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サステナビリティ活動で見えた、社員の前向きな変化

投資家のアドバイスがきっかけとなり、始めたCureAppのサステナブル活動。発足当初は社外のステークホルダーとの関係構築を狙いとしていましたが、思いがけず、社内のメンバーのモチベーションアップに貢献しているといいます。

CureAppのサステナブル活動とは一体どのようなものなのか。経営企画部の西岡に聞いてみました。


西岡勇太(にしおか ゆうた)
所属部署:経営企画部/資金調達・IPO/サステナビリティ・IMM/FP&A

経歴
武田薬品工業株式会社でMRおよび営業教育部などを経て、2020年4月 CureApp入社。経営企画部 資金調達・IPO/サステナビリティ・IMMプロジェクトリーダー。2021年3月 名古屋商科大学大学院マネジメント研究科(Executive MBA)修了。

社会へのインパクトを可視化するために

――CureAppのサステナビリティ活動が発足した経緯を教えてください。

2021年に行った6回目の資金調達が、活動のきっかけになりました。

資金調達で出会った投資家の「はたらくFUND」の方から、「CureAppのミッションは素晴らしいけど、それが社会にどれくらいインパクトを与えてるかを可視化したほうがいい」とアドバイスを頂いたのです。

確かにCureAppは“ソフトウェアで「治療」を再創造する”というミッションを掲げていますし、全ての人が安心して良質な医療を享受する世界を作ることを目標にしています。CureAppの事業が社会貢献に繋がることは比較的分かりやすいと思います。

その一方で、自分たちの活動が、実際にどれくらい目標に近づいているのかが把握しきれていない状態でもありました。

そこで、まずはCFOの久納と2人で、CureAppの事業活動を因数分解し、どのようなロジックでミッション・パーパスに近づいているのかをロジックモデルとして可視化しました。ロジックモデルは経営陣と何度も議論を行い、完成させました。

――活動は、具体的にどのような内容になりますか?

まず一番大事にしている重要項目は、事業を通して解決に貢献していきたいと思っている「医療格差」、「高騰する医療費」、「治療空白」、そして「医療の質のばらつき」の4つの社会課題に関する項目です。

これらの課題を解決するためにCureAppでは、「ソフトウェアで『治療』を再創造する」をミッションとして掲げ、治療アプリという新しい治療モダリティの社会実装を通じて、すべての人が安心して良質な医療を受けられる社会を実現したいと考えています。

SDGSのゴールとしては、「3.すべての人に健康と福祉を」と「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」が当たります。

最初に活動として行ったのが、各課題に対して、CureAppとしてどのような社会を目指すのか目標やゴールを明らかにすることです。そして、それぞれのゴールの手前にKPIを設定し、治療アプリの開発や普及が、どのようにゴールに貢献するかモニタリングできるようにしたロジックモデルを整備しました。

また、ここまで説明した事業に直接紐づくロジックモデル以外にも、「従業員の健康・安全」や、「人材育成」、「D&I」「ガバナンス体制」などの複数の項目を掲げて、活動しています。

トピックは多岐にわたるので、社内から専門の方を集め、10名のプロジェクトチームで活動をしています。

*CureAppのサステナビリティの取り組み

活動のアウトプットは、社内からも注目度が高いコンテンツに

――活動はどのように進めていますか。

週に一回、1時間の定例ミーティングを設定して進めています。

それぞれの担当がゴールに対する目標を決めて、定めた時間で他メンバーと集中して検討しながら進めていきます。このプロジェクトの今期の目標としては、社内外のCureAppへの関心度合い(エンゲージメント)を高めていくことです。

――サステナビリティ活動を始めてみて、気づいた事は?

元々の狙いとしては、ステークホルダーに関心を向けてもらうため、という所がありました。

でも活動をする中で、社外だけでなく社内にも大きな影響力があることに気づきました。例えば、全社会への共有や新入社員研修などで、サステナビリティ活動のことを話すと、いつも、とてもいい反響があるんです。また採用活動をする際に、採用候補者の方からも良い反応を頂くこともあります。

この活動が、社外だけではなく社内からも注目度が高いコンテンツになり得るということは、私としては新しい発見でした。

社員のモチベーションにもつながっている

――サステナビリティ活動をしてみて良かった事は?

会社にとっての重要課題や、大事にしていきたいこと、気にしなければならないことが、活動によって、より明確になりました。経営陣の立場から見ても、ある意味、羅針盤のような形で整理ができたのではないかと思います。

また社会課題に紐づく目標を可視化して明確にしたことによって、ミッションや目標がどこまで達成できているか、輪郭がはっきりして、社員共通の目線が持てるようになりました。

CureAppは事業の内容に強く共感して入社する方がとても多い会社です。この活動が社外の方に事業価値を周知するだけではなく、社員や採用候補者にとっても、大きなモチベーションにつながっているのは、この活動をして良かった事だと思います。

――活動の今後の展望について教えてください。

短期的には、この活動によって社内外へのエンゲージメントを高めることに寄与していきたいです。また中長期的には、サステナビリティ活動で設定したKPI情報を可視化して、世の中に開示できるようにしていきたいです。それが、多くの医療機関の先生方や、患者さんがCureAppの製品を選んで使っていただく世界につながっていく。そんな事業が社会課題の解決に貢献できる世界を目指していきたいです。


写真左から、中、黒木、久納、萩原


~サステナビリティプロジェクトメンバーの声~

中 克宣 (なか かつのり)
民間事業開発・推進部 部長
ascure卒煙事業責任者 および ascureDr.受診勧奨/ascure重症化予防事業責任者

私が担当するascure卒煙の部門では、企業や自治体に禁煙サポートのサービスを提供しています。部門で、サステナビリティの活動について説明した際、1人が禁煙することで、どれくらいの医療費抑制効果があるのか明確に可視化できたことで、メンバーの社会貢献への実感につながったということがありました。この活動が社外だけでなく、チームメンバーのモチベーションにもつながっていると感じています。


萩原崇弘(はぎわら たかひろ)
医療 事業開発・推進部 
高血圧症向け治療アプリ事業 および ニコチン依存症向け治療アプリ事業

この活動を開始し、事業のゴールまでのプロセスを改めて整理していく中で、CureAppの事業は非常にサステナブルな事業だと再認識できました。このまま事業を、まっすぐに成長させていくことで、サステナブルな社会に貢献できるのだと誇らしい気持ちになれたのは、自分としても嬉しいことでした。


(取材ライティング/柳澤聖子)

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