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ゼロイチでプロダクトを作ることに「おもしろみ」を感じてほしい

多くの会社で技術開発に携わってきた加藤彰宏さん。関わり方を変化させながら、2021年4月からキュービックの執行役員/CTO(最高技術責任者)に就任しました。キュービックの技術面を牽引しつつ、新規プロダクトの開発にも注力しています。新たなフェーズに入るキュービックに必要なテックリードについて、伺いました。

◆話し手
・加藤彰宏
楽天市場のRMS(店舗運営システム)の開発責任者として開発に従事後、スターフェスティバル株式会社へ参画、CTOに就任。2015年11月〜17年9月まで同社取締役、2016年7月〜17年6月まで「ごちクル」事業長を兼任。2018年5月より株式会社Plus10Percent 代表取締役として、複数企業の技術顧問や技術コンサルティングを担当。2018年よりキュービック技術顧問、2021年より執行役員/CTO。
◆聞き手
・市原純(@Junomi_icchi
2018年新卒入社。北海道生まれ。キュービックに内定後、内定者インターンとして転職領域のコンテンツメディア運用チームに配属される。新卒入社後、クライアントのオウンドメディア運用チーム→営業部署の立ち上げ→ウォーターサーバーメディアの広告運用と営業を兼務→社長室に所属。

社内でテクノロジーの重要性が高まるにつれて、技術顧問→執行役員/CTOへと深く関わることに

——加藤さんがキュービックに関わり始めたのは2018年からですよね。さまざまな会社で技術開発に携わってきた加藤さんがどういった理由でキュービックを選んだのか、まずはそこからお聞かせください。

加藤:
段階がいくつかあります。最初のきっかけは、共通の知人を通じてキュービックの木村さん(木村圭介 執行役員/CHO(最高人事責任者))に引き合わせてもらったことです。当時のキュービックは技術的な課題に直面していたので、開発組織の組成やテクノロジー人材の育成を頼めないか、という話をいただきまして。そこで、外部の立場ではありますが、技術顧問としてキュービックに関わることになりました。これが第1段階です。

次の段階は、篠原さん(篠原健 執行役員/CDO(最高デザイン責任者))が入社した2019年3月頃です。キュービックでデザインの重要性が高まってくるのと同時に、マーケティング、デザイン、そしてテクノロジーの3本柱で会社を成長させていきましょう、という方針が固まった時期です。一気にテクノロジーの重要性が増したこのタイミングでCTOの打診をいただきました。これが第2段階ですね。

そして第3段階が現在です。キュービックはこれまでメディア中心にビジネスをしてきましたが、今後のキュービックの成長のためにはテクノロジーのソリューションを持つことが必要という考えに至りました。もっともっとプロダクトを作り、売上のカーブを上げていく。そうしたミッションを受けて2021年4月から執行役員/CTOを務めています。

「ヒト・ファースト」を掲げるキュービックならではのHRテックを作り上げてみたい

——すごい速度で変化していきますね。加藤さんはキュービックのどのあたりに魅力を感じていらっしゃいますか?

加藤:
3つあります。1つ目は、一緒に働く中で非常におもしろい人が多かったこと。2つ目は、キュービックの文化が、私個人としてすごく心地よく感じられたこと。3つ目は、キュービックならではのHRテック(テクノロジーを活用することで人事業務全般の効率化を図るためのソリューション)をぜひ作ってみたいと思ったことで、これが一番大きな理由です。

HRテックのことをキュービック社内では「ヒトテック」と呼んでいます。コアバリューとして「ヒト・ファースト」を掲げるキュービックのヒトテックというのは、すごく惹かれましたね。

キュービックと言えばこのプロダクト、といえるようなフラグシップの開発過程をおもしろがってほしい

——加藤さんの作るHRテック、とても興味深いです。テックチームのプロダクトがどんな形で世の中に登場するかワクワクします。

加藤:
現在、まさにゼロイチでHRテックのプロダクトを社内で作り上げているところです。キュービックと言えばこのプロダクトというような、テクノロジー面でのフラグシップを生み出していく、そういう過程におもしろみを感じていただければと思っています。

