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MRから経営管理へ転身。「笑顔を失わない世界」の実現に向けた挑戦とは

武田薬品工業株式会社でMRや営業教育などのキャリアを積んだ後、CureAppに入社した西岡。

MR時代に難病を抱えた少女と出会ったことが、「笑顔を失わない世界」を実現するという目標のきっかけになりました。

その後、働きながらMBAの取得にも挑戦。勉強を重ねる中で、目標を実現するために経営的な意思決定に関わっていきたいと心境が変化していきました。現在は、CureAppで資金調達などの経営管理の業務で活躍中の西岡。未経験ゆえの仕事の難しさを感じながらも、今は全てがやりがいだといいます。

そんな西岡に、CureAppでの仕事にかける想いを聞いてみました。


西岡勇太(にしおか ゆうた)

武田薬品工業株式会社でMRおよび営業教育部などを経て、2020年4月 CureApp入社。経営管理部 FP&A、内部統制ガバナンス等を担当。2021年3月 名古屋商科大学大学院マネジメント研究科(Executive MBA)卒業。

趣味は野球。休日は自らが創設した草野球チームで、主将として活動している。

MR時代、難病の少女との出会いが意思を固めた

―― CureAppに入社されるまでの経歴や、入社のきっかけを教えてください。

大学卒業後は新卒で武田薬品に入社し、最初は福島県でMRをしていました。医師のところへ足を運び、自社医薬品の情報を提供していく中で、たくさんの貴重な経験をしました。

担当だった大学病院では、一般の診療所では出会えないような重症の患者さんのお話を聞くことも多かったです。

今でもよく覚えているのは、急に身体が全く動かなくなる病気に罹患された女の子が病院に転院されてきた時のことです。当時、その女の子は16歳だったと記憶しています。本人も家族も、とてもショックを受けていると聞いていました。その際に、医師の方々と自社がもつ薬剤の話をディスカッションしていったところ、提案した薬剤で病気が改善し、患者さんやそのご家族はもちろんのこと先生方もとても喜んでくださいました。

私にとってこの経験はとても印象的なものでした。薬は笑顔を作り出すことはあまりないけれど、「笑顔を失わない世界」を実現できるのだと実感しました。そして、「笑顔を失わない世界を目指すために、ヘルスケアの業界でこれからもずっと貢献していきたい!」という思いが私の中で芽生えました。

MRを4年半ほど勤めた後は、社内公募で本社の営業教育部に異動しました。やっていたのは、学術的なメディカル情報をMRに教育したり、入社した社員に武田薬品のミッションやバリューを伝えたりする仕事です。

ただ、そこで、大企業ならではの壁にもぶつかりました。変えたいことを提案しても、意思決定に時間がかかり、スムーズにいかないという大企業の現状に気がついたのです。自分が目指している世界を作るためには、まずは、もっと自分自身の世界を広げたいという気持ちもあり、週末の時間を使ってMBA取得を目指すことにしました。

MBAのある授業で、ヘルスケア業界には様々な規制があり、新しいプレーヤーが世界を変えるのは難しい産業であることも学びました。

ならば、その規制の壁を飛び越えるようなことに挑戦してみたい!規制が多く、変えにくい文化に挑むような企業はないのだろうか?と、そんな事を考えながら会社を探していたときにCureAppに出会ったのです。

製薬企業のビジネスモデルを「治療アプリ®︎」で成し遂げようとしているというところに、なんて面白いビジネスなんだろう!と衝撃を受け、採用に応募しました。


未経験から、経営管理の仕事に挑戦

―― そうだったのですね。CureAppには経営管理の職種で入社されたのですよね。なぜMRの経験を生かした仕事ではなく、経営管理の仕事に応募されたのでしょうか?

MBAで学ぶ中で、いろんな社会人の方や経験豊富な講師陣の話を聞くうちに、私の価値観もどんどん広がっていきました。

その中で、自分自身がオーナーシップをもって意思決定権をもてるような仕事をしていかなければ、社会を変えることは難しいと気づきました。自分も経営的な意思決定に関わっていきたい、それがビジネスパーソンとして成長の糧になると感じるようになりました。

経営管理の仕事は、全くの未経験ということで勇気もいりましたが、挑戦することにしました。

―― 素晴らしいです。現在は、どのようなお仕事をされていますか?

