葉にすると、「価値はあるのに届いていなかった事業や地域を、当たり前に成長させられる会社」。
ECやふるさと納税に限らず、AIやデータ、運用の力を使って、事業そのものを再設計できる存在になっていたいと考えています。
―― チーム運営で意識していることはありますか?
針北さん:
一番大切にしているのは、「自律的に動けるチームであること」です。
AX推進の仕事には、最初から正解があることはほとんどありません。だからこそ、トップダウンで答えを渡すのではなく、現場のメンバーが主語になって考えることを大切にしています。
何か壁にぶつかったときも、私が答えを出すのではなく、一緒に構造を分解しながら次の一手を考える。その対話を重ねることで、少しずつ個人もチームも強くなっていくと感じています。
受け身だったメンバーが、業務改善をやり切ったあとに「次はここを変えたい」と自分から提案してくれる瞬間は、とても嬉しいですね。
―― 最後に、これから一緒に働く未来の仲間へ伝えたいことはありますか?
針北さん:
サイバーレコードは、まだまだ変化の途中にある会社です。正解が最初から用意されている仕事ばかりではありません。そのため、「決まった答えをもらって動きたい人」や、「完成された仕組みの中で成果を出したい人」にとっては、正直やりづらさを感じる場面もあると思います。
一方で、まだ整っていないからこそ、構造から考え、手を動かしながら形にしていくことを面白がれる人にとっては、これ以上なくハマる環境です。失敗を恐れず、一度やってみて、そこから学び、次に活かす。そうしたプロセスそのものを価値だと思える人とは、きっといいチームになれると思っています。
完成された会社に参加するのではなく、これからのサイバーレコードを一緒につくっていく。そんな感覚に少しでも共感してもらえたら、ぜひ一度話してみたいですね。
針北さん、お忙しい中ありがとうございました!