何かしらのプロダクトが世に出ていれば、「キュービックはこういうプロダクトを作っているんだ」というイメージを求職者の方に持っていただけると思うのですが……。そのプロダクトをまさに作っている状況で、実際、すぐにでも一緒にやってくれる人が欲しい。そういう意味では正直ちょっともどかしい気持ちもあります。ですが、「鶏が先か、卵が先か」なんですよね。ゼロイチで生み出すこと自体に価値を感じていただければうれしいです。

キュービック社内で新しいプロダクトを作ること自体は初めてではありません。ただ、現実的に成功しているプロダクトが社内にないという状況で新たなプロダクトを作っていくというフェーズには慣れていない部分があって。何度も壁にぶつかりながら進んでいる、という感じです。

一方で、キュービックにはメディアを中心にしたデザインチームがあるので、デザイン周りで社内の協力が得られるのは本当に心強いと思っています。

——デザインもマーケティングもテクノロジーも、という会社はそれほど多くないと思うので、それはキュービックの強みかもしれませんね。他部署との連携について気を遣っているところはありますか?

加藤:
情報の粒度ですね。私たちの部署と他部署とでは、どうしても情報の粒度が異なってきてしまうので。プロダクトの話って、どうしてもテクノロジー寄りの話になって、すごく理解しにくい部分があると思います。だから早め早めに社内リリースを出すようにしています。それによってプロダクトへの理解が社内で深まってきたという実感はあります。

テックリードに求めるミッションは「ゼロイチでプロダクトを作り続ける」こと

——社内で実際に使ってみることでフィードバックが受けられますし、社内の協力も得られますよね。こうした点もキュービックのいいところなんだろうなと思います。

さて、これから採用を強化していくテックリードについて教えてください。新規に入社していただくテックリードの方に任せていきたいミッションは何ですか?

加藤:
プロダクト制作を進める過程において、プロダクト・マネージャーの力はもちろん大きいのですが、それだけでなく、テクノロジーサイドで制作を引っ張ってくれるエンジニアとの組み合わせが必要になってきます。

これから入社されるテックリードの方には、プロダクト・マネージャーと伴走する形で、プロダクト全体を理解した上でテクノロジーサイドからサポートしていただきたい。プロダクト・マネージャーが作っていく世界観をプロダクトとして実現していく、世に出していくということをミッションとして負ってもらいたいと考えています。

そして、1つのプロダクトだけを作るのではなく、連続的にプロダクトを作っていって、将来的にはHRテックのまとまりとしてのソリューション群を作り上げる。ゼロイチでプロダクトをどんどん作っていっていただきたいですね。

——キュービックのテックリードに向き不向きはありますか?

加藤:
「ヒト・ファースト」を体現できるプロダクトを今後も作っていきたいと考えていますので、まずは人に興味のある方に入っていただきたいです。あとはゼロイチでプロダクトの開発をした経験のある方がいいですね。

1つの言語だけに優れているのではなく、あらゆる開発言語に興味関心を持って勉強を続ける人材に

——エンジニアの方にとっては、開発言語も気になるところだと思います。

加藤:
難しいですけど重要なところですね。

私たちの場合、プロダクトを作る際、開発言語の選定をイチからやっています。ですので、特定の言語にすごく優れているというよりは、どの言語でもウェルカムですよ、キャッチアップしていきますよ、という人材が欲しいです。

実際、とあるプロダクトではRubyを使っていますが、別のプロダクトではJavaScriptを使っていたりして。さらに、将来的に別の言語で書き直すという可能性もあります。言語にはさまざまな特性があるので、プロダクトの内容に合わせてベストな言語を選択していくということですね。

——ありがとうございます。これから、キュービックのフラグシップとなるプロダクトの開発を自分主体で作っていく楽しさに魅力を感じていただける方に応募いただけたらうれしいです!次回はエクスペリエンスデザインセンター(XDC)でUXデザインを担当している伊藤智之さんです。

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