1つはファイナンスの仕事で、資金調達の仕事をしたり株主・投資家対応をしています。

また、各プロジェクトの進捗確認などの管理会計、そして経営会議、取締役会、株主総会などの事務局やIPO準備なども進めています。

中でも資金調達は、2020年4月に入社してからずっと取り組んでいた1番大きな仕事でした。

資金調達とは、金融機関からの借り入れと、投資家からの株式での調達を行う仕事です。金融機関や各投資家と折衝しながら、CureAppの成長可能性を伝えたり、事業に必要な金額を提示し何に使うかをディスカッションしながら進めます。

最初は右も左もわからない状態だったので、CEOの佐竹やCFOの久納と3人で担当しました。特に久納には、つきっきりで指導していただきながら、なんとか自走できるようにと勉強をしつつやってきました。

今は、全てがやりがい

―― 仕事の難しいと思う点や、やりがいについて教えてください。

難しいなと思う点は、やはり未経験の仕事なので、本やMBAで学んだだけの知識では難しいことです。上司の久納をはじめ、同僚や株主、金融機関、その他のステークホルダーから教わることも多いです。周りの方々に助けられながら、なんとか自走ができているという状態です。

2つ目は、経営管理ということで、責任の重さも広さも感じるという点です。社員だけでなく、ステークホルダー全体に関することを決めるという意思決定は、これまで経験がないことで、とても気が引き締まる思いです。

ただ、やりがいについては難しさの裏返しになっていて、今は全てがやりがいだと感じています。難しいことに挑戦すること自体が、やりがいです。

資金調達や、先日それに関して出したプレスリリースも、何か形として見えるのは純粋に嬉しいです。

そして、今後「治療アプリ®︎」が日本中に広がっていけば、その影響力はとても大きいと思うので、それが今のやりがいにつながっていると感じます。

CureAppは、真似できない経験値をもつ人が集まる場所

―― CureAppに入社して驚いたところや、良かったことはありますか?

1番はやはり、優秀な方が多いことです。

CureAppのようなスタートアップの場合、自分なりに考えて転職をくり返して来た方が多く、経験の幅にいつも驚かされます。

その人なりのキャリアや経験は、勉強だけでは決して手に入らないし、自分には簡単に手に入れられないものなので、真似できないすごさを感じています。

今、関わることが多いのは経営陣ですが、それぞれの方の経験値にいつも圧倒されています。

例えば、私は好奇心旺盛なので、何かのスペシャリストよりは、ジェネラリストを目指しているのですが、CFOの久納はジェネラリストでありつつも、それぞれの知識も非常に深いのです。あるときは金融機関と、またあるときは監査法人や弁護士と対等に折衝したり議論ができる。そういう経験値の深さは本当に尊敬していますし、自分としても目指したい姿です。

真似ができないような経験値を持つ方々と仕事ができることが、何より私の刺激になっています。

―― 今後、目指したいことは?

『ソフトウェアで「治療」を再創造する』というミッションに深く共感しているので、まずはそれをみんなで成し遂げたいです。

規制の多い医療の業界で、初めてのディスラプターになりたい。まずは、CureAppの上場を目指し、ミッションを世界に広く伝えていきたいと思います。そして治療アプリ®︎が日本や世界の人たちの選択肢になる未来を作っていきたいですね。


―― CureAppでは経営管理部で現在、新しいメンバーを募集中ですね。どのような方と一緒に働いていきたいと思われますか。

主体性をもって、ものごとに取り組める方に来ていただきたいです。経営管理の仕事は何も答えが決まっていない中で、いろいろな方と折衝をしながら決めていかなければならない仕事です。そのなかで、わからないことを自ら学びに行ったり、自分の意見を持ったりすることが自然とできる方がいいなと思います。

私自身が、今後もっとレベルを上げていかなければならないと思うのですが、良い意味で、私と切磋琢磨していただけるような方をお待ちしております。

絶対に入って後悔はさせません!

ぜひ気になる方はご連絡をいただければと思います。

https://cureapp.co.jp/recruit.html


(取材ライティング/柳澤聖子)

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