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個人でメディアを立ち上げ、独立開業を経た私が「会社」に入って思うこと

書くことが好きだったことから、自身でメディアを立ち上げ、運営していた椎葉愛さん。事業は順調だったものの、個人でメディア運営を続けることの厳しさに直面。より大きな価値提供がしたいとの思いもあり、キュービックへの入社を決めました。会社で働くことについて現在どのように感じているか、お話を伺いました。

椎葉愛(しいば・あい)

1979年生まれ。3人の子どもの育児をしながら在宅で仕事がしたいと考え、趣味に関連したWebメディアを立ち上げ、3年間で月間平均閲覧数250万PVを達成するメディアに成長させる。さらに大きな成長と価値貢献を求め、組織で働くことを検討する中で、キュービックに入社。SEOメディアのディレクターを経て、地元九州の通販会社のLP企画に従事し、現在に至る。現在は福岡支社に所属。

子育てをしながら一念発起。独学で知識を身につけメディアを立ち上げる

——椎葉さんは2019年にキュービックに入社される前はご自身でメディアを運営されていたんですよね。

椎葉:はい。子どもが3人いるのですが、最初の子どもを産んだのが24歳の時で。2年ほどの社会人経験はありましたが、基本的にはずっと専業主婦をしていました。

そのような生活の中、仕事がしたい、働きたいと思った時に、在宅で子育てをしながらできる仕事がなかなか見つからなくて。いろいろと情報収集をしていたところ、Webメディアを運営してそこから広告収入を得るというビジネスモデルがあることを知りました。それから独学で勉強してメディアを立ち上げたんです。

——メディアの運営に興味があったのでしょうか。

椎葉:もともと書くことが好きだったんですよね。自分が得た知識を、文章を通じて世の中のみなさんに届ける点がいいなあと思っていて。

——どういった内容のメディアだったんですか?

椎葉:ドラマと映画のレビューサイトです。基本的に夜9時台、10時台のドラマはほぼ全て網羅していました。

——ほぼ全てですか! 大変だったのではないですか?

椎葉:そうですね……立ち上げ当時は上の子2人が小学生だったので、上の子を送り出してから午前中の間に記事の仕込みをしていました。記事公開のタイミングが大事だったので、ドラマの放送直後に記事を上げられるよう、あらかじめ前回までのあらすじをまとめておいて、記事の大枠を作っておくんです。午後は家事をして、ドラマの放送が始まる前に子どもたちを寝かせて(笑)。放送を観てから記事を仕上げてアップして深夜に寝る。そんな生活でした。

ドラマの放送時間には縛られますが、ほかの誰かの都合に合わせるということはありません。自分がやりたい時間に仕事を進められるので、その点に関しては働きやすかったなと思います。

検索順位が安定するまでは本当に苦労しましたが、事業としてメディア運営が軌道に乗ってきて、5年くらいですね、その仕事を続けていました。

このメディア事業と並行して、コンサルタント的な仕事も進めていました。メディア運営で得た知見を活かして、個人の集客に課題を抱えるクライアントのサポートといった取り組みです。



事業が順調に進む中徐々に感じてきた「1人でやり続けることの限界」

——事業が順調に進んでいたということですが、なぜキュービックに入られたのでしょう?

椎葉:そうですね、理由は2つあります。

1つは、Googleのアルゴリズム変動に1人で立ち向かうことが難しいなと感じたことです。寝る前には順位が1位、2位だったのに、朝起きて確認すると圏外にいる、なんてことがよくあるんです。広告収入を得るビジネスなので、当然、圏外になれば収入は激減します。アルゴリズムに何が起きたのか、急いで確かめる必要があります。

まずは、自分と同じように上位にいたサイトが現在どのくらいの順位にいるかの確認。そして、私のサイトの代わりに上位に上がったサイトの特徴、下がったサイトの特徴を分析。それらを元に仮説を出して、自分のサイトに反映して、また順位が出るのを待つ。この繰り返しなんです。1人でやり続けるのは限界がありました。

もう1つは、世の中に対する価値の影響範囲を広げたいと考えた時に、これも1人では無理だと思ったんです。

——それはどういうことですか?

椎葉:自分という人間は1人しかいないですし、活動できる時間は1日の中で限られていますよね。メディア運営の仕事は軌道に乗っていましたが、仕事を通じて世の中へもっと多くの価値を届けたいと考えた時に、自分が寝ずに働いたとしても、2倍にはなりません。もっと大きく、3倍、4倍を目指していくならば会社組織に所属するのがいいんじゃないかと考えました。それまで1人で仕事をしていたので、人と関わり合うことで自分ももっと成長できるのではないかという思いもありました。

——そうして転職活動を始めたんですね。

椎葉:はい。転職エージェントに登録したんですが、私がこれまでやってきたことが世間一般的にはわかりにくかったようで……。書類選考で落ちることが何度か続きました。

でも、すでに何人かをキュービック福岡支社に送った経験のあるエージェントに出会えて。そのエージェントからキュービックを紹介していただいたんです。

ユーザーを大切に。同じ信念を持つ会社に巡り会えたことの幸せ

——キュービックの印象はいかがでしたか?

椎葉:会社組織で働くとなった時に、1つ心配事がありました。クライアントやユーザー、社内の人、たくさんの人との思惑が掛けあわされていく中、自分の信念を曲げるような働き方をせざるを得ない状況になってしまうんじゃないかと……。

私は「ユーザーファースト」を信念に仕事をしてきました。個人でメディア運営をしていく中で、SEO技術の高い大手企業の運営するサイトが、記事内容が薄かったりユーザーのことを考えていない構成になっているのに高い順位をキープしている様子をよく見ていまして、いざ会社に入った時に、こういう記事を作らされるのはイヤだなと思っていたんです。

ですが、キュービックのコーポレートサイトで「ヒト・ファースト」というコアバリューを見て、ここは違うなと思いました。事業内容に関しても、それまで私が運営していたメディアは趣味系のものなので、ユーザーのプラスをちょっとプラスにというイメージですよね。でもキュービックがやっているのは、何らかの課題を抱えているユーザーに対するコンテンツを提供する、つまりマイナスをプラスに変えていく事業です。難易度は高いけど、きっとやり甲斐があるんじゃないかと思えました。

——そのあたりについて、実際に働いてみての印象を聞かせてください。

椎葉:会社ですから、どうしても効率が重視されるんじゃないかと思っていたんです。とにかくスピードが第一、クオリティは二の次、みたいな。いざ働いてみると、もちろんスピードは求められるがスピードだけではない、質を最重要視している文化があるんです。私が大切にしてきた信念を会社全体が大切にしてくれるというか。それは本当にうれしかったことですね。



体系化されたプロセスがさらなる深い理解に役立った

——転職の理由に、個人ではできることが限られるということがありました。会社で働くことでシナジーを感じることはありましたか?

椎葉:私自身、ユーザーのインサイトを探る努力はしてきましたし、それなりの自負はありました。でもキュービックではインサイトを深掘りするプロセスがしっかりと体系化されていて、とても勉強になります。私が感覚的に、ふわっとやっていたプロセスが言語化され、整理されたというか。人に教える立場になった時にもそれは活きてきますし、キュービックに入ってよかったと感じています。